異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様

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第3章 快適生活へ向けて頑張ろう!

096 うん、完全に忘れてるわ

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本日2話目の投稿です。
ご注意ください。


以下、本文です。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


売ってくれた商人はウカリさんと言うそうだ。

店を後にして、そのままボガス商会へ。
家には色々足りない事に気付いたので。

今日はボガスさんが居なかったので、番頭さん?に色々と頼んだ。
タオルからトイレットペーパー、風呂で使う桶や椅子、食器から玄関マットまで揃えてくれた。

「あっ、そうだ。家具をメラカ商会という所で買ったんですけど……」
「聞いております。かの商会は家具に力を入れておりますので、良い所でお買いになられましたね」

いつの間に……。
誰かを走らせたんだろうけど。

「なんか裏切ったみたいな感じになりましたけど……」
「そおような事を気にするボガスでは御座いません。ご心配されなくとも良いですよ」
「それなら良かったです」

そう言えば卸値を下げるとか言ってたもんな。
ボガスさんなら得したと考えるかも。
悪く言えば、ついでに負い目が出来たからもっと買ってくれそう、とか考えるかも。

買い物も終わり、自宅へ。



2日後。
ウカリさんから手紙が来た。
内容は、商会に来て欲しいというモノだった。

……忘れてた。
ギルドの口座を確認するのを。
引き落とし出来なかったんじゃないだろうか?
あの日は良い買い物が出来たとイソイソと帰ったんだよなぁ。
完成した風呂にも入りたかったし。

翌日は家の中を見て回り、不足してるモノを探してたわ。
従業員からも話を聞いたりしてた。

うん、完全に忘れてるわ。
ヤバいな。早く行こう。

メラカ商会に着くと、部屋に通された。
そこで待ってたウカリさん。

「こんにちは。もしかして口座にお金が入ってませんでした?」
「いえいえ! 全額頂きました!」
「そうですか。良かったです! ……じゃあ、今日はなんです?
 大体揃えたと思うんですけど?」
「当商会の会長が会いたいと申しまして。お手数ですが、よろしいでしょうか?」

あぁ、会長と対面か。
金払いの良い客だから、会っておきたいって事かね。
まぁ、会う事で後々便宜を払ってくれるかもしれない。ボガスさんみたいにね。

「良いですよ。会います」
「ありがとうございます! では呼んで参ります」

そうしてやってきたのは、50代くらいの男性。それと執事みたいな人。
あれっ? ウカリさんは来ないの?

「私がメラカです。よろしく」

そう言ったのは執事みたいな人だった。
混乱する! じゃあこの人は誰だよ。

「キョウヤさんに紹介しよう。こちらの方はジャダド伯爵」

貴族かよ! もう貴族は要らんわ。

「私はジャダド。キサラツギ王国の貴族で、伯爵位に就いている」
「はあ」
「君に頼みがあってね。メラカに頼んだのだ」
「はあ」

この国は帝国なので、他国じゃないか。

「我が国にあるダンジョンを攻略してもらいたい」
「はあ……はぁ?!」

ダンジョン! そんなモノがあるのか。
あれかね、最深部にコアとかあって、取ったらダンジョンが死ぬとか。
もしくは最深部のボスを倒すと出るアイテムを取ってくるとか。

遠いだろうけど、面白そうだ。
ダンジョン攻略。異世界に行ったら80%は出てきそうな強力なワード。

「興味ありますね」
「おおっ! そうかそうか! 細かく言うとだね、最深部に到達して欲しいのだ。
 期限は1年。最深部に至るまでに入手したモノは全て君の物だ」
「そんな条件で良いんですか?」
「構わないとも! では早速手続きをしようではないか!」
「あ~、ダンジョンに入るのに手続きがあるんですね」

ギルドランクが高くないとダメとか、色々あるんだろうな。
連れて行っても良いパーティーの人数とかにも決まりがあるかも。

伯爵が出した書類は3枚もあり、びっしり書かれていた。
保険の書類みたい! これ全部読むのか……誰かに丸投げしたい。
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