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第1章「スタートラインは不平等」
義妹ちゃんはチートな権利
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その日の夕方。
「ただいまぁ~、あー遊んだ遊んだ。」
脳天気な義妹、睦月が自宅へと帰ってきた。
「お兄ちゃーん。頼まれてたあれ、買って来たよー?」
階段の下から呼んできた。
「おぉ、あったんだ。」
とっとっっとと階段から降りてくる俺を、妹が迎えていた。
「はい。これ頼まれてたカードゲームのボックス。ねぇ、渡されたお金ちょっと余ったけどいる?なんか安かったんだよねぇ。」
「あぁ、いい別に、賃金として貰ってくれたまえ。」
「さすが兄貴。やるじゃないですかぁ。」
「おいおい、なぜそんな裏の取引みたいに言うんだよ。ちなみにいくら余ったの?」
「700円。」
「ならいいやー。また遊ぶ時に使いなー。」
「んー。」
俺は再び階段を上がり、部屋へと戻った。
「よっしゃー。これであいつが出れば、まさを圧倒できるな。」
俺が淡々とカードパックを開封している左隣の部屋ではこんなことが起きていた。
「うーむ。今日の夜はどうやってお兄ちゃんに接近しようかぁ。お姉ちゃんは夜は動かないからなぁ。風呂に飛び込む!!!いや、それはストレート過ぎかぁ。かえって嫌われちゃうかも。うーん。そうだ。勉強教えて貰うふりして、色々触っちゃおーっと。ふふふっ。」
そう言いながら笑った睦月の隣の時也は、
「ん?なんか寒気した。」
と言っていた。察知、というやつか。
そして俺は風呂に入り、ベットの上でぼーっとしてた頃。
コンコン、と鳴った。
「誰ー?」
「私だよー。お兄ちゃん。勉強教えてー。」
そう言ってきたので俺はドアを開き、
「あぁ。なにがわからないんだ?」
「えーとねぇ。これとこれ!」
彼女が差し出したのは、数学のちょっとした応用問題であった。
「あーこれね。そこ、難しいよねー。まぁこれができればその後のも多少は楽になるからやっといた方がいいよね。どーぞー。」
そう言って俺は睦月を部屋に入れた。彼女は
「ちょっとまってて、椅子持ってくるー。」
と言いながら一旦自分の部屋に戻り、椅子を俺の部屋へと運んできた。そして彼女は俺の机のところへと置いた。
「じゃぁまずここだな。ここは、えーとこんな感じで……」
俺が説明している間、聞いているような聞いていないような表情をしていた。
[お兄ちゃん、もっと近づいてこないかなー。まぁここ本当に分からないからいいんだけど、ちょっとでも収穫が欲しいなぁ…]
「おい、聞いてるかー?」
「え?あぁ、うん、大丈夫大丈夫。」
何故か若干しゅんとした顔を浮かべた睦月はそれからも何回かぼーっとしてる事があった。
[こうなったら仕掛けるしかないかぁ。睦月、攻撃開始。]
「お兄ちゃん疲れたー。」
「あぁ、まぁまぁ時間たったなぁ。一回休憩するか。」
俺はそう言ってベットに座ると、
「私も座るー。へへぇ。」
と言って隣へ。しかも至近距離にやってきた。
「おいおい。ちよっと近くないか?暑いんだけど。」
「えー?そんなことないよぉー。」
酔った感じて言ったので、まさか風邪でも引いたかと俺は睦月のほっぺを触った。
「きゃっ!?」
「あぁ、ごめん、顔赤いから風邪でも引いたのかと思って。お前、風邪にかかりやすいから。」
「あぁ、うん、ごめん、大丈夫だよ。ありがとう。」
[やったー!!お兄ちゃんからの心配ゲットぉ!この調子ー、でも、なんかお兄ちゃんに申し訳なくなってきたなぁ。]
「じゃぁ、今日は勉強終わりにするか。」
そういって時也は睦月の腕を握って立たせた。
「うん、また分からないとこあったら聞くよ。」
「いいよ。でも、化学だけは無理かな。」
「わかってる。お兄ちゃん、何故か化学だけはボロボロだもんね。」
「まぁな。」
そう言った睦月は、じゃぁおやすみーと言って椅子を持って去っていった。
「さて、俺は寝るかなー。明日休みだけど、眠いし。」
~睦月部屋~
[今日はまぁまぁだったかなぁ。ま、同じ家に住んでる兄妹だし、チャンスならいくらでもあるし、何気なく行くのが一番なのかもなー。さて、私も寝るかなぁ。]
そう言って彼女はベットに横たわり、あかりを消し、眠った。
~可憐部屋~
[んー。なんか今日は睦月の日って感じかなぁ。会話を聞いてたらこんな時間に。はぁ、って、私!!課題終わってなぁぃ!!!!もーーーー。]
可憐はそのまま深夜まで、課題に追われた。
「ただいまぁ~、あー遊んだ遊んだ。」
脳天気な義妹、睦月が自宅へと帰ってきた。
「お兄ちゃーん。頼まれてたあれ、買って来たよー?」
階段の下から呼んできた。
「おぉ、あったんだ。」
とっとっっとと階段から降りてくる俺を、妹が迎えていた。
「はい。これ頼まれてたカードゲームのボックス。ねぇ、渡されたお金ちょっと余ったけどいる?なんか安かったんだよねぇ。」
「あぁ、いい別に、賃金として貰ってくれたまえ。」
「さすが兄貴。やるじゃないですかぁ。」
「おいおい、なぜそんな裏の取引みたいに言うんだよ。ちなみにいくら余ったの?」
「700円。」
「ならいいやー。また遊ぶ時に使いなー。」
「んー。」
俺は再び階段を上がり、部屋へと戻った。
「よっしゃー。これであいつが出れば、まさを圧倒できるな。」
俺が淡々とカードパックを開封している左隣の部屋ではこんなことが起きていた。
「うーむ。今日の夜はどうやってお兄ちゃんに接近しようかぁ。お姉ちゃんは夜は動かないからなぁ。風呂に飛び込む!!!いや、それはストレート過ぎかぁ。かえって嫌われちゃうかも。うーん。そうだ。勉強教えて貰うふりして、色々触っちゃおーっと。ふふふっ。」
そう言いながら笑った睦月の隣の時也は、
「ん?なんか寒気した。」
と言っていた。察知、というやつか。
そして俺は風呂に入り、ベットの上でぼーっとしてた頃。
コンコン、と鳴った。
「誰ー?」
「私だよー。お兄ちゃん。勉強教えてー。」
そう言ってきたので俺はドアを開き、
「あぁ。なにがわからないんだ?」
「えーとねぇ。これとこれ!」
彼女が差し出したのは、数学のちょっとした応用問題であった。
「あーこれね。そこ、難しいよねー。まぁこれができればその後のも多少は楽になるからやっといた方がいいよね。どーぞー。」
そう言って俺は睦月を部屋に入れた。彼女は
「ちょっとまってて、椅子持ってくるー。」
と言いながら一旦自分の部屋に戻り、椅子を俺の部屋へと運んできた。そして彼女は俺の机のところへと置いた。
「じゃぁまずここだな。ここは、えーとこんな感じで……」
俺が説明している間、聞いているような聞いていないような表情をしていた。
[お兄ちゃん、もっと近づいてこないかなー。まぁここ本当に分からないからいいんだけど、ちょっとでも収穫が欲しいなぁ…]
「おい、聞いてるかー?」
「え?あぁ、うん、大丈夫大丈夫。」
何故か若干しゅんとした顔を浮かべた睦月はそれからも何回かぼーっとしてる事があった。
[こうなったら仕掛けるしかないかぁ。睦月、攻撃開始。]
「お兄ちゃん疲れたー。」
「あぁ、まぁまぁ時間たったなぁ。一回休憩するか。」
俺はそう言ってベットに座ると、
「私も座るー。へへぇ。」
と言って隣へ。しかも至近距離にやってきた。
「おいおい。ちよっと近くないか?暑いんだけど。」
「えー?そんなことないよぉー。」
酔った感じて言ったので、まさか風邪でも引いたかと俺は睦月のほっぺを触った。
「きゃっ!?」
「あぁ、ごめん、顔赤いから風邪でも引いたのかと思って。お前、風邪にかかりやすいから。」
「あぁ、うん、ごめん、大丈夫だよ。ありがとう。」
[やったー!!お兄ちゃんからの心配ゲットぉ!この調子ー、でも、なんかお兄ちゃんに申し訳なくなってきたなぁ。]
「じゃぁ、今日は勉強終わりにするか。」
そういって時也は睦月の腕を握って立たせた。
「うん、また分からないとこあったら聞くよ。」
「いいよ。でも、化学だけは無理かな。」
「わかってる。お兄ちゃん、何故か化学だけはボロボロだもんね。」
「まぁな。」
そう言った睦月は、じゃぁおやすみーと言って椅子を持って去っていった。
「さて、俺は寝るかなー。明日休みだけど、眠いし。」
~睦月部屋~
[今日はまぁまぁだったかなぁ。ま、同じ家に住んでる兄妹だし、チャンスならいくらでもあるし、何気なく行くのが一番なのかもなー。さて、私も寝るかなぁ。]
そう言って彼女はベットに横たわり、あかりを消し、眠った。
~可憐部屋~
[んー。なんか今日は睦月の日って感じかなぁ。会話を聞いてたらこんな時間に。はぁ、って、私!!課題終わってなぁぃ!!!!もーーーー。]
可憐はそのまま深夜まで、課題に追われた。
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