118 / 242
文化祭 準備
仕事ができる後輩、再び
しおりを挟む
「…さくら市のヤツって誰かいる?」
部活の合間に、チラリと部員に問いかけてみた。
「…俺そうっす、けど何かありました?」
と1年の林が答える。
「…磯山学園って知ってるか?」
「ああ、知ってますけど。行ったことありますし。」
えっ?マジ?
思わずガシッと林の肩を掴んだ。
「えっ!ちょっと疾風先輩、急にどうしたの?怖いっすよ。」
林は驚いている。
あ、ごめん。話が見えてないか…。
「いやさ…。」
と言いかけて、口籠る。
「磯山への売上寄付」はもしかしたら企画を通す切り札になるかもしれない。
まだ他のクラスの奴には言っちゃダメかもしんない。
「あー、ちょっと気になって。どんなところ?」
「あー、俺弟が一時期通ってたんですよね。」
「あー、そうなんだ。ねえ、後でちょっと教えてくれる?」
別に良いですけど…内緒にしてて貰えますか?
となんか口が重たそう。
部活の帰りにちょっと寄り道することになった。
「北斗や皇にも内緒?」
「…まあ、出来れば。」
という訳で2人で、だ。
「どうしたの?珍しいじゃん。」
林と2人で帰る、と言うと皇に少し突っ込まれた。
「北斗がみんなで考えたい、って言ってんじゃん。」
「うーん、そうなんだけど。ゴメン、ちょっとその関係で林に聞きたいことが出来て…みたいな?」
「何、おもしろそう。お前が林となんて、ガラじゃないのに…。」
「あー、まあ、な。」
口が重たい俺を訝しがる皇だったけれど、なんとか宥めて、林との話が終わったら北斗に連絡することにして、皇には納得してもらった。
「全寮制?」
「ええ。」
林と腰を落ち着けた、学校近くのファミレスで、飯を喰いながらさくら学園の話をしてもらったら、想像してたのとはすこし違う話になった。
部活の合間に、チラリと部員に問いかけてみた。
「…俺そうっす、けど何かありました?」
と1年の林が答える。
「…磯山学園って知ってるか?」
「ああ、知ってますけど。行ったことありますし。」
えっ?マジ?
思わずガシッと林の肩を掴んだ。
「えっ!ちょっと疾風先輩、急にどうしたの?怖いっすよ。」
林は驚いている。
あ、ごめん。話が見えてないか…。
「いやさ…。」
と言いかけて、口籠る。
「磯山への売上寄付」はもしかしたら企画を通す切り札になるかもしれない。
まだ他のクラスの奴には言っちゃダメかもしんない。
「あー、ちょっと気になって。どんなところ?」
「あー、俺弟が一時期通ってたんですよね。」
「あー、そうなんだ。ねえ、後でちょっと教えてくれる?」
別に良いですけど…内緒にしてて貰えますか?
となんか口が重たそう。
部活の帰りにちょっと寄り道することになった。
「北斗や皇にも内緒?」
「…まあ、出来れば。」
という訳で2人で、だ。
「どうしたの?珍しいじゃん。」
林と2人で帰る、と言うと皇に少し突っ込まれた。
「北斗がみんなで考えたい、って言ってんじゃん。」
「うーん、そうなんだけど。ゴメン、ちょっとその関係で林に聞きたいことが出来て…みたいな?」
「何、おもしろそう。お前が林となんて、ガラじゃないのに…。」
「あー、まあ、な。」
口が重たい俺を訝しがる皇だったけれど、なんとか宥めて、林との話が終わったら北斗に連絡することにして、皇には納得してもらった。
「全寮制?」
「ええ。」
林と腰を落ち着けた、学校近くのファミレスで、飯を喰いながらさくら学園の話をしてもらったら、想像してたのとはすこし違う話になった。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
黒に染まった華を摘む
馬場 蓮実
青春
夏の終わり、転校してきたのは、初恋の相手だった——。
鬱々とした気分で二学期の初日を迎えた高須明希は、忘れかけていた記憶と向き合うことになる。
名前を変えて戻ってきたかつての幼馴染、立石麻美。そして、昔から気になっていたクラスメイト、河西栞。
親友の田中浩大が麻美に一目惚れしたことで、この再会が静かに波紋を広げていく。
性と欲の狭間で、歪み出す日常。
無邪気な笑顔の裏に隠された想いと、揺れ動く心。
そのすべてに触れたとき、明希は何を守り、何を選ぶのか。
青春の光と影を描く、"遅れてきた"ひと夏の物語。
前編 「恋愛譚」 : 序章〜第5章
後編 「青春譚」 : 第6章〜
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる