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第4章 色々解決したい
137 研究なんかせずに皆が使ってると思ってたわ
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明日から早く起きて仕事に行くので、明日の分の投稿をします。
来週の月曜日(27日)まで投稿は休止します。ご了承ください。
以下、本文です。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「ちなみに、魔法紙は『妖精の鱗粉が固まって出来た物』と言われていますのはご存知でしょうか?」
「いや、知りません」
「魔法紙はダンジョンの壁面から発見されるのですが、ダンジョン内で偶然妖精を見た人がいました。
妖精は驚いてダンジョンの壁面の中に逃げ込みました」
「妖精って通り抜け出来るんですか?」
「ええ。なので捕まえる事も倒す事も出来ないと言われていますね。
唯一魔法なら当たるかもしれないと言われています。まぁ出会う事自体少ないので、検証されていませんけど」
物質を通り抜ける事が出来る相手は、そりゃ倒せないよね。
剣で切ったって、すり抜けるだけだもんな。
「妖精が入っていった壁面に、魔法紙が出来ていたそうです。
信じられていなかったのですが、それから50年後に同じ現象を見た者が現れました。
今ではこれが定説となっています。
研究者によると、ダンジョンの壁内に入る時に抵抗があるのではないか、との事です。
それを無理矢理通るので、鱗粉が残るのではないか、と。
その鱗粉とダンジョンの壁面が作用して魔法紙が出来ると考えているようですね」
へ~。ちゃんと研究されているんだな。
魔法が当たり前にある世界だから、研究なんかせずに皆が使ってると思ってたわ。
「という事で、当店ではダンジョンから発見された魔法紙を買取販売しています。
貴方も発見されたらどうぞ当店にお売りください」
「あっ、はい。どんなのでも良いんですか?」
「ええ。強力な物から役に立たない無い物まで、何でも買い取ります」
「役に立たない物ってあるんですか?!」
「ええ、ありますよ。夜目の反対で『昼目が利くようになる』なんて物もありましたね」
うん、人間には必要無い物だな。
昼の明るさが眩しいって人には必要かも。
「魔法については以上です。それでどのような魔法を所望ですか?」
う~ん、異世界で魔法と言うと、やはり回復魔法とファイヤーボールではないだろうか?
あっ、でも回復魔法だと追放されるか?(笑)
「回復魔法はありますか?」
「回復……え~、治癒魔法の事でしょうか?」
「あっ、そうですそうです」
「御座いますよ。今あるのは4種類でしょうか」
種類があるのか。
「怪我の治りを早くする魔法、止血をする魔法、植物の毒を消す魔法、動物の毒を消す魔法、の4つです」
「それぞれの特徴を教えて下さい」
「怪我の治りを早くする魔法は、人間の自然治癒力を早める魔法です。
大体ですが、実際に完治する日数の半分になるようですね」
なるほど。これは治療後に必要な魔法だな。
怪我した部分が光って傷口が無い!みたいにはならないようだ。
「止血する魔法は、そのままですね。緊急時には便利です」
大事な血管を切ってしまった場合等に便利だな。
でも血が止まるだけなので、腱や筋肉は縫合してくれたりしないんだろうな。血が止まるだけ。
「毒を消す魔法も、そのままですね。
ただし、植物の毒や動物の毒を加工して作った毒には効きませんので注意が必要です」
人間の手で加工された毒はダメって事か。
しかし植物と動物で分けられているのは不便だな。
「ちょっと変な事を聞いても良いですか?」
「どうぞ」
「治癒魔法だけを覚えている冒険者が、加入しているパーティーから追い出される、なんてあると思いますか?」
「……え~と、よく判らないですけど、治癒魔法が使える冒険者は、戦闘は出来ないのですか?」
「出来ないと思ってください」
「そうなると、その冒険者の仕事は『荷物持ち』『治癒魔法を使う』『料理等の雑用』となりますか?」
「そうですね。そんな感じでしょうか?」
「では……ありえませんね」
「やっぱりそうですか」
「そもそも治癒魔法を使える時点でどのパーティーも欲しがりますよ。
命の危険のある職業ですからね。使える人間は貴重です。
その上、荷物運びや雑用までしてくれるのでしょう? メンバーは自分の仕事に専念出来るので助かりますね」
だよなぁ。
荷物背負ったままモンスターと戦闘とか大変でしょ。
「そのような事を聞かれるのは、経験でも?」
「いえいえいえいえいえ。ちょっとそういう噂を聞いた事があったので」
「それが事実なら、よほど無能な冒険者達だったのでしょうね、治癒魔法が使える冒険者を含めて」
「えっ? 本人もですか?」
「ええ。自身の有能さをアピール出来ないなんて無能ですよ。
しかも追い出されるまで居るなんて。追い出されるくらいならさっさと抜けて他のパーティーに行けば良いんです」
「確かに」
「万が一、今まで一度も治癒魔法の出番が無かったとしましょう。でも未来でも使わない確証は無いです。
しかも荷物持ちを追い出したので、自分達で荷物を運ぶようになります。今までのように行動出来ません。
怪我する確率が高くなりますね。それくらいの事も考えられないようなら冒険者にならない方が良いです。
というよりも、どんな仕事に就いても無能でしょうね」
あっ、ざまぁをするどころか、追い出される前の時点でダメパーティー認定ですか。
でも、ま、これが常識か。
「あっ、薬で代用出来るから不要っていうのを聞いたような」
「戦闘中に薬を使う時間なんか無いですよね。
もしそういう時間を作るとすれば、他のメンバーがモンスターを抑えてる間に、雑用係が薬を使ってくれた方が良いです。
怪我人が自身で荷物から必要な薬を探して、使用する程の時間は無いでしょう。
最悪手を怪我してたら、薬を出す事も出来ませんよ」
「あっ、はい、そうですよね。
ま、まぁ、噂なので、はははは」
「そうですよね。ありませんよね。ところでどれを検討されていますか?」
難しい問題だ。
どれも魅力的だよね。いっそのこと、大人買いするか?
来週の月曜日(27日)まで投稿は休止します。ご了承ください。
以下、本文です。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「ちなみに、魔法紙は『妖精の鱗粉が固まって出来た物』と言われていますのはご存知でしょうか?」
「いや、知りません」
「魔法紙はダンジョンの壁面から発見されるのですが、ダンジョン内で偶然妖精を見た人がいました。
妖精は驚いてダンジョンの壁面の中に逃げ込みました」
「妖精って通り抜け出来るんですか?」
「ええ。なので捕まえる事も倒す事も出来ないと言われていますね。
唯一魔法なら当たるかもしれないと言われています。まぁ出会う事自体少ないので、検証されていませんけど」
物質を通り抜ける事が出来る相手は、そりゃ倒せないよね。
剣で切ったって、すり抜けるだけだもんな。
「妖精が入っていった壁面に、魔法紙が出来ていたそうです。
信じられていなかったのですが、それから50年後に同じ現象を見た者が現れました。
今ではこれが定説となっています。
研究者によると、ダンジョンの壁内に入る時に抵抗があるのではないか、との事です。
それを無理矢理通るので、鱗粉が残るのではないか、と。
その鱗粉とダンジョンの壁面が作用して魔法紙が出来ると考えているようですね」
へ~。ちゃんと研究されているんだな。
魔法が当たり前にある世界だから、研究なんかせずに皆が使ってると思ってたわ。
「という事で、当店ではダンジョンから発見された魔法紙を買取販売しています。
貴方も発見されたらどうぞ当店にお売りください」
「あっ、はい。どんなのでも良いんですか?」
「ええ。強力な物から役に立たない無い物まで、何でも買い取ります」
「役に立たない物ってあるんですか?!」
「ええ、ありますよ。夜目の反対で『昼目が利くようになる』なんて物もありましたね」
うん、人間には必要無い物だな。
昼の明るさが眩しいって人には必要かも。
「魔法については以上です。それでどのような魔法を所望ですか?」
う~ん、異世界で魔法と言うと、やはり回復魔法とファイヤーボールではないだろうか?
あっ、でも回復魔法だと追放されるか?(笑)
「回復魔法はありますか?」
「回復……え~、治癒魔法の事でしょうか?」
「あっ、そうですそうです」
「御座いますよ。今あるのは4種類でしょうか」
種類があるのか。
「怪我の治りを早くする魔法、止血をする魔法、植物の毒を消す魔法、動物の毒を消す魔法、の4つです」
「それぞれの特徴を教えて下さい」
「怪我の治りを早くする魔法は、人間の自然治癒力を早める魔法です。
大体ですが、実際に完治する日数の半分になるようですね」
なるほど。これは治療後に必要な魔法だな。
怪我した部分が光って傷口が無い!みたいにはならないようだ。
「止血する魔法は、そのままですね。緊急時には便利です」
大事な血管を切ってしまった場合等に便利だな。
でも血が止まるだけなので、腱や筋肉は縫合してくれたりしないんだろうな。血が止まるだけ。
「毒を消す魔法も、そのままですね。
ただし、植物の毒や動物の毒を加工して作った毒には効きませんので注意が必要です」
人間の手で加工された毒はダメって事か。
しかし植物と動物で分けられているのは不便だな。
「ちょっと変な事を聞いても良いですか?」
「どうぞ」
「治癒魔法だけを覚えている冒険者が、加入しているパーティーから追い出される、なんてあると思いますか?」
「……え~と、よく判らないですけど、治癒魔法が使える冒険者は、戦闘は出来ないのですか?」
「出来ないと思ってください」
「そうなると、その冒険者の仕事は『荷物持ち』『治癒魔法を使う』『料理等の雑用』となりますか?」
「そうですね。そんな感じでしょうか?」
「では……ありえませんね」
「やっぱりそうですか」
「そもそも治癒魔法を使える時点でどのパーティーも欲しがりますよ。
命の危険のある職業ですからね。使える人間は貴重です。
その上、荷物運びや雑用までしてくれるのでしょう? メンバーは自分の仕事に専念出来るので助かりますね」
だよなぁ。
荷物背負ったままモンスターと戦闘とか大変でしょ。
「そのような事を聞かれるのは、経験でも?」
「いえいえいえいえいえ。ちょっとそういう噂を聞いた事があったので」
「それが事実なら、よほど無能な冒険者達だったのでしょうね、治癒魔法が使える冒険者を含めて」
「えっ? 本人もですか?」
「ええ。自身の有能さをアピール出来ないなんて無能ですよ。
しかも追い出されるまで居るなんて。追い出されるくらいならさっさと抜けて他のパーティーに行けば良いんです」
「確かに」
「万が一、今まで一度も治癒魔法の出番が無かったとしましょう。でも未来でも使わない確証は無いです。
しかも荷物持ちを追い出したので、自分達で荷物を運ぶようになります。今までのように行動出来ません。
怪我する確率が高くなりますね。それくらいの事も考えられないようなら冒険者にならない方が良いです。
というよりも、どんな仕事に就いても無能でしょうね」
あっ、ざまぁをするどころか、追い出される前の時点でダメパーティー認定ですか。
でも、ま、これが常識か。
「あっ、薬で代用出来るから不要っていうのを聞いたような」
「戦闘中に薬を使う時間なんか無いですよね。
もしそういう時間を作るとすれば、他のメンバーがモンスターを抑えてる間に、雑用係が薬を使ってくれた方が良いです。
怪我人が自身で荷物から必要な薬を探して、使用する程の時間は無いでしょう。
最悪手を怪我してたら、薬を出す事も出来ませんよ」
「あっ、はい、そうですよね。
ま、まぁ、噂なので、はははは」
「そうですよね。ありませんよね。ところでどれを検討されていますか?」
難しい問題だ。
どれも魅力的だよね。いっそのこと、大人買いするか?
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