185 / 200
第5章 ダンジョンに行こう
185 最後に1つ良いですか?
しおりを挟む
時間になったのか、ボスが再度登場する。
それと同時に俺も具現化する。こちらは2体。
そして戦闘が始まった。
ボス蜘蛛が子蜘蛛を出せば、こちらの蜘蛛も子蜘蛛を出して対抗する。
ボス蜘蛛同士は、糸を出したり炎を吐いたりして戦っている。
うん、これはこっちの圧勝だな。
戦いを見た感じだけど、戦力は同等って感じ。
推測だけど、強さ・能力・知能、どれも同じに見える。
しかしこっちは2体。しかも連携して攻撃している。
もし能力が2割減だとしても、連携して戦う事でその不利を帳消しにしている。
いや上回っているかもな。
子蜘蛛も連携して戦っているので、敵1匹に対して2匹以上で相手をしている。
お陰で俺達の所にまで来れた蜘蛛は居ない。
たまにボス蜘蛛が俺達に向かって攻撃してくる事がある。
炎を吐いたり糸を出したりって感じの遠距離攻撃だ。
だが、糸は具現化したボス蜘蛛に阻止されるし、炎は俺の防御力を超えられないのでノーダメージ。
クロさんは俺を盾にするか回避している。
盤石だ。
そして程なくボス蜘蛛は討伐された。
具現化した蜘蛛達には大した傷は見当たらない。圧勝だ。
「本当に勝ちましたね!」
「疑ってたのですか? 私の言う事に間違いはありませんよ?」
「そうですね! 流石です!」
「これも母とご主人様の教育の賜物です」
すげーわ、クロさん!
教育した母親とご主人様もスゲー。感謝感激です。
あっ、じゃあこの調子で、今気づいたもう1つの懸念も解消してもらおう。
「最後に1つ良いですか?」
「何です?」
「この具現化した蜘蛛達ですけど、どうします?」
「どうするとは?」
「やだなー、分かってるくせに。時間が来るまで消えないじゃないですかー。
連れて行くにしても扉をくぐれないし。どうする作戦なんです?」
「……あ」
「あ?」
あってなんだ?
まるで忘れてたみたいな返答……いやいやまさか。クロさんに限ってそんな事は。
「消えないのですか? 消せないのですか?」
「メモ帳を千切れば消えると思いますけど、そうするとまた描かないといけなくなるし。
そもそも千切る事でページ数が減るのは嫌ですし……あれっ? まさかとは思いますが、後の事を考えて無かったとか…………?」
「そこは動画に無かったので知りません!」
断言された!
開き直りだ!!
「どどどどうするんです?!」
「放置で良いじゃないですか。確か時間経過で消えるんでしょう?」
「放置って! 俺達が居なくなれば、他の冒険者が入ってくる事もありますよ?!」
「『敵じゃないよ』って書いた看板でも持たせておけば良いでしょう」
「看板?! しかも内容が軽い!!」
そんなの100%信じてもらえないだろ!
しかも普段なら1体しかいないボス蜘蛛が2体も居るんだぞ?!
「信じる信じないは知りませんよ。事実を公表しているだけです。
それなのに攻撃をしてくるような者は敵ですので、倒せば良いんです」
「考え方が脳筋!! ヘタすれば俺達が悪者になりますよ?!」
「はははは、私はこの世界の者じゃないので、関係無いですね」
「逃げた! ズルい!」
「気にしたら負けです」
せっかく尊敬してたのに!
感謝感激した気持ちを返してくれ!!
それと同時に俺も具現化する。こちらは2体。
そして戦闘が始まった。
ボス蜘蛛が子蜘蛛を出せば、こちらの蜘蛛も子蜘蛛を出して対抗する。
ボス蜘蛛同士は、糸を出したり炎を吐いたりして戦っている。
うん、これはこっちの圧勝だな。
戦いを見た感じだけど、戦力は同等って感じ。
推測だけど、強さ・能力・知能、どれも同じに見える。
しかしこっちは2体。しかも連携して攻撃している。
もし能力が2割減だとしても、連携して戦う事でその不利を帳消しにしている。
いや上回っているかもな。
子蜘蛛も連携して戦っているので、敵1匹に対して2匹以上で相手をしている。
お陰で俺達の所にまで来れた蜘蛛は居ない。
たまにボス蜘蛛が俺達に向かって攻撃してくる事がある。
炎を吐いたり糸を出したりって感じの遠距離攻撃だ。
だが、糸は具現化したボス蜘蛛に阻止されるし、炎は俺の防御力を超えられないのでノーダメージ。
クロさんは俺を盾にするか回避している。
盤石だ。
そして程なくボス蜘蛛は討伐された。
具現化した蜘蛛達には大した傷は見当たらない。圧勝だ。
「本当に勝ちましたね!」
「疑ってたのですか? 私の言う事に間違いはありませんよ?」
「そうですね! 流石です!」
「これも母とご主人様の教育の賜物です」
すげーわ、クロさん!
教育した母親とご主人様もスゲー。感謝感激です。
あっ、じゃあこの調子で、今気づいたもう1つの懸念も解消してもらおう。
「最後に1つ良いですか?」
「何です?」
「この具現化した蜘蛛達ですけど、どうします?」
「どうするとは?」
「やだなー、分かってるくせに。時間が来るまで消えないじゃないですかー。
連れて行くにしても扉をくぐれないし。どうする作戦なんです?」
「……あ」
「あ?」
あってなんだ?
まるで忘れてたみたいな返答……いやいやまさか。クロさんに限ってそんな事は。
「消えないのですか? 消せないのですか?」
「メモ帳を千切れば消えると思いますけど、そうするとまた描かないといけなくなるし。
そもそも千切る事でページ数が減るのは嫌ですし……あれっ? まさかとは思いますが、後の事を考えて無かったとか…………?」
「そこは動画に無かったので知りません!」
断言された!
開き直りだ!!
「どどどどうするんです?!」
「放置で良いじゃないですか。確か時間経過で消えるんでしょう?」
「放置って! 俺達が居なくなれば、他の冒険者が入ってくる事もありますよ?!」
「『敵じゃないよ』って書いた看板でも持たせておけば良いでしょう」
「看板?! しかも内容が軽い!!」
そんなの100%信じてもらえないだろ!
しかも普段なら1体しかいないボス蜘蛛が2体も居るんだぞ?!
「信じる信じないは知りませんよ。事実を公表しているだけです。
それなのに攻撃をしてくるような者は敵ですので、倒せば良いんです」
「考え方が脳筋!! ヘタすれば俺達が悪者になりますよ?!」
「はははは、私はこの世界の者じゃないので、関係無いですね」
「逃げた! ズルい!」
「気にしたら負けです」
せっかく尊敬してたのに!
感謝感激した気持ちを返してくれ!!
51
あなたにおすすめの小説
タブレット片手に異世界転移!〜元社畜、ダウンロード→インストールでチート強化しつつ温泉巡り始めます〜
夢・風魔
ファンタジー
一か月の平均残業時間130時間。残業代ゼロ。そんなブラック企業で働いていた葉月悠斗は、巨漢上司が眩暈を起こし倒れた所に居たため圧死した。
不真面目な天使のせいでデスルーラを繰り返すハメになった彼は、輪廻の女神によって1001回目にようやくまともな異世界転移を果たす。
その際、便利アイテムとしてタブレットを貰った。検索機能、収納機能を持ったタブレットで『ダウンロード』『インストール』で徐々に強化されていく悠斗。
彼を「勇者殿」と呼び慕うどうみても美少女な男装エルフと共に、彼は社畜時代に夢見た「温泉巡り」を異世界ですることにした。
異世界の温泉事情もあり、温泉地でいろいろな事件に巻き込まれつつも、彼は社畜時代には無かったポジティブ思考で事件を解決していく!?
*小説家になろうでも公開しております。
修学旅行に行くはずが異世界に着いた。〜三種のお買い物スキルで仲間と共に〜
長船凪
ファンタジー
修学旅行へ行く為に荷物を持って、バスの来る学校のグラウンドへ向かう途中、三人の高校生はコンビニに寄った。
コンビニから出た先は、見知らぬ場所、森の中だった。
ここから生き残る為、サバイバルと旅が始まる。
実際の所、そこは異世界だった。
勇者召喚の余波を受けて、異世界へ転移してしまった彼等は、お買い物スキルを得た。
奏が食品。コウタが金物。紗耶香が化粧品。という、三人種類の違うショップスキルを得た。
特殊なお買い物スキルを使い商品を仕入れ、料理を作り、現地の人達と交流し、商人や狩りなどをしながら、少しずつ、異世界に順応しつつ生きていく、三人の物語。
実は時間差クラス転移で、他のクラスメイトも勇者召喚により、異世界に転移していた。
主人公 高校2年 高遠 奏 呼び名 カナデっち。奏。
クラスメイトのギャル 水木 紗耶香 呼び名 サヤ。 紗耶香ちゃん。水木さん。
主人公の幼馴染 片桐 浩太 呼び名 コウタ コータ君
(なろうでも別名義で公開)
タイトル微妙に変更しました。
クラスで異世界召喚する前にスキルの検証に30年貰ってもいいですか?
ばふぉりん
ファンタジー
中学三年のある朝、突然教室が光だし、光が収まるとそこには女神様が!
「貴方達は異世界へと勇者召喚されましたが、そのままでは忍びないのでなんとか召喚に割り込みをかけあちらの世界にあった身体へ変換させると共にスキルを与えます。更に何か願いを叶えてあげましょう。これも召喚を止められなかった詫びとします」
「それでは女神様、どんなスキルかわからないまま行くのは不安なので検証期間を30年頂いてもよろしいですか?」
これはスキルを使いこなせないまま召喚された者と、使いこなし過ぎた者の異世界物語である。
<前作ラストで書いた(本当に描きたかったこと)をやってみようと思ったセルフスピンオフです!うまく行くかどうかはホント不安でしかありませんが、表現方法とか教えて頂けると幸いです>
注)本作品は横書きで書いており、顔文字も所々で顔を出してきますので、横読み?推奨です。
(読者様から縦書きだと顔文字が!という指摘を頂きましたので、注意書をと。ただ、表現たとして顔文字を出しているで、顔を出してた時には一通り読み終わった後で横書きで見て頂けると嬉しいです)
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
外れスキル?だが最強だ ~不人気な土属性でも地球の知識で無双する~
海道一人
ファンタジー
俺は地球という異世界に転移し、六年後に元の世界へと戻ってきた。
地球は魔法が使えないかわりに科学という知識が発展していた。
俺が元の世界に戻ってきた時に身につけた特殊スキルはよりにもよって一番不人気の土属性だった。
だけど悔しくはない。
何故なら地球にいた六年間の間に身につけた知識がある。
そしてあらゆる物質を操れる土属性こそが最強だと知っているからだ。
ひょんなことから小さな村を襲ってきた山賊を土属性の力と地球の知識で討伐した俺はフィルド王国の調査隊長をしているアマーリアという女騎士と知り合うことになった。
アマーリアの協力もあってフィルド王国の首都ゴルドで暮らせるようになった俺は王国の陰で蠢く陰謀に巻き込まれていく。
フィルド王国を守るための俺の戦いが始まろうとしていた。
※この小説は小説家になろうとカクヨムにも投稿しています
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
最底辺の転生者──2匹の捨て子を育む赤ん坊!?の異世界修行の旅
散歩道 猫ノ子
ファンタジー
捨てられてしまった2匹の神獣と育む異世界育成ファンタジー
2匹のねこのこを育む、ほのぼの育成異世界生活です。
人間の汚さを知る主人公が、動物のように純粋で無垢な女の子2人に振り回されつつ、振り回すそんな物語です。
主人公は最強ですが、基本的に最強しませんのでご了承くださいm(*_ _)m
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる