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体育祭
余所見しながら 疾風視線
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北斗に翠のワンショット写真を託し、1500に集合した。
上手くいけば優が翠を引き止めてくれるらしい。
目標4分半、いや4分で翠のところに行く!
走る前に翠を探したけれど、見つけられない。
多分今は撮影会の真っ最中だ。あの辺りの人集りの中にいるハズ。
校舎の入り口付近を見やる。
200や400じゃ走る時間が短くて、忙しい翠の目には止まらないと思った。
だけどダメだったか…。
応援団席に法被を着たみんなが戻っているのが見えた。
翠を引き止める事は出来なかったか。
スタートのピストルが鳴る。
…ダメだ。やる気になれない。
ダラダラしてんじゃねぇ!
北斗の檄が聞こえる。
うるせぇよ、もう走る意味が無いんだよ。
「和津くーん。頑張れー!」
えっ?はっ?
二度見した。
紺のジャケットの上に法被を羽織った翠がいた。
「すぐ行くから!そこにいて!」
思わず叫んだ。
グランド3周半。約4分。後4分俺だけを見てて。
頼むから待っててくれよ。
予想以上の仕事をしてくれたみんなにありがとうと言ってやる。
前をチンタラ走っている奴は容赦無く抜いて行った。
ゴールしてそのまま応援団席に飛び込んだ。
その勢いで翠に抱きついた。
あっ、俺汗まみれだったゎ。
「おめでとう。和津くんすごい1位だよ!」
翠がそう言ってくれる。順位なんてどうでもいい。
翠が見ていてくれたから。
「見ててくれてありがとう。」
翠を抱きしめた腕に力を込めようとした瞬間、順位係のヤツに引き剥がされた。
部活の後輩だった。
「疾風先輩!気持ちはスッゲーわかりますけど、戻らないと失格にされますよ。」
と脅されて渋々戻る。
今度アイツ扱く!そう決めた。
その後、無事に紺ジャケの翠と1位メダルを掛けた俺は、ツーショット写真を撮る事が出来た。
最高の体育祭だ!
上手くいけば優が翠を引き止めてくれるらしい。
目標4分半、いや4分で翠のところに行く!
走る前に翠を探したけれど、見つけられない。
多分今は撮影会の真っ最中だ。あの辺りの人集りの中にいるハズ。
校舎の入り口付近を見やる。
200や400じゃ走る時間が短くて、忙しい翠の目には止まらないと思った。
だけどダメだったか…。
応援団席に法被を着たみんなが戻っているのが見えた。
翠を引き止める事は出来なかったか。
スタートのピストルが鳴る。
…ダメだ。やる気になれない。
ダラダラしてんじゃねぇ!
北斗の檄が聞こえる。
うるせぇよ、もう走る意味が無いんだよ。
「和津くーん。頑張れー!」
えっ?はっ?
二度見した。
紺のジャケットの上に法被を羽織った翠がいた。
「すぐ行くから!そこにいて!」
思わず叫んだ。
グランド3周半。約4分。後4分俺だけを見てて。
頼むから待っててくれよ。
予想以上の仕事をしてくれたみんなにありがとうと言ってやる。
前をチンタラ走っている奴は容赦無く抜いて行った。
ゴールしてそのまま応援団席に飛び込んだ。
その勢いで翠に抱きついた。
あっ、俺汗まみれだったゎ。
「おめでとう。和津くんすごい1位だよ!」
翠がそう言ってくれる。順位なんてどうでもいい。
翠が見ていてくれたから。
「見ててくれてありがとう。」
翠を抱きしめた腕に力を込めようとした瞬間、順位係のヤツに引き剥がされた。
部活の後輩だった。
「疾風先輩!気持ちはスッゲーわかりますけど、戻らないと失格にされますよ。」
と脅されて渋々戻る。
今度アイツ扱く!そう決めた。
その後、無事に紺ジャケの翠と1位メダルを掛けた俺は、ツーショット写真を撮る事が出来た。
最高の体育祭だ!
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