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しおりを挟む「何故数年ぶりに会った?いや遠目で見た?そんな相手に今頃になって二度目のヒートを起こしたんだよ…」
意味わかんねぇ。
言葉に出してみても本当に意味がわからん。
見慣れない真っ白な天井…真っ白な敷布団に真っ白なシーツ、真っ白な掛け布団。おまけに真っ白な色ばかりの部屋。多分個室。やべぇ…入院費とか高くないっけ?個室って。
ヒートになったから仕方がないか。
あああ、請求される医療費のことを考えると怖い。
それよりももっと大事なこと。
大家さ…嵯峨さん、αなのに抑制剤を自分で摂取してから俺を病院へと連れて来てくれた。
Ωのヒートは人により違う。
とは言え『運命の番』相手であるαに【初めて】出会う時、大抵のΩがヒートになる率は高い。
最初に言った通り、人によって違う。
【運命の番】相手に出会っても、ヒートにならない人も居る。
俺みたいに初めて見た中学の時とつい先程と、二度もヒートを起こした。
もっとも一度目の時は相手にはされていないし、恐らくだが視界にも入っていなかったのでは無いかと思っている。大人と中学生とは言え未成年の子供の時に起こったヒートだ。更にはあの人は結婚指輪を左手に付けていたし、彼のお相手と思わしき女性Ωが仲睦まじそうにいた。
どう見ても俺、お邪魔虫。
何も言わずに身を引いた。
ヒートが起こっているのに、【運命の番】は此方には見向きもしなかったのだから当然だ。
「それなのに今回は俺を見た?いや、もしかして気の所為?」
もしかして幻、とか。
余りにも嵯峨さんが優しいから、過去の幻影が見えたとか。
あほか。
色々と考え込んでも仕方がないことなのだが、どうしても考え込んでしまう。
そうしてもう一つのこと。
俺自身は今、嵯峨さんに惹かれつつある。
そんな俺の気持ち等どうでも良いと言わんばかりに【運命の番】など、今更出て来られても正直困る。どの顔をして会いに来た?とも思うし、そんなワケ無いだろう相手は社会人、暇ではない筈だ。
あれはきっと気の所為。
幻。
今はもう見たくない幻影。
何だろうね、急にヒートを起こしたから脳内でパニックを起こしたと思っておく。あの時嗅いだフェロモンだってきっと勘違いだ。
…と、思う訳で。
現実的では無いと片隅に追いやる。
それよりも嵯峨さんの思いを大事にしたい。
俺がヒートを起こしたのに、α用の抑制剤を服用してくれた。更にはΩ用の抑制剤を俺に使ってくれた。α用の抑制剤の値段は知らないが、Ω用の抑制剤の値段はかなり高い。
「と言うか、この部屋って言うか病院らしき場所に居るってことはもしかして…俺、入院中かね?」
しかもどう見ても外は明るい。
昨日嵯峨さんと店を出た時は日が沈んで来ていた筈。
最低限考えてみても一晩経過しているよね、あははは…。
「仕事ぉぉ!!」
ガバッとベッドの上で起き上がると、「あらやっと起きたの?」という声が俺の耳に聞こえて来た。
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