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第1章
国の噂
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山を降りていき遂に降り終わると、こんなに高い所に住んでいるのかと改めて思う。
とりあえず、僕とクンタは王都の中に入るために門のところまで行った。
前までは勇者の特権としてわざわざ門を通る必要はなかったけど勇者じゃ無くなった今。
そんな特権もないので身分証となる冒険者カードを提示する必要がある。
でも、ここで問題が発生した。
街に入る時、従魔やペットがいる場合は1000モルほど取られるのだ。
でも、当然僕にはそんなにお金はない。
だからクンタは山小屋でお留守番してもらう必要がある。
でも、折角山を降りてきたのに置いていかないといけないなんて言い出しにくいよなぁ。
だけど、置いていかないと僕だって王都に入る事は出来ない。
ここは勇気を出すしかない。
「クンタ!重大な話があるんだ!」
「どうしたのだ?ロン?」
「実は街に入る時、従魔やペットを連れていると1000モルを取られるんだけど、僕はそんなにお金を持ってない。だからクンタは街の外で待っていてくれないか?」
本当はここで待っていられるとクンタはとても可愛いから連れていかれそうで怖いけど山小屋にまで戻れなんて言えない。
くぅ~僕のヘタレ!
「だいじょうぶなのだ!」
「え?」
「わちはロンの持っているペンダントの中に入ることが出来るからだれにも見つからないのだ!」
「ほ~」
つまり、クンタを置いていく事もなくお金を取られる事もないってことか。
なんだそれ、最高じゃないか。
「分かった、じゃあクンタ。ペンダントに入ってくれないか?」
「りょうかいなのだ!」
返事をすると、クンタは光の粒?に変化してペンダントの中に入っていった。
さっきまではただの緑色だったペンダントは青色に変化してわずかに光っていた。
でも、服の中にペンダントを隠してしまえばその光も分からなくなっていた。
クンタ問題のなくなった僕は門の所まで向かった。
門の前には列ができていた。
僕は最後列に並び自分の番が来るのを待った。
1人で待っていると後ろに冒険者が2人並んできた。
恐らく、この2人は同じパーティーだろう。
4人は列に並ぶとなにかを話し始めた。
「なぁ知ってるか?勇者様の話」
「あぁ魔王を倒して下さったって話だろう?」
「いや、そのあとだ。勇者様が魔王を倒したあと、王様の所に行ったんだって。そして、勇者様が魔王の魔核と宝を渡したあと王様が勇者を王宮から追い出したんだって」
うん、僕の話だなこれは。
でも一体誰がこの話を言ったのだろうか。
「うわ、この国の王最悪じゃないかよ。あっでも、お金とかはもちろん渡したんだろう?」
「それが…渡してないらしいんだ」
「うわぁ、もうこの国出ていこうかな。俺」
「しかもな、勇者様が追い出されたのって昨日らしいんだけどその話を聞いた隣国のディガルド国がこの国に宣戦布告しにきたらしいぜ?」
「なっ⁉︎ディガルド国ってあの圧倒的武力を持ってるって言うあの国?」
「そうそう」
え。マジですか?
たった1日でなにが起きてるんだよ。
「バカだろこの国。勇者様がいないこの国の強さなんてミジンコみたいなもんだぜ?勝てっこないだろう」
「だよな。あぁもう終わりだ」
まさかこんなことになっているとは…。
でも、僕を捨てたのはあの王だ。
後からなに言われようと僕が構う必要はない。
とりあえず、僕は先程と同じようにギルドに向かう事にした。
とりあえず、僕とクンタは王都の中に入るために門のところまで行った。
前までは勇者の特権としてわざわざ門を通る必要はなかったけど勇者じゃ無くなった今。
そんな特権もないので身分証となる冒険者カードを提示する必要がある。
でも、ここで問題が発生した。
街に入る時、従魔やペットがいる場合は1000モルほど取られるのだ。
でも、当然僕にはそんなにお金はない。
だからクンタは山小屋でお留守番してもらう必要がある。
でも、折角山を降りてきたのに置いていかないといけないなんて言い出しにくいよなぁ。
だけど、置いていかないと僕だって王都に入る事は出来ない。
ここは勇気を出すしかない。
「クンタ!重大な話があるんだ!」
「どうしたのだ?ロン?」
「実は街に入る時、従魔やペットを連れていると1000モルを取られるんだけど、僕はそんなにお金を持ってない。だからクンタは街の外で待っていてくれないか?」
本当はここで待っていられるとクンタはとても可愛いから連れていかれそうで怖いけど山小屋にまで戻れなんて言えない。
くぅ~僕のヘタレ!
「だいじょうぶなのだ!」
「え?」
「わちはロンの持っているペンダントの中に入ることが出来るからだれにも見つからないのだ!」
「ほ~」
つまり、クンタを置いていく事もなくお金を取られる事もないってことか。
なんだそれ、最高じゃないか。
「分かった、じゃあクンタ。ペンダントに入ってくれないか?」
「りょうかいなのだ!」
返事をすると、クンタは光の粒?に変化してペンダントの中に入っていった。
さっきまではただの緑色だったペンダントは青色に変化してわずかに光っていた。
でも、服の中にペンダントを隠してしまえばその光も分からなくなっていた。
クンタ問題のなくなった僕は門の所まで向かった。
門の前には列ができていた。
僕は最後列に並び自分の番が来るのを待った。
1人で待っていると後ろに冒険者が2人並んできた。
恐らく、この2人は同じパーティーだろう。
4人は列に並ぶとなにかを話し始めた。
「なぁ知ってるか?勇者様の話」
「あぁ魔王を倒して下さったって話だろう?」
「いや、そのあとだ。勇者様が魔王を倒したあと、王様の所に行ったんだって。そして、勇者様が魔王の魔核と宝を渡したあと王様が勇者を王宮から追い出したんだって」
うん、僕の話だなこれは。
でも一体誰がこの話を言ったのだろうか。
「うわ、この国の王最悪じゃないかよ。あっでも、お金とかはもちろん渡したんだろう?」
「それが…渡してないらしいんだ」
「うわぁ、もうこの国出ていこうかな。俺」
「しかもな、勇者様が追い出されたのって昨日らしいんだけどその話を聞いた隣国のディガルド国がこの国に宣戦布告しにきたらしいぜ?」
「なっ⁉︎ディガルド国ってあの圧倒的武力を持ってるって言うあの国?」
「そうそう」
え。マジですか?
たった1日でなにが起きてるんだよ。
「バカだろこの国。勇者様がいないこの国の強さなんてミジンコみたいなもんだぜ?勝てっこないだろう」
「だよな。あぁもう終わりだ」
まさかこんなことになっているとは…。
でも、僕を捨てたのはあの王だ。
後からなに言われようと僕が構う必要はない。
とりあえず、僕は先程と同じようにギルドに向かう事にした。
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