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21 仲間!
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「・・・お爺さま。その方は?」
翌日、起きたらいきなり子供が増えてたことに驚くのかと思いきや、我が孫が最初に聞いてきたのは別のことだった。
「えっと・・・昨日預かった子だよ。ミントって名前」
「・・・侍女なんですか?」
「いや、本当はこの後決める予定だったんだけど・・・この子が私の専属侍女をやりたいと言うのでね」
そう、昨日の出来事のせいか今朝1番にメイド長からメイド服を貰って俺の元にベッタリと張り付いてくるミント。その表情がめちゃくちゃ輝いてたから思わずOK出したけど・・・俺別に侍女欲しくはないんだよなぁ・・・。
そんなことを思っていると、クイクイっと袖を引っ張られた。見るとそこには、捨てられた子犬のような表情のエミリアがいた。
とりあえず可愛いので撫でると嬉しそうにしてからまた少し表情を曇らせたのだった。難しい年頃ってやつかな?
「お爺さま。とりあえず私とエミリアを抱っこしてください」
「・・・どうしてかな?」
「なんとなくです」
まあ、仕方ない。そう思って腰を犠牲に2人を抱き上げーーーふぬぅおぉぉ!腰がぁ!だが、耐えたぞぉ!
チョンチョン。それは絶望の音色だった。なんとかそちらを向くと期待の眼差しのミントがいた。え?もう両手埋まってるんだけど・・・
「ダメですか?」
「・・・OK。おいで」
後ろから抱きついてくるミント。腰?もちろん破滅の音色が響いていてよ。さっきから謎の震えでガタガタしそうになるのをなんとか必死に抑えてるから。でも、2人でもアウトなのに3人って俺死ぬのかなぁ・・・
「単刀直入に聞きます。あなたもお爺さまに好意があるのですね?」
なんとか好々爺として乗り切ったグローリーにミントと話がしたいと子供3人で抜け出して最初にリリィが質問したのはそれだった。
その質問に驚くエミリアに対してミントはこくりと頷いて答えた。
「はい。私は賢者様のことが大好きです」
ストレートすぎる言葉にエミリアが顔を赤くする中で、リリィはやっぱりとため息をついて言った。
「お爺さまは素敵ですからね。おモテになるのは仕方ないです」
「あの・・・お嬢様はどうなのですか?」
「私はお爺さまの孫がいいんです。とりあえず今のところエミリアとミントさんがお爺さまのお嫁さんになりたいんですね」
「ふぇ!?」
顔を真っ赤にするエミリア。そんなエミリアに対してミントは堂々と頷くと言った。
「はい。私は何番でもいいので賢者様のものになりたいです」
「・・・あなた方、足して2で割ったら丁度よくなりそうですね」
色事に疎いエミリアと積極的なミント。身分的にはエミリアだが、重婚も出来なくないので順位に拘らなければミントにもチャンスがあるのだろう。
「はぁ・・・わかりました。これ以上増えないことを願いますが・・・お爺さまを傷つけないのならお二人のことを認めましょう」
「当たり前です!賢者様は私の命の恩人なんですから」
「うぅ・・・」
「エミリアもしっかりしないとお爺さまをミントさんに取られてしまいますよ?」
「ミントで構いません。それに私は忌み子ですから。お側にいられれば十分なのです」
そのミントの言葉にエミリアも少しだけ頷いて言った。
「わ、私も・・・忌み子だから・・・」
「お爺さまはそんなこと気にされませんよ。まあ、お二人がお爺さまを傷つけたら私は絶対に許しませんので覚えておいてください」
恋のライバルなのか、はたまた戦友なのか、それはきっとグローリーの今後の対応次第なのだが、当の本人は腰に回復魔法をかけながら本気で腰をなんとかしないといけないと決意を固めているのだった。
翌日、起きたらいきなり子供が増えてたことに驚くのかと思いきや、我が孫が最初に聞いてきたのは別のことだった。
「えっと・・・昨日預かった子だよ。ミントって名前」
「・・・侍女なんですか?」
「いや、本当はこの後決める予定だったんだけど・・・この子が私の専属侍女をやりたいと言うのでね」
そう、昨日の出来事のせいか今朝1番にメイド長からメイド服を貰って俺の元にベッタリと張り付いてくるミント。その表情がめちゃくちゃ輝いてたから思わずOK出したけど・・・俺別に侍女欲しくはないんだよなぁ・・・。
そんなことを思っていると、クイクイっと袖を引っ張られた。見るとそこには、捨てられた子犬のような表情のエミリアがいた。
とりあえず可愛いので撫でると嬉しそうにしてからまた少し表情を曇らせたのだった。難しい年頃ってやつかな?
「お爺さま。とりあえず私とエミリアを抱っこしてください」
「・・・どうしてかな?」
「なんとなくです」
まあ、仕方ない。そう思って腰を犠牲に2人を抱き上げーーーふぬぅおぉぉ!腰がぁ!だが、耐えたぞぉ!
チョンチョン。それは絶望の音色だった。なんとかそちらを向くと期待の眼差しのミントがいた。え?もう両手埋まってるんだけど・・・
「ダメですか?」
「・・・OK。おいで」
後ろから抱きついてくるミント。腰?もちろん破滅の音色が響いていてよ。さっきから謎の震えでガタガタしそうになるのをなんとか必死に抑えてるから。でも、2人でもアウトなのに3人って俺死ぬのかなぁ・・・
「単刀直入に聞きます。あなたもお爺さまに好意があるのですね?」
なんとか好々爺として乗り切ったグローリーにミントと話がしたいと子供3人で抜け出して最初にリリィが質問したのはそれだった。
その質問に驚くエミリアに対してミントはこくりと頷いて答えた。
「はい。私は賢者様のことが大好きです」
ストレートすぎる言葉にエミリアが顔を赤くする中で、リリィはやっぱりとため息をついて言った。
「お爺さまは素敵ですからね。おモテになるのは仕方ないです」
「あの・・・お嬢様はどうなのですか?」
「私はお爺さまの孫がいいんです。とりあえず今のところエミリアとミントさんがお爺さまのお嫁さんになりたいんですね」
「ふぇ!?」
顔を真っ赤にするエミリア。そんなエミリアに対してミントは堂々と頷くと言った。
「はい。私は何番でもいいので賢者様のものになりたいです」
「・・・あなた方、足して2で割ったら丁度よくなりそうですね」
色事に疎いエミリアと積極的なミント。身分的にはエミリアだが、重婚も出来なくないので順位に拘らなければミントにもチャンスがあるのだろう。
「はぁ・・・わかりました。これ以上増えないことを願いますが・・・お爺さまを傷つけないのならお二人のことを認めましょう」
「当たり前です!賢者様は私の命の恩人なんですから」
「うぅ・・・」
「エミリアもしっかりしないとお爺さまをミントさんに取られてしまいますよ?」
「ミントで構いません。それに私は忌み子ですから。お側にいられれば十分なのです」
そのミントの言葉にエミリアも少しだけ頷いて言った。
「わ、私も・・・忌み子だから・・・」
「お爺さまはそんなこと気にされませんよ。まあ、お二人がお爺さまを傷つけたら私は絶対に許しませんので覚えておいてください」
恋のライバルなのか、はたまた戦友なのか、それはきっとグローリーの今後の対応次第なのだが、当の本人は腰に回復魔法をかけながら本気で腰をなんとかしないといけないと決意を固めているのだった。
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