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第3章 快適生活へ向けて頑張ろう!
082 抜く方法は?
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俺です。キョウヤです。
現在、隣の部屋に来ております。
手が抜けなくなった女性を前にして唸っております。
ではここでおさらい!
「貯金袋」…お金限定のアイテムボックス。主人公以外動かせない。害意のある者が手を入れると抜けなくなる。火に弱い。
見事に女性は害意があると抜けなくなるというのを証明してくれました。
そこで問題です!
デデン!
何故俺は唸ってるのでしょう!
はい。誰もが気付いてましたよね。
そうです。答えは抜く方法は?って事です。
簡単なのは燃やす事。
火に弱いって書いてるから、よく燃える事だろう。
でもその場合、生じる問題がある。
中身は? 手が抜けなくなった者は? どちらも一緒に燃える?
いや~、失敗失敗。はははは。
……どうしたものか。
って事で男爵に相談した。
「どういう仕組みなのかは判りませんが、理解しました」
「ありがとうございます。で、どうしたら良いんでしょ?」
「抜く方法が明記されていないので、明記されている害意を取り除くしか無いと思います」
なるほど。害意が無くなれば抜けるという事ですか。
……どうやって?
「私に任せて頂けますか?」
「勿論です。お願いします」
「では。
そこの者。キョウヤさんになんらかの害意を持っている事は判明している。ウソを言っても無駄だ。まずこれを認識しろ。
次に抜く方法だが、2種類ある。好きな方を選ばせてやる。
1つは腕を切断する方法。片腕が失われるが自由にはなる。
1つは心から害意を無くす事。少しでも残っていれば抜く事は出来ない。この場合は最初の方法に戻る。選べ」
怖っ!
確かに切断すれば自由にはなる。
そして体から分断されれば、腕が害意を持つ事は出来ないので抜けるだろう。
女性は涙しながら震え、害意を無くす事を宣言した。
「では、どのような害意を持ったか言え」
「さ、最初は就職を望み50トル取り出しました。
その後、10万トル以上入っている事を思い出し、1000トル硬貨1枚を盗ろうと思って手を入れました……」
「なるほど。窃盗か」
「今の生活が苦しいんです! 伯爵は給料の払いが悪くて……」
「それは伯爵が悪い。キョウヤさんにはなんの落ち度も無い。キョウヤさんから盗って良い理由にはならない」
「判っています! だから働いてお給料を頂いたら、少しづつお返しするつもりでした!」
なるほどね~。
「キョウヤさん。同情されてはいけませんよ?」
「え?! ウソなんですか?!」
「その人の事情は関係ありません。盗みをした、これが事実です。
正しい行動を取るならば、素直に50トルを持ってきて就職し、その後にキョウヤさんに相談すべきです。
この人のキョウヤさんに対する害意は次のようなものでしょう。
『金持ちだし1000トルくらい減っていても気づかないだろう』つまりバカにされているのです」
そうやって要約されると、ちょっとイラっとするな。
だから抜けないのか。納得。
「窃盗の罪で逮捕する。間違いなく牢獄行きだ。それに納得するか?」
「…………はい」
「ウソだな。納得していない。何で自分が、とまだ思っているだろう?」
「そんな事は!」
「抜けないのがなによりの証拠。恨むなら伯爵だ。キョウヤさんは関係無い。
はっきり言えば、お前の境遇を助けてくれたのもキョウヤさんだ。伯爵を潰した後始末として雇うと言われたのだから。
その人から金を盗む。貧乏で苦しいかもしれないが、恩人から盗んで良い訳が無い。
お前は救いの手を自ら払ったのだ。逮捕されて当然だと思わないか?」
「………………はい」
女性の手が抜けた。
心より反省したようだ。
「さて、キョウヤさん。ここからは貴方の仕事です」
「へ?」
「この女性、どうします?」
「あっ、そういう事ですか……。えっと逮捕はしません。未遂なので。
でも雇う事はしません。退職金は1000トルですが、犯罪未遂なので半額の500トルを持って帰って下さい」
「…………え?」
「最初から決めてたんですよ。袋から500トルを取り出して下さい」
「は、はい……良いのですか?」
「はい」
女性は簡単に500トル取り出した。
これで1人目終了です。
ここで女性が「最初から決めてたのかよ!」と思ってればまた抜けなくなったんだけどね。
感謝してくださいね。その金で次の就職先でも探して下さい。
俺はラノベの主人公のように、この先までは面倒みません。
ぶっちゃけ手切れ金です。
じゃあ、次の人に行きましょう。
……伯爵のせいで、先は長そうだなぁ。もっとボコボコにしとけば良かった。
現在、隣の部屋に来ております。
手が抜けなくなった女性を前にして唸っております。
ではここでおさらい!
「貯金袋」…お金限定のアイテムボックス。主人公以外動かせない。害意のある者が手を入れると抜けなくなる。火に弱い。
見事に女性は害意があると抜けなくなるというのを証明してくれました。
そこで問題です!
デデン!
何故俺は唸ってるのでしょう!
はい。誰もが気付いてましたよね。
そうです。答えは抜く方法は?って事です。
簡単なのは燃やす事。
火に弱いって書いてるから、よく燃える事だろう。
でもその場合、生じる問題がある。
中身は? 手が抜けなくなった者は? どちらも一緒に燃える?
いや~、失敗失敗。はははは。
……どうしたものか。
って事で男爵に相談した。
「どういう仕組みなのかは判りませんが、理解しました」
「ありがとうございます。で、どうしたら良いんでしょ?」
「抜く方法が明記されていないので、明記されている害意を取り除くしか無いと思います」
なるほど。害意が無くなれば抜けるという事ですか。
……どうやって?
「私に任せて頂けますか?」
「勿論です。お願いします」
「では。
そこの者。キョウヤさんになんらかの害意を持っている事は判明している。ウソを言っても無駄だ。まずこれを認識しろ。
次に抜く方法だが、2種類ある。好きな方を選ばせてやる。
1つは腕を切断する方法。片腕が失われるが自由にはなる。
1つは心から害意を無くす事。少しでも残っていれば抜く事は出来ない。この場合は最初の方法に戻る。選べ」
怖っ!
確かに切断すれば自由にはなる。
そして体から分断されれば、腕が害意を持つ事は出来ないので抜けるだろう。
女性は涙しながら震え、害意を無くす事を宣言した。
「では、どのような害意を持ったか言え」
「さ、最初は就職を望み50トル取り出しました。
その後、10万トル以上入っている事を思い出し、1000トル硬貨1枚を盗ろうと思って手を入れました……」
「なるほど。窃盗か」
「今の生活が苦しいんです! 伯爵は給料の払いが悪くて……」
「それは伯爵が悪い。キョウヤさんにはなんの落ち度も無い。キョウヤさんから盗って良い理由にはならない」
「判っています! だから働いてお給料を頂いたら、少しづつお返しするつもりでした!」
なるほどね~。
「キョウヤさん。同情されてはいけませんよ?」
「え?! ウソなんですか?!」
「その人の事情は関係ありません。盗みをした、これが事実です。
正しい行動を取るならば、素直に50トルを持ってきて就職し、その後にキョウヤさんに相談すべきです。
この人のキョウヤさんに対する害意は次のようなものでしょう。
『金持ちだし1000トルくらい減っていても気づかないだろう』つまりバカにされているのです」
そうやって要約されると、ちょっとイラっとするな。
だから抜けないのか。納得。
「窃盗の罪で逮捕する。間違いなく牢獄行きだ。それに納得するか?」
「…………はい」
「ウソだな。納得していない。何で自分が、とまだ思っているだろう?」
「そんな事は!」
「抜けないのがなによりの証拠。恨むなら伯爵だ。キョウヤさんは関係無い。
はっきり言えば、お前の境遇を助けてくれたのもキョウヤさんだ。伯爵を潰した後始末として雇うと言われたのだから。
その人から金を盗む。貧乏で苦しいかもしれないが、恩人から盗んで良い訳が無い。
お前は救いの手を自ら払ったのだ。逮捕されて当然だと思わないか?」
「………………はい」
女性の手が抜けた。
心より反省したようだ。
「さて、キョウヤさん。ここからは貴方の仕事です」
「へ?」
「この女性、どうします?」
「あっ、そういう事ですか……。えっと逮捕はしません。未遂なので。
でも雇う事はしません。退職金は1000トルですが、犯罪未遂なので半額の500トルを持って帰って下さい」
「…………え?」
「最初から決めてたんですよ。袋から500トルを取り出して下さい」
「は、はい……良いのですか?」
「はい」
女性は簡単に500トル取り出した。
これで1人目終了です。
ここで女性が「最初から決めてたのかよ!」と思ってればまた抜けなくなったんだけどね。
感謝してくださいね。その金で次の就職先でも探して下さい。
俺はラノベの主人公のように、この先までは面倒みません。
ぶっちゃけ手切れ金です。
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……伯爵のせいで、先は長そうだなぁ。もっとボコボコにしとけば良かった。
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