12 / 29
お気に入りの画家
5
しおりを挟む
*
「夏凪さん? あのー……」
そわそわしながら、夏凪さんに話しかける。
彼はまばたきを忘れたみたいに、じっと私の顔を見ている。少し不機嫌そうに見えなくもない。
覚えはないけれど、何かいらだたせるようなことをしただろうか。そう考えていると、彼はまばたきをして、「あ、悪い」と頭を振った。なんだ、ぼんやりしてただけみたい。
「お見舞いの帰りですか?」
「ああ、近くまで来たから寄ってみた。わざわざ来たわけじゃないからな、勘違いしてもらったら困る」
「来ようと思ってくれただけでもうれしいです。ありがとうございます」
「まあ、なんだ、また来てやってもいいけどな」
ぶっきらぼうな言い方に、内心ちょっと笑ってしまいながらも、あまり子どもたちを待たせてはいられないと、夏凪さんに聞いてみた。
「ちょうど今、子どもたちとコスモスの絵を描いていたんです。よかったら、夏凪さんも一緒に描きませんか?」
「俺も?」
「はい」
「言っておくが、俺は絵がうまいぞ」
夏凪さんはそう言うと、子どもたちへ向かって、ずんずんと歩いていく。
あわてて追いかける。彼が戸惑う子どもたちに、「おじゃまするよ」と、かまわず話しかけるから、「今日はもう一人、生徒さんが来てくれました」と説明するので精一杯だった。
「へえ、うまいじゃないか」
夏凪さんは健吾くんが手に持っている画用紙をのぞき込んでそう言った。
健吾くんは足が速くて活発な男の子だけど、美術の腕前もなかなかのもの。夏凪さんがお世辞で言ったわけじゃないことはわかる。
それが健吾くんにも伝わったのか、よく見えるように画用紙を広げてくれる。
「元気のいいコスモスだ。よく観察してしっかり描けてる」
褒められてうれしそうな健吾くんは、人懐こい笑顔を見せて言う。
「おじさんはどんな絵を描くの?」
私も興味があって夏凪さんを見ると、彼はおもむろにこちらへ手を伸ばしてくる。
「画用紙あるか?」
「あ、はいっ。ちょっと待ってくださいね」
すぐにスケッチブックと鉛筆を渡す。彼はコスモスの前へ移動すると、無言で鉛筆を走らせた。
子どもたちと顔を見合わせる。健吾くんだけでなく、おかっぱ頭の実花ちゃんも、興味津々な目をしてる。おさげ髪の麻衣ちゃんは冷静な子だから、私のそばへ来て、観察するように見守っている。
しばらくすると、夏凪さんは唐突に振り返って戻ってきた。
「まあ、こんなものかな」
「もう描けたんですか?」
「スケッチだからな」
そう言って、差し出してくる画用紙を、私と子どもたちが同時にのぞき込む。
「うわぁ、すげー」
息を飲んだ瞬間、健吾くんが声をあげた。甘えん坊の実花ちゃんも、「すごいねー」って言う。初対面の大人が苦手な麻衣ちゃんでさえも、健吾くんたちの反応を見て、のぞき込む。
それほど、夏凪さんの描くコスモスは人を惹きつける。あでやかな美しさの中に、気高い品格を感じるようなコスモス。スケッチでこれなのだから、色をつけて完成させたら、どれほど見事な作品が生まれるのだろう。
「おじさん、絵描きなの?」
いよいよ興味を持って、健吾くんは尋ねた。
「いや。絵描きになろうと思ったことはないんだ」
「なんで?」
「そうだな。売る方が好きだからだ」
夏凪さんはいたって真面目にそう答えた。
「売る……?」
「ああ、売るんだ。素晴らしい絵画を見つけ出して、世界中の人々に見てもらう。そして価値がつく。これほど面白い仕事はない」
「へぇー」
健吾くんは、よくわからないけどすごいや、と感心する。
「こんな話、するもんじゃないか」
彼は苦笑したが、私は首を横に振った。なんだか、彼らしい答えのような気がしたのだ。
「それにしても、とてもお上手なんですね。びっくりしました」
「誰の息子だと思ってるんだ」
夏凪さんは苦笑まじりに言う。彼は誰よりも、深山四季の才能を受け継いでいるのだろう。
「あ、そうですね」
そっと笑うと、だろ? と彼はまんざらでもない顔をする。
「佐那子さんの描いたコスモスは?」
「私は描いてないんです」
「そうなのか。見てみたかったけどな」
夏凪さんが残念がると、健吾くんが言う。
「先生も描いてよ」
「私も見たい」
麻衣ちゃんまでそう言う。
袖を引っ張られて、視線を下げる。実花ちゃんが私の手をつかんで、コスモスに囲まれたベンチへ連れていこうとする。
「行こう、先生」
健吾くんに言われて、私たちはベンチに移動した。それぞれ画用紙を広げ、思い思いのコスモスを描く。
お互いの絵を見て褒めたり笑ったり、もっとたくさん描いてみようと盛り上がる。
いつの間にか、子どもたちは夏凪さんになついて、猫やとんぼを描いてとせがむ。
彼はさらさらと苦もなくリクエストに応えていった。そのたびに、子どもたちが歓声をあげて、温かい時間が過ぎていく。
夏凪さんって、結婚したら、意外と温かい家庭を築く人なのかもしれない、と思う。意外とだなんて、そんなことを言ったら、また怒らせてしまうかもしれないけれど。
一時間のワークショップは、あっという間に終わってしまった。残念がる子どもたちだったけど、わがままを言わない彼らは、『また来てね』とは言わなかった。
それでもなぜか、子どもたちに手を振る夏凪さんを見ていたら、『また』があるような気がして、子どもたちの未来に、楽しみが一つ増えたのだと思えた。
子どもたちを職員に引き渡し、画材の入ったダンボールを抱えて事務所を出ると、夏凪さんは「持つよ」と、軽々と荷物を持ってくれた。
「夏凪さんって、優しいんですね」
並んで歩きながら、そう言う。
「別に、このぐらいはするさ。佐那子さんにきつく当たったことは、謝るよ」
「そうじゃなくて、子どもたちに接してる姿を見てたら、優しいんだなぁって思って。結婚願望があるって言ってましたけど、夏凪さんと結婚される方は幸せですね」
にこっと笑ったら、物言いたげな鋭い目をした彼が、瞳の奥をのぞくように見つめてくる。
なんだか怖い。つい、余計なことを言ってしまった。
「こんなこと言ったら、お気を害されますよね……」
申し訳なくなって肩をすくめるが、彼は一向に気にした様子もなく、首を振る。
怒ってはいないみたい。なんだろう。時折、彼は私を凝視する。何を考えてるのかよくわからない。
「それより、佐那子さん、画家なんだって?」
「あっ、はい、そうです……。子どもたちがそう言ってました?」
なんとなくごまかしていたから、気まずい。
「秋花姉さんが言ってたよ。母さんの弟子だって」
そう言うから、びっくりしてしまう。
「秋花さんがそんなふうに? 大げさです。小学生のころに、四季先生の絵画教室に通っていただけなんです」
「それだけで、姉さんが弟子だって言うとは思えないけどな」
いぶかしむように言われて、戸惑う。あんまり隠し事ばかりしていてもいけないかもしれない。このところ彼は、わかり合おうとしてくれているから。
「弟子というのはおこがましいと思ってるんです。四季先生は私の絵を褒めてくださって、いつか画家になったときはこの名前を使いなさいって、雅号をくださったんです。だから、秋花さんは弟子だなんて言ったんだと思います」
「へえ、母さんがつけた雅号か。興味あるな」
そう言ってくれるから、完成したばかりの油絵を見てもらうか悩んだ。
明日には搬出してしまうから、見てもらうなら今日しかないけれど……。
すぐに決断できなくて、黙って歩いていると、彼の足が止まる。駐車場に着いたみたい。
「車に乗せる?」
「自分でできますから大丈夫です。ありがとうございます」
あわてて、画材の入ったダンボールを受け取って、頭を下げる。
「このまま家に帰るか?」
「はい。夕食、すぐにお作りしますね」
「いつも悪いな。夕食も楽しみだが、佐那子さんの画家としての活動を見てみたい。いつもはどこで?」
「アトリエです。四季先生が使われていたアトリエを、そのまま使わせてもらっています。それも充寿さんのご好意で……」
充寿さんは画家としての活動にも協力的だった。
夏凪さんにとっては、母親の思い出がある場所に他人が踏み込んでるようで、あまりいい気分にはならないんじゃないかと思ったが、これまた驚くほど、彼はあっさりとうなずいた。
「ああ、そうか。アトリエか。佐那子さんさえよければ、作業を見てみたい。急に訪ねてもいいか?」
それは、トップの社員として、と言ったのだろうか。
これはチャンスかもしれない。そう思う反面、気に入られなかったら、今後、夏凪さんの協力を得る機会は二度と来ないだろうとも思う。
「そうですね……、特に困ったりはしないです」
迷いながら答えたが、彼にとっては満足する解答だったのか、上機嫌に言った。
「わかった。近いうちにのぞかせてもらうよ」
「夏凪さん? あのー……」
そわそわしながら、夏凪さんに話しかける。
彼はまばたきを忘れたみたいに、じっと私の顔を見ている。少し不機嫌そうに見えなくもない。
覚えはないけれど、何かいらだたせるようなことをしただろうか。そう考えていると、彼はまばたきをして、「あ、悪い」と頭を振った。なんだ、ぼんやりしてただけみたい。
「お見舞いの帰りですか?」
「ああ、近くまで来たから寄ってみた。わざわざ来たわけじゃないからな、勘違いしてもらったら困る」
「来ようと思ってくれただけでもうれしいです。ありがとうございます」
「まあ、なんだ、また来てやってもいいけどな」
ぶっきらぼうな言い方に、内心ちょっと笑ってしまいながらも、あまり子どもたちを待たせてはいられないと、夏凪さんに聞いてみた。
「ちょうど今、子どもたちとコスモスの絵を描いていたんです。よかったら、夏凪さんも一緒に描きませんか?」
「俺も?」
「はい」
「言っておくが、俺は絵がうまいぞ」
夏凪さんはそう言うと、子どもたちへ向かって、ずんずんと歩いていく。
あわてて追いかける。彼が戸惑う子どもたちに、「おじゃまするよ」と、かまわず話しかけるから、「今日はもう一人、生徒さんが来てくれました」と説明するので精一杯だった。
「へえ、うまいじゃないか」
夏凪さんは健吾くんが手に持っている画用紙をのぞき込んでそう言った。
健吾くんは足が速くて活発な男の子だけど、美術の腕前もなかなかのもの。夏凪さんがお世辞で言ったわけじゃないことはわかる。
それが健吾くんにも伝わったのか、よく見えるように画用紙を広げてくれる。
「元気のいいコスモスだ。よく観察してしっかり描けてる」
褒められてうれしそうな健吾くんは、人懐こい笑顔を見せて言う。
「おじさんはどんな絵を描くの?」
私も興味があって夏凪さんを見ると、彼はおもむろにこちらへ手を伸ばしてくる。
「画用紙あるか?」
「あ、はいっ。ちょっと待ってくださいね」
すぐにスケッチブックと鉛筆を渡す。彼はコスモスの前へ移動すると、無言で鉛筆を走らせた。
子どもたちと顔を見合わせる。健吾くんだけでなく、おかっぱ頭の実花ちゃんも、興味津々な目をしてる。おさげ髪の麻衣ちゃんは冷静な子だから、私のそばへ来て、観察するように見守っている。
しばらくすると、夏凪さんは唐突に振り返って戻ってきた。
「まあ、こんなものかな」
「もう描けたんですか?」
「スケッチだからな」
そう言って、差し出してくる画用紙を、私と子どもたちが同時にのぞき込む。
「うわぁ、すげー」
息を飲んだ瞬間、健吾くんが声をあげた。甘えん坊の実花ちゃんも、「すごいねー」って言う。初対面の大人が苦手な麻衣ちゃんでさえも、健吾くんたちの反応を見て、のぞき込む。
それほど、夏凪さんの描くコスモスは人を惹きつける。あでやかな美しさの中に、気高い品格を感じるようなコスモス。スケッチでこれなのだから、色をつけて完成させたら、どれほど見事な作品が生まれるのだろう。
「おじさん、絵描きなの?」
いよいよ興味を持って、健吾くんは尋ねた。
「いや。絵描きになろうと思ったことはないんだ」
「なんで?」
「そうだな。売る方が好きだからだ」
夏凪さんはいたって真面目にそう答えた。
「売る……?」
「ああ、売るんだ。素晴らしい絵画を見つけ出して、世界中の人々に見てもらう。そして価値がつく。これほど面白い仕事はない」
「へぇー」
健吾くんは、よくわからないけどすごいや、と感心する。
「こんな話、するもんじゃないか」
彼は苦笑したが、私は首を横に振った。なんだか、彼らしい答えのような気がしたのだ。
「それにしても、とてもお上手なんですね。びっくりしました」
「誰の息子だと思ってるんだ」
夏凪さんは苦笑まじりに言う。彼は誰よりも、深山四季の才能を受け継いでいるのだろう。
「あ、そうですね」
そっと笑うと、だろ? と彼はまんざらでもない顔をする。
「佐那子さんの描いたコスモスは?」
「私は描いてないんです」
「そうなのか。見てみたかったけどな」
夏凪さんが残念がると、健吾くんが言う。
「先生も描いてよ」
「私も見たい」
麻衣ちゃんまでそう言う。
袖を引っ張られて、視線を下げる。実花ちゃんが私の手をつかんで、コスモスに囲まれたベンチへ連れていこうとする。
「行こう、先生」
健吾くんに言われて、私たちはベンチに移動した。それぞれ画用紙を広げ、思い思いのコスモスを描く。
お互いの絵を見て褒めたり笑ったり、もっとたくさん描いてみようと盛り上がる。
いつの間にか、子どもたちは夏凪さんになついて、猫やとんぼを描いてとせがむ。
彼はさらさらと苦もなくリクエストに応えていった。そのたびに、子どもたちが歓声をあげて、温かい時間が過ぎていく。
夏凪さんって、結婚したら、意外と温かい家庭を築く人なのかもしれない、と思う。意外とだなんて、そんなことを言ったら、また怒らせてしまうかもしれないけれど。
一時間のワークショップは、あっという間に終わってしまった。残念がる子どもたちだったけど、わがままを言わない彼らは、『また来てね』とは言わなかった。
それでもなぜか、子どもたちに手を振る夏凪さんを見ていたら、『また』があるような気がして、子どもたちの未来に、楽しみが一つ増えたのだと思えた。
子どもたちを職員に引き渡し、画材の入ったダンボールを抱えて事務所を出ると、夏凪さんは「持つよ」と、軽々と荷物を持ってくれた。
「夏凪さんって、優しいんですね」
並んで歩きながら、そう言う。
「別に、このぐらいはするさ。佐那子さんにきつく当たったことは、謝るよ」
「そうじゃなくて、子どもたちに接してる姿を見てたら、優しいんだなぁって思って。結婚願望があるって言ってましたけど、夏凪さんと結婚される方は幸せですね」
にこっと笑ったら、物言いたげな鋭い目をした彼が、瞳の奥をのぞくように見つめてくる。
なんだか怖い。つい、余計なことを言ってしまった。
「こんなこと言ったら、お気を害されますよね……」
申し訳なくなって肩をすくめるが、彼は一向に気にした様子もなく、首を振る。
怒ってはいないみたい。なんだろう。時折、彼は私を凝視する。何を考えてるのかよくわからない。
「それより、佐那子さん、画家なんだって?」
「あっ、はい、そうです……。子どもたちがそう言ってました?」
なんとなくごまかしていたから、気まずい。
「秋花姉さんが言ってたよ。母さんの弟子だって」
そう言うから、びっくりしてしまう。
「秋花さんがそんなふうに? 大げさです。小学生のころに、四季先生の絵画教室に通っていただけなんです」
「それだけで、姉さんが弟子だって言うとは思えないけどな」
いぶかしむように言われて、戸惑う。あんまり隠し事ばかりしていてもいけないかもしれない。このところ彼は、わかり合おうとしてくれているから。
「弟子というのはおこがましいと思ってるんです。四季先生は私の絵を褒めてくださって、いつか画家になったときはこの名前を使いなさいって、雅号をくださったんです。だから、秋花さんは弟子だなんて言ったんだと思います」
「へえ、母さんがつけた雅号か。興味あるな」
そう言ってくれるから、完成したばかりの油絵を見てもらうか悩んだ。
明日には搬出してしまうから、見てもらうなら今日しかないけれど……。
すぐに決断できなくて、黙って歩いていると、彼の足が止まる。駐車場に着いたみたい。
「車に乗せる?」
「自分でできますから大丈夫です。ありがとうございます」
あわてて、画材の入ったダンボールを受け取って、頭を下げる。
「このまま家に帰るか?」
「はい。夕食、すぐにお作りしますね」
「いつも悪いな。夕食も楽しみだが、佐那子さんの画家としての活動を見てみたい。いつもはどこで?」
「アトリエです。四季先生が使われていたアトリエを、そのまま使わせてもらっています。それも充寿さんのご好意で……」
充寿さんは画家としての活動にも協力的だった。
夏凪さんにとっては、母親の思い出がある場所に他人が踏み込んでるようで、あまりいい気分にはならないんじゃないかと思ったが、これまた驚くほど、彼はあっさりとうなずいた。
「ああ、そうか。アトリエか。佐那子さんさえよければ、作業を見てみたい。急に訪ねてもいいか?」
それは、トップの社員として、と言ったのだろうか。
これはチャンスかもしれない。そう思う反面、気に入られなかったら、今後、夏凪さんの協力を得る機会は二度と来ないだろうとも思う。
「そうですね……、特に困ったりはしないです」
迷いながら答えたが、彼にとっては満足する解答だったのか、上機嫌に言った。
「わかった。近いうちにのぞかせてもらうよ」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ブラック企業で倒れた私を、ネトゲ仲間の社長が強制保護して溺愛しています
紅 与一
恋愛
過労で倒れた私を救ったのは、
ネトゲ仲間――そしてIT企業の若き社長。
「もう君は、僕の管理下だよ」
退院と同時に退職手続きは完了。
住む場所も、生活も、すべて彼に囲われた。
外出制限、健康管理、過保護な独占欲。
甘くて危険な“保護生活”の中で、
私は少しずつ彼に心を奪われていく――。
元社畜OL×執着気味の溺愛社長
囲い込み同棲ラブストーリー。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす
小木楓
恋愛
完結しました✨
タグ&あらすじ変更しました。
略奪された大納言家の香子を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。
「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」
「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」
大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。
しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。
強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。
夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。
恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……?
「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」
逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。
それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。
「一生、私の腕の中で溺れていろ」
守るために壊し、愛するために縛る。
冷酷な仮面の下に隠された、
一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。
★最後は極上のハッピーエンドです。
※AI画像を使用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる