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アンハッピーハロウィン 富田
ストーカー
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次の日から、今まで見えていなかったある事に気付いた。
(あいつ…昨日のヤツじゃん。)
昼休み、新田のお気に入りの場所は中庭のベンチ。
女の子達は弁当を食べると、天気の良い日は中庭に出る。
当たり前のように和津や北斗がそれについて行くから、仁志や悠太も付いて行く。
俺は行ったり行かなかったりしてたけど、昨日の事が気になって、付いていった。
ベンチに座ってるのは新田達女の子、それを取り囲むように野郎が囲む。
俺はベンチの後ろのプランターに腰を下ろした。新田の背中側だ。
その視線に気付いたのは昨日の事があったからだと思う。
中庭のど真ん中にある花壇の反対側のベンチで、まるでこっちを睨むようにアイツが座ってた。
気付けば新田と山本の前には和津が立っている。
なあ、なにやってんのお前ら。
「なあ、場所変えねぇ?ちょっとここ日当たり悪くて寒いわ。図書室とかどう?」
そう言うと着いてくるヤツ半分、着いてこないヤツ半分。
着いて来たのは和津。和津が誘った山本と新田。
…この面子、やっぱりなんかあるな。
山本と並んで歩く新田の後ろを俺と和津が並んで歩く。
「なあ、アイツ何?」
って和津に聞く。
「…アイツって?」
名前…忘れた。確かA組の…。
「あ、Aの…。」
「ああ、森?」
あ、そうだ。
「うん。」
「なんで?」
なんで?
「もう、良いや。昨日新田に連れてかれたパーティーで見ただけ。」
よくわかんないし。
Aのアイツ、で和津にはわかったから。
だけど授業終わりに和津が俺のところにやってきた。
「なあ富田、今日部活?」
「ああ。」
「帰り、話そう。」
「ああ。だけど俺自転車。」
「この間のファミレスは?」
「文化祭の時の?」
「ああ、OK。」
そう答えておいた。
部活を終えて着替えて。
なんとなくいつもより時間を掛けた。
「じゃあな、バイバイ!」
「おう、明日な。」
電車組の奴らと悠太は先に部室から出て行った。
よし!行くか!
パンパンって頬を2回叩いて気合いを入れる。
和津は自転車置き場に立っていた。
ひとりだ。
葛西や北斗、こっちの方がひとりになるのはきっと大変。
「お待たせ。」
「ううん、今来たとこ。」
行こう、と歩き出した。
「昨日の事絵里から聞いた。」
「うーん。俺が話して良いかわかんねーけど。会っただけ。」
「会っただけ?違うだろ?話せ。」
和津が話して良いと言うから、かいつまんで何があったかを話した。
かなりシュンとしてた新田のことも。
「元彼…なんだろう?」
「話したの、絵里。」
「ううん、立ち聞きした。」
「さっき絵里に確認した。全部話してくれって。
自分からは話せないって言うから、俺から話す。」
「俺が聞いて良いヤツ?」
「多分だけど、良いと思う。というか聞いて欲しい。俺ひとりじゃ無理。」
なんだそれ。和津ひとりじゃ無理って何?
「あのな、アイツ、森ってヤツ。
…多分絵里のストーカーになってる。」
ってやっぱりな。
でもどういう事だ!?
(あいつ…昨日のヤツじゃん。)
昼休み、新田のお気に入りの場所は中庭のベンチ。
女の子達は弁当を食べると、天気の良い日は中庭に出る。
当たり前のように和津や北斗がそれについて行くから、仁志や悠太も付いて行く。
俺は行ったり行かなかったりしてたけど、昨日の事が気になって、付いていった。
ベンチに座ってるのは新田達女の子、それを取り囲むように野郎が囲む。
俺はベンチの後ろのプランターに腰を下ろした。新田の背中側だ。
その視線に気付いたのは昨日の事があったからだと思う。
中庭のど真ん中にある花壇の反対側のベンチで、まるでこっちを睨むようにアイツが座ってた。
気付けば新田と山本の前には和津が立っている。
なあ、なにやってんのお前ら。
「なあ、場所変えねぇ?ちょっとここ日当たり悪くて寒いわ。図書室とかどう?」
そう言うと着いてくるヤツ半分、着いてこないヤツ半分。
着いて来たのは和津。和津が誘った山本と新田。
…この面子、やっぱりなんかあるな。
山本と並んで歩く新田の後ろを俺と和津が並んで歩く。
「なあ、アイツ何?」
って和津に聞く。
「…アイツって?」
名前…忘れた。確かA組の…。
「あ、Aの…。」
「ああ、森?」
あ、そうだ。
「うん。」
「なんで?」
なんで?
「もう、良いや。昨日新田に連れてかれたパーティーで見ただけ。」
よくわかんないし。
Aのアイツ、で和津にはわかったから。
だけど授業終わりに和津が俺のところにやってきた。
「なあ富田、今日部活?」
「ああ。」
「帰り、話そう。」
「ああ。だけど俺自転車。」
「この間のファミレスは?」
「文化祭の時の?」
「ああ、OK。」
そう答えておいた。
部活を終えて着替えて。
なんとなくいつもより時間を掛けた。
「じゃあな、バイバイ!」
「おう、明日な。」
電車組の奴らと悠太は先に部室から出て行った。
よし!行くか!
パンパンって頬を2回叩いて気合いを入れる。
和津は自転車置き場に立っていた。
ひとりだ。
葛西や北斗、こっちの方がひとりになるのはきっと大変。
「お待たせ。」
「ううん、今来たとこ。」
行こう、と歩き出した。
「昨日の事絵里から聞いた。」
「うーん。俺が話して良いかわかんねーけど。会っただけ。」
「会っただけ?違うだろ?話せ。」
和津が話して良いと言うから、かいつまんで何があったかを話した。
かなりシュンとしてた新田のことも。
「元彼…なんだろう?」
「話したの、絵里。」
「ううん、立ち聞きした。」
「さっき絵里に確認した。全部話してくれって。
自分からは話せないって言うから、俺から話す。」
「俺が聞いて良いヤツ?」
「多分だけど、良いと思う。というか聞いて欲しい。俺ひとりじゃ無理。」
なんだそれ。和津ひとりじゃ無理って何?
「あのな、アイツ、森ってヤツ。
…多分絵里のストーカーになってる。」
ってやっぱりな。
でもどういう事だ!?
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