異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様

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第3章 快適生活へ向けて頑張ろう!

081 絶対バトルに発展するわ

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次の日。
色々準備をして、翌日に備える。
と言っても、やる事は両替くらいだけど。
あっ、ハンドベルも1つ購入しといた。

そして面接の日。
朝飯食べて門の所でのんびりしてると、ぞろぞろと人を連れて貴族っぽい人がやってきた。
ま~た問題が起きるのかなぁ?

「キョウヤさんでしょうか?」
「そうですけど?」
「ベドンナ宰相の命でここに来ました、ロリットと申します。
 身分は男爵ですが、文官なのでまぁ一般人のような者ですよ。よろしくお願いします」
「あ、はい、お願いします」
「この者達が、あの屋敷で働いていた者達です」

宰相さんに言われてきたのが、このロリット男爵か。
そしてぞろぞろと付いてきたのが従業員候補と。

よく見れば兵士も居るね。
俺の視線に気付いたのか、男爵が俺に言い訳をする。

「兵はあくまで我々の護衛の為です。貴方に危害を加える為ではありません」

そうだった。ここは帝都の外。
俺は気にせずに出入りしてるけど、大工も警戒してる場所だった。
大工は朝、雇われている冒険者と一緒に来て、夕方に冒険者と共に帰って行ってたわ。
今日は面接があるので休みにしてるけど。

「了解です。では入って下さい」

敷地内に全員を入れてから門を閉鎖する。
しかし、予想以上に多いな。大丈夫かな?

「では面接を始めます。まずは全員玄関ホールに入って下さい」

兵士以外の人が玄関ホールに集結する。
兵士は敷地内を警備するってさ。仕事熱心だね。
でも必要だから、2人ほど手伝って下さい。

「次に1人づつこちらの部屋に入ってもらいます。
 入った人の面接が終わったら次の人を呼びますので待っててください。
 家はまだ作りかけで危険ですので、玄関ホール以外にはいかないように」

実際は何の危険も無い。
だが盗聴器とか設置されても嫌なので、移動させないように釘を差した。
実際はこっそりと具現化したネズミが見張っている。
大工を休みにした理由が判るでしょ? 建築中の家にネズミ。絶対バトルに発展するわ。

俺と男爵が部屋に入り椅子に座る。
兵士の1人には呼び込みをしてもらう。
残り1人は男爵の横に待機。きっとすぐに仕事が出来ます。

兵士に頼んで、1人部屋に入れてもらう。
入ってきた中年女性に説明開始。

「面接は簡単です。
 そこの扉から誰も居ない隣の部屋に1人で行ってもらいます。
 部屋には10万?20万トルだったかな?まあいいや。いくらかお金の入った袋があります。
 もし貴方がここでの就職を望むなら、袋から50トル持ってきてください。今日の給料です。
 もし貴方が就職を望まないのであれば、袋から1000トル持ってきてください。退職金です。
 持ってきたお金で雇うかどうかを決定します。言葉は必要無いです。行動で示して下さい」

これだけ言うと、隣の部屋に進ませる。
女性は不思議そうな顔をしつつ隣の部屋に移動する。
その際に壁を見てたので教えておく。

「のぞき穴とかありませんよ。なにしろまだ建設中なのでね。
 穴とか開けたら大工さんにめっちゃ怒られるんで」

部屋に女性が入って扉を閉めたのを確認したら、男爵が口を開いた。

「それで、調べに行くのですか?」
「行きませんよ?」
「行かないのですか?! 盗むのか確認する為の作業ではないのですか?!」
「実は隣の部屋にあるお金の入った袋に秘密があるんです」
「それは?」
「俺に害意がある人間が手を入れると抜けなくなるんです」
「……? 口が狭くなっていて、多くのお金を握ると抜けない、そういう仕組みですか?」

あ~、サルが引っかかるヤツですね?

「いえ、違います。頭の中を見て、害意があるか判別します」
「それは……本当ですか?」
「なんなら後で男爵さんが実践してみます?」
「で、では、後で」

すげーな男爵さん。
普通は害意が無くても躊躇するでしょ。
だって何を基準にしてるか不明なんだよ?
「こいつ宰相さんに迷惑かけやがって!」と思ってるだけでもアウトかもしれないんだよ?
あ、はい。自覚あります。今度宰相さんに何かお土産を持っていこう。

女性はいつまでも戻ってこない。
これは抜けなくなったな?

「……キョウヤさん。抜けない場合はどうするんです?」
「袋の横にハンドベルを置いてます。何かあったら鳴らせと書いてあります」
「そうですか……」

ベルが鳴ったのは、それから2分後だった。
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