元勇者はのんびりとしたもふもふライフを送りたい！〜魔王倒したら手の平返ししてきた方々？特に仕返しはしませんが助ける気もないですよ〜

第2章

vs令嬢②

※今回の話は流血表現があります…苦手な方は気をつけて下さい


「条件は3つ。1つ目はこの護衛さんをクビにしない事。こんなに頑張っていたのにクビだなんて可哀想だろ？2つ目はクルトとリリィに何もしない事。もちろん他人に頼んで何かするってのも無しだからな？3つ目は近くの店に騒ぎを起こした詫びとして100万モフを支払う事。まぁざっと見る限りこの近くには店が8個あるから800万モフってとこか？」

どれも簡単な事だろう。
貴族ですって散々言ってたと言うことはそれだけ貴族としての力に自信があるって事だろうし、貴族からしたら800万モフなんてどうって事ないだろう。

「ふっふざけんじゃないわよ！平民風情のくせにうえかr   ひっ！」
「交渉不成立…って事は？」

令嬢の首元のナイフを少しだけ刺す。
刺されたところからは一滴の血が流れる。
全くこの令嬢に脳みそはないのだろうか。

「待って！待って！待って下さい！条件を守ります！守りますから！」
「本当か？」
「はい！本当です。本当ですから…いのぢだけはがんべんじてくだざい…」

本当に殺されると理解した令嬢は流れる血を見て、泣きながら訴えてきた。
でも…平民風情って言われた事は許されないよ？

「でも、さっき平民風情とか言ってたよなぁ？人の事を蔑んでたくせに謝りもしないなんてどうなんだ？あぁ？」
「ごべんなざい！平民ふぜいだなんていってごべんなざい！」

謝られた僕はナイフを令嬢の首元からはなしバックステップで距離を置いた。
すると、その瞬間令嬢はニタッと笑い上級魔法を放つための魔力を手に集め始めた。

「残念だったわね！平民風情が貴族様になんてかなうわけがないのよ！貴族様にナイフを向けたことを地獄で後悔するといいわ！」

先程までの涙は一体なんだったのか、またまた平民風情呼ばわりしやがった。
初めは何もする気はなかったがここまでくるとちょっとばかしイライラしてくる。
僕は手元のナイフを持ち替えると令嬢の両腕を斬った。

「キャアァァァァァァ！腕が！腕が！」

令嬢の両腕からは大量の血が噴き出ている。
このまま放置すればこの令嬢は間違いなく死ぬだろう。
令嬢は痛みとショックで気絶しかけている。
気づくとすぐさま令嬢に軽い電気ショックを与えた。

「ギャアァァァァァァ！」

電気ショックの痛みも加わり令嬢はさらに叫ぶ。
僕は令嬢の近くへ行くと自身の腕を軽く斬り、すぐに回復魔法で回復させた。

「助けて！たずけで！回復魔法が使えるならだずげで！」

令嬢は腕を治してもらおうと必死に願う。
僕は立ち上がると、令嬢に向けてニタッと笑った。

「平民を侮って蔑んだことを地獄で後悔するといいさ」
「待っで！待っで！」

2度も殺されかけたんだ、ただで治すわけがなかろうに。
僕は令嬢に向けて回復魔法の一つである止血を行った。

「腕をはやしてほしくりゃ条件を守れ。条件を守ったら腕は生えるだろうよ。守らなけりゃ一生腕は生えないままだ」
「え？」

今度は令嬢に向けて一種の呪い魔法をかけた。
呪いを解く方法は先程提示した条件を守るだけだ。
一応令嬢に向けて回復魔法を放ち、他のところの傷は癒えても腕は生えないのを確認した僕は、返り血で汚してしまったものや血の匂いがついた物全てに【洗浄魔法】をかけ綺麗にしておいた。
すると、さっきまでの血まみれの現場はどこへいったのか事が起こる前と同じようになっていた。
僕は改めてクルトとリリィの手を握ると門に向かって歩き出した。

「さぁクルト、リリィ。帰ろうか」
「「…うん」」

若干、間があったけど気にせず家に向かって僕は歩いた。
先程の光景を見た人からの恐怖の眼差しも気にせず家に向かってただ歩いた。



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どうも、明日が英語の小テストの作者です…。
やばいですね…ロン君が…。
この話とかだけ見ると、スローライフって何？って感じですね…。
やばい…やばいぞ？と言う事で次の話はまったり感出せるように頑張ります…。
小テストもいい点取れるように頑張ります。
それじゃあメェ～♪