修道院に行きたいんです

枝豆

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ため息

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「ったく、まだ納得できないのか?」
ステファンが心底呆れた顔をして、呆れた声で、私を責めてくる。

「そうではない…んですけど。」
「けど?」

唇を噛んで俯く。
言いたくない。
カトリーナ様もレイチェルの方が…だなんて。

「何のために呼んだのかはわかっているだろう。」
「…はい。」

部屋にステファンの侍従がやってきて、レイチェルがステファンの執務室にいると教えてくれた。
「チャンスですよ、ブリトーニャ様。」と言葉まで添えて。

「ええ、そうね。そうだけど…。」
どうして良いかわからない。
王女として生まれ、王女として育てられた。
だから私は誰かに傅いたことも謝った事もない。

…言い訳なのはわかってる。
それではキッテンココではこの先やっていけないこともわかってる。
私が迷っているうちに、カルロ陛下義父がさっさと皆を纏めて、私の相談役にレイチェルを指名し、召喚してしまったから。

そもそも。
私が知らないところで行われた事に対して私が謝らなければならない意味がわからない。

ステファンがレイチェルを選んだ。初夜まで済ませておきながらひっくり返したのは私じゃない。
私が来た時にレイチェルが城に残されていたことも私が望んだ事じゃない。

迷ったままとりあえずステファンの執務室の前をウロウロして。
決心する前にレイチェルが出てきてしまった。

「何をしていたの?ステファンの部屋で。」
緊張で声が震える。

レイチェルの放った一言が私の心を抉った。
「ダリアン島の件で少しお話を。」
「…あなたには関係ないでしょう?」
ダリアン島の件はステファンに任されている。
ステファンが私でもエルンストではなくレイチェルに相談している…の?

「いえ、厨房の食糧購入の費用の予算から、ダリアン島への移住計画を知る必要が出来ましたので。」
「何故、あなたが?お城の予算はカトリーナ様の範囲でしょう?」

お義母様がクラリーチェ様と話し合っている件を、レイチェルに任せた!?

「クラリーチェ様にお伝えしなければならない事がありますので、これで失礼致します。」
とレイチェルはさっさと私の前を去ろうとする。

「待ちなさい!まだ話は終わっていません!」
お願い!まだ行かないで!
肝心の話が終わってない!!

なのに。
開いた扉の中にステファンとエルンストの姿が見えた。
ステファンやエルンストがいる前なら、きっとそれとなく導いてくれる。
そう思ったのに、エルンストはさっさとレイチェルを連れて行ってしまい、私は呆れたステファンに部屋に入れられて…。

「黙っていたらわからない。お前はどうしたい?」
…どうしたい?

「どうしたら…いいのでしょう?」
わからない。
もうわからない。
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