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翠色の旋風
男女混合班
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担任の男女班で、の一言でざわついたクラス。
どうする?どうしよう?とみんなが慌て出した。
6班作るというのは聞いていたから、みんななんとなく男女別で5~6人でまとまり始めていたのをひっくり返されて慌てているのである。
(どうする?)と後ろの優ちゃんの方を振り返ろうとした時。
「疾風!」
と皇子くんが和津くんを呼んだ。
「おう!翠と優は2人?」
と和津くんが聞いて来る。
「あ、うん。」
「皇!1人か2人!」
和津くんは皇子に声を掛ける。
「オッケー!」
「翠と優は俺らの班、な!」
「うわっ、早っ!」
優が思わずつぶやいたのを和津くんは聞き逃さなかった。
「こういうのはソッコー勝負っしょ?」
「あはは、まあ…ね。」
優が苦笑いで答える。
「えっ?あの?優ちゃん?」
展開の早さについていけない。
「もう無理決められた。諦めよう。
あー、ほら、皇子たちは早くしないと…ね?」
ああそうか。
皇子くん達と一緒になりたい女子は多いと思うから、変に揉め出す前に、もう決まったからと断るのだろう。
「そっか、そうだね。」
「うん、そうそう。」
「なんか…悪りぃ。」
「ううん、気にしないよ。どこかに入らないとだし。早く決まって良かったね。」
こちらから誰か探さないと!と思っていたからアッサリ班が決まって良かったよ。
花音ちゃん達もなんとか班を組めたみたいだし。
そして。
皇子くんと和津くんと皇子くんが誘ったという同じ部活の北斗くん、私と優ちゃん、そして中野さんの6人班になった。
何故か。
中野さんはよく一緒にいる友達とも同じ部活の西さんとも班を組まずに、最後まで一人だった。
他にもクラス替えしたばかりで6人揃えることが難しくて、2人組や1人でいる子に担任の先生が
「組めない奴は適当に好きなところに入って良いぞー。」
と言って、中野さんは私達の班を選んだのだった。
(そうだよね。好きな子と一緒が良いよね。
変に恨まれなくて良かった…。)
ポジティブに考えよう!こちらの面でもホッとした。
どうする?どうしよう?とみんなが慌て出した。
6班作るというのは聞いていたから、みんななんとなく男女別で5~6人でまとまり始めていたのをひっくり返されて慌てているのである。
(どうする?)と後ろの優ちゃんの方を振り返ろうとした時。
「疾風!」
と皇子くんが和津くんを呼んだ。
「おう!翠と優は2人?」
と和津くんが聞いて来る。
「あ、うん。」
「皇!1人か2人!」
和津くんは皇子に声を掛ける。
「オッケー!」
「翠と優は俺らの班、な!」
「うわっ、早っ!」
優が思わずつぶやいたのを和津くんは聞き逃さなかった。
「こういうのはソッコー勝負っしょ?」
「あはは、まあ…ね。」
優が苦笑いで答える。
「えっ?あの?優ちゃん?」
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「もう無理決められた。諦めよう。
あー、ほら、皇子たちは早くしないと…ね?」
ああそうか。
皇子くん達と一緒になりたい女子は多いと思うから、変に揉め出す前に、もう決まったからと断るのだろう。
「そっか、そうだね。」
「うん、そうそう。」
「なんか…悪りぃ。」
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こちらから誰か探さないと!と思っていたからアッサリ班が決まって良かったよ。
花音ちゃん達もなんとか班を組めたみたいだし。
そして。
皇子くんと和津くんと皇子くんが誘ったという同じ部活の北斗くん、私と優ちゃん、そして中野さんの6人班になった。
何故か。
中野さんはよく一緒にいる友達とも同じ部活の西さんとも班を組まずに、最後まで一人だった。
他にもクラス替えしたばかりで6人揃えることが難しくて、2人組や1人でいる子に担任の先生が
「組めない奴は適当に好きなところに入って良いぞー。」
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