悪役令嬢の祖父に転生しました!・・・え?マジで!?

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23 緊急!

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「すまないな、グロ爺。こんな夜分に」

いきなり夜中に招集を受けて来てみれば何やら疲れたような顔をしている陛下。まあ、俺も眠いけど・・・

「緊急とのことでしたが」
「ああ・・・実はな、我が息子の第2王子のルクスが拐われたのだ」

めっちゃ大事やん。

「・・・相手は分かってるのですか?」
「ああ、盗賊の1人が侍女に紛れていたようだ」
「私を呼んだのはその件についですか?」
「そうだ。出来れば貴公に助けて貰いたい」

はぁ・・・便利に使うねぇ。でも・・・

「この手のことは私よりも騎士団長や魔術師団長のほうが向いてると思いますが・・・お二人は動けないのですか?」
「タイミング悪く今はどっちも別件でいないのだ。それと恐らく関連して街の方で騒ぎがあって人手も足りない。だからこそ、単体で最強の貴公が適任なのだ」

ふむ、用意周到に拐われたということか。

「相手の所在は分かりますか?」
「そこからお願いしたい」

無茶を言うなぁ・・・仕方ない。

「分かりました。とりあえずルクス様の部屋を見せて貰えますか?そこから探知しますので」
「ああ。そこの侍女に案内を任せよう。グロ爺・・・くれぐれも頼んだ」
「・・・かしこまりました」

まあ、便利に使われるのは好きじゃないけど・・・どんどん恩を売れるし悪くはないか。それに丁度完成した新しい魔法も実戦で試せるしね。

そうして侍女の案内で攻略対象の王子であるルクス様の部屋に着くと俺は少しだけ驚いてしまった。

使い込まれた教材に沢山の本。そのどれもに努力の痕跡が残されていたのだ。思っていたよりも真面目なのかな?

「あの・・・賢者様。どのようにルクス様の居場所を・・・」
「ああ、少し待ってなさい」

スっと目に魔力を集中してルクス様の痕跡から過去を見る。と、どうやら陛下の言う通り寝ているところを侍女に扮していた盗賊に拐われたようだ。

恐らく薬で眠らされているようだが・・・それもそろそろ切れる頃合いかな?まあ、でも居場所は大方分かった。本当にすぐ近くのとある店の地下に今は居るようだ。

「今から言う場所に後で人を寄越すよう陛下に伝言を」
「か、かしこまりました!あの・・・ルクス様のことよろしくお願いします!」
「ああ。任せなさい」

心配そうな侍女に微笑んでから俺はルクス様の囚われてる場所まで急ぐが・・・何分この老体歩くのも遅いから時間がかかる。金銭が目的のようだから殺されることはなさそうだが・・・起きたら間違いなく酷い目に合わされそうだし急がないと。

本当に皆もう少し子供に優しく出来ないものか・・・あと、この老体を労わって欲しい。便利に使ってさぁ・・・もう、早く隠居して腰を大切にしたいものだ。まあ、リリィやエミリアやミント達が幸せになれならお役御免だろうけどさ。






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