異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様

文字の大きさ
61 / 200
第3章 快適生活へ向けて頑張ろう!

061 そーれ、一気一気一気!

しおりを挟む
朝。
サルに起こされる前に子猫に起こされた。

「腹が減った」

ポーションだけだったからねぇ。
でも、残念! 朝飯もポーションです!

「え~、何か食わせてくれよ~」
「治るまでの我慢だ! 耐えろ!」
「今日は動かないから、腹一杯になるまで飲まなくても良いだろ?!
 少しくらい食わせてくれ!!」

そう言われると……。
ポーションって何ml飲めば良いのだろうか?
錠剤なら1回2錠1日3回食後って決まってたりするけど。
咳止めのマズい水薬も量と回数が決まってたなぁ。

そう考えると、ポーションにも用法用量が決まってるのでは?
子猫が治らなかったのは、飲んだ量が少なかったから?
となると……。

「飲め! 腹一杯飲め! 死ぬ気で飲め!」
「何でだよ! それで腹一杯にしたくないんだって!」
「飲んだ量が少なくて治りきらなかった可能性があるからだよ! 飲め!」
「そ、そうだ。昼にしよう。な? だから朝はちょっと飯を……」
「諦めろ! 先に治った方が良いって!
 ほれ! あっ、ちょっと子猫の良いトコ見てみたい、そーれ、一気一気一気!」
「歌うな! 子猫じゃなくて虎だ! も~、判ったよ!」

諦めて子猫はポーションをがぶ飲みした。
子猫だから飲める量は少ないけど、腹一杯になったようだ。
効くかな? 効いたら良いな。

腹一杯で苦しそうな子猫を俺の膝の上に乗せ、俺は朝飯を食う。
パン、美味~。

「お前、うっぷ、……嫌がらせか?」
「何が?」
「普通、目の前で食うか?」
「隠れてコソコソ食っても一緒だろ? もしお前に何かあったらいけないから目を離せないし」
「……そうかもしれないけど」

納得しろよ。
ってか、こっちは助けてやってる立場だぞ?

「それに今日から狩りを始めようと考えてたんだ。
 でもそれを止めてお前の治療をすると決めた。感謝しても良くない?」
「ぐっ……悪かった」
「はい、よく出来ました。良い子良い子」
「子猫にやるみたいに撫ぜるな!」

猫飼ってみたかったんだよなぁ。
これくらい賢いと飼いやすいだろうなぁ。意思疎通出来るし。


サルが消えるとお知らせして来たので、キャンプはそのままに川沿いに移動した。
ここではクマを2頭呼び出す。俺とキャンプの護衛だ。キャンプには子猫が寝かせてあるし。

今日はワカメ取りをしようと思う。
でも俺は水の中に入りたくない。
クマでも良いけど、深かったらダメだろう。
って事で、新たな動物を呼ぶ事にした。

ん~、何が良いかな。水陸両用で手が使えるタイプが良い。
……カエルとかイモリしか思い浮かばない。
それでも良いけど、ある程度の大きさが無いと持ってこれない。
後、何かに襲われたら戦えるのか?という疑問もある。

戦いだと亀やワニも考えたけど、それだと運べないだろう。
一長一短だなぁ。両者組み合わせるか?

悩んだ挙げ句、俺はカワウソを具現化した。
昔1度だけ描いた事があったからだ。
それはテレビで使うイラストを描く仕事で、ワニを倒す姿だった。
これなら戦えるし手も使えるだろう、という考え。知らんけど。

3匹ほど出して「ワカメを取ってきて」「邪魔するモノは倒して回収」「子猫の親とか兄弟見つけたら知らせて」と指示。
何故か全員敬礼してから川に入っていった。行動原理が謎だ。
理解してくれたので良しとしよう。深く考えたら負けな気がするから。

川辺りで待機してると、早速1匹がワカメを持って帰ってきた。
その陸に上がる姿は漁師のオッサンっぽい。
気にしちゃダメだ。気にしちゃダメだ。気にしちゃダメだ。気にしちゃダメだ。

俺に渡すと、カワウソはまた川に戻っていく。
そして違うカワウソが上がってくる。
中には魚を持って帰ってくるのも居た。
そうか、魚も居るよな。って事で「魚もお願い」と追加で頼んでおく。

俺は木の枝を削って、魚を刺し塩を塗り込み、焼く準備をする。
火を起こした辺りで、クマに乗って子猫がやってきた。

「……聞いてたけど、ムチャクチャだな、お前って」
「そう? 魚食う?」
「……食う」
「猫だから生が良いか?」
「猫じゃないって言ってるだろ。焼いた方で頼む」

自然の動物なのに、焼き魚を知ってるのか。不思議だ。

昼までに魚は50匹くらい集まった。
20匹くらい準備したんだけど、気付いたらカワウソもクマも火を囲んでた。
あ~、皆焼いたのを食べるのね……。
はい、もっと準備します。
しおりを挟む
感想 37

あなたにおすすめの小説

修学旅行に行くはずが異世界に着いた。〜三種のお買い物スキルで仲間と共に〜

長船凪
ファンタジー
修学旅行へ行く為に荷物を持って、バスの来る学校のグラウンドへ向かう途中、三人の高校生はコンビニに寄った。 コンビニから出た先は、見知らぬ場所、森の中だった。 ここから生き残る為、サバイバルと旅が始まる。 実際の所、そこは異世界だった。 勇者召喚の余波を受けて、異世界へ転移してしまった彼等は、お買い物スキルを得た。 奏が食品。コウタが金物。紗耶香が化粧品。という、三人種類の違うショップスキルを得た。 特殊なお買い物スキルを使い商品を仕入れ、料理を作り、現地の人達と交流し、商人や狩りなどをしながら、少しずつ、異世界に順応しつつ生きていく、三人の物語。 実は時間差クラス転移で、他のクラスメイトも勇者召喚により、異世界に転移していた。 主人公 高校2年     高遠 奏    呼び名 カナデっち。奏。 クラスメイトのギャル   水木 紗耶香  呼び名 サヤ。 紗耶香ちゃん。水木さん。  主人公の幼馴染      片桐 浩太   呼び名 コウタ コータ君 (なろうでも別名義で公開) タイトル微妙に変更しました。

転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜

家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。 そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?! しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...? ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...? 不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。 拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。 小説家になろう様でも公開しております。

転生先ではゆっくりと生きたい

ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。 事故で死んだ明彦が出会ったのは…… 転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた 小説家になろうでも連載中です。 なろうの方が話数が多いです。 https://ncode.syosetu.com/n8964gh/

クラスで異世界召喚する前にスキルの検証に30年貰ってもいいですか?

ばふぉりん
ファンタジー
 中学三年のある朝、突然教室が光だし、光が収まるとそこには女神様が!  「貴方達は異世界へと勇者召喚されましたが、そのままでは忍びないのでなんとか召喚に割り込みをかけあちらの世界にあった身体へ変換させると共にスキルを与えます。更に何か願いを叶えてあげましょう。これも召喚を止められなかった詫びとします」  「それでは女神様、どんなスキルかわからないまま行くのは不安なので検証期間を30年頂いてもよろしいですか?」  これはスキルを使いこなせないまま召喚された者と、使いこなし過ぎた者の異世界物語である。  <前作ラストで書いた(本当に描きたかったこと)をやってみようと思ったセルフスピンオフです!うまく行くかどうかはホント不安でしかありませんが、表現方法とか教えて頂けると幸いです> 注)本作品は横書きで書いており、顔文字も所々で顔を出してきますので、横読み?推奨です。 (読者様から縦書きだと顔文字が!という指摘を頂きましたので、注意書をと。ただ、表現たとして顔文字を出しているで、顔を出してた時には一通り読み終わった後で横書きで見て頂けると嬉しいです)

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。

ひさまま
ファンタジー
 前世で搾取されまくりだった私。  魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。  とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。  これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。  取り敢えず、明日は退職届けを出そう。  目指せ、快適異世界生活。  ぽちぽち更新します。  作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。  脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。

外れスキル?だが最強だ ~不人気な土属性でも地球の知識で無双する~

海道一人
ファンタジー
俺は地球という異世界に転移し、六年後に元の世界へと戻ってきた。 地球は魔法が使えないかわりに科学という知識が発展していた。 俺が元の世界に戻ってきた時に身につけた特殊スキルはよりにもよって一番不人気の土属性だった。 だけど悔しくはない。 何故なら地球にいた六年間の間に身につけた知識がある。 そしてあらゆる物質を操れる土属性こそが最強だと知っているからだ。 ひょんなことから小さな村を襲ってきた山賊を土属性の力と地球の知識で討伐した俺はフィルド王国の調査隊長をしているアマーリアという女騎士と知り合うことになった。 アマーリアの協力もあってフィルド王国の首都ゴルドで暮らせるようになった俺は王国の陰で蠢く陰謀に巻き込まれていく。 フィルド王国を守るための俺の戦いが始まろうとしていた。 ※この小説は小説家になろうとカクヨムにも投稿しています

【完結】異世界に召喚されたので、好き勝手に無双しようと思います。〜人や精霊を救う?いいえ、ついでに女神様も助けちゃおうと思います!〜

月城 蓮桜音
ファンタジー
仕事に日々全力を注ぎ、モフモフのぬいぐるみ達に癒されつつ、趣味の読書を生き甲斐にしていたハードワーカーの神木莉央は、過労死寸前に女神に頼まれて異世界へ。魔法のある世界に召喚された莉央は、魔力量の少なさから無能扱いされるが、持ち前のマイペースさと素直さで、王子と王子の幼馴染達に愛され無双して行く物語です。 ※この作品は、カクヨムでも掲載しています。

処理中です...