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34 襲撃と撃退
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「旦那様、付き合わせてすみません」
「いや、構わないよ。たまには友人にも会いたいだろうからね」
それはサーシャの体調が安定してきた頃のこと。気分転換に友人からの招待を受けたサーシャの護衛として俺は一緒に道中を共にしていた。
仕事があるにはあったが・・・物凄く嫌な胸騒ぎがしたので無理をして着いてきた。まあ、護衛の質はめちゃくちゃ高いが・・・時期的にそろそろだったような気がしたしね。
「それに、私の可愛いサーシャと少しでも長く共にいたいからね」
「はぅ・・・」
照れ照れになっているサーシャを愛でていると馬車が急に止まり外が騒がしくなる。予想通りの展開にため息をつきたくなるが、可愛いサーシャが不安そうにしていたのでイケメンカリスさんスマイル全開で言った。
「少し外を見てくる。大丈夫だよサーシャは私が守るからね」
「旦那様・・・でも、私は旦那様にも危ない目にあってほしくないです」
なんとも健気な台詞に内心悶えてしまうが、ゆっくりと痛くないように抱きしめてから耳元で囁くように言った。
「大丈夫だよ。でも心配だったら後でご褒美が欲しいかな。サーシャからキスして欲しい。それがあれば俺は頑張れるから」
真っ赤になるサーシャがこくりと頷いたのを見てからサーシャのことは侍女に任せて外に出ると既に取り押さえられてる賊がそこにはいた。
本当に予想通りなのでため息を漏らしてから近くのリーダーらしき男の髪を掴んで聞いた。
「誰の命令だ?」
「教えると思うのか?」
「まあ、ここで言っても言わなくてもお前らはまとめて始末するが・・・どうせなら俺の理不尽な怒りをお前にぶつけることにしよう」
そう言ってから地面に男の顔面を何度か叩きつける。石もあるので結構痛いだろうけどこれはある意味ストレス発散なので我慢して貰おう。
何故こんな襲撃があったのか・・・まあ、恐らくこれは乙女ゲームの裏側の事情というものも作用しているのだろう。
攻略対象は全部で5人。そのうちローリエが関連するのは王子と義弟くんのルートなのだが・・・俺もてっきり攻略対象の義弟くんは他所から養子として迎えるのだと思っていたが・・・先日の姫様との話でそれが違うことが明らかになったのだ。
どうもストーリー的にはサーシャは本来このくらいの時期に賊に襲われて死を迎えていたようなのだ。そして後妻となった女の子供が義弟くん・・・まあ、要するに俺は下手したら大切なサーシャを失っていた恐れもあるのだ。
本当に胸糞悪いが・・・あの王女様のお陰で気づけたのは感謝しないとな。まあ、それがなくてもサーシャとローリエの外出には細心の注意を払っているので問題はないだろうが・・・一応感謝はしておく。
「カリス様。この者達は如何なさいますか?」
「全員拷問にかけてアジトの所在を吐かせろ」
「畏まりました」
とりあえずストレス発散は軽く出来たので気持ちを切り替える。サーシャを襲った賊はこの後壊滅させるとして・・・とりあえずこれでサーシャが死んで後妻を迎えるなんて最悪な結末は回避出来ただろう。油断は禁物だが襲ってきそうな連中の目星もついているのでさほど問題にはならないだろう。
「サーシャを送り届けたら私が直で出向く。準備をしといてくれ」
そう言ってから表情を優しいカリスさんに戻してから馬車に戻る。
「待たせてすまない。じゃあ行こうか」
「だ、旦那様。ご無事で良かったです」
心底ほっとしているサーシャ。やば、めっちゃ可愛い・・・不謹慎だけどこんな風に心配してくれるサーシャも可愛くて仕方ない。
こんなに可愛い人を失うとか怖くて怖くて仕方ないが・・・本当に守れて良かった。そう思ってそっとサーシャの瞳に溜まっている涙を掬うと微笑んで言った。
「心配かけてすまないね。もう大丈夫だ」
「なら良かったです・・・旦那様がご無事なら私はそれだけで十分です」
・・・あぁ、ヤバいヤバい。今すぐベッドにお持ち帰りしたい!なんなのこの可愛い生き物は。オレの嫁ですが何か?そんな感じでサーシャの無事を喜びながらサーシャを送り届けるのだった。
「いや、構わないよ。たまには友人にも会いたいだろうからね」
それはサーシャの体調が安定してきた頃のこと。気分転換に友人からの招待を受けたサーシャの護衛として俺は一緒に道中を共にしていた。
仕事があるにはあったが・・・物凄く嫌な胸騒ぎがしたので無理をして着いてきた。まあ、護衛の質はめちゃくちゃ高いが・・・時期的にそろそろだったような気がしたしね。
「それに、私の可愛いサーシャと少しでも長く共にいたいからね」
「はぅ・・・」
照れ照れになっているサーシャを愛でていると馬車が急に止まり外が騒がしくなる。予想通りの展開にため息をつきたくなるが、可愛いサーシャが不安そうにしていたのでイケメンカリスさんスマイル全開で言った。
「少し外を見てくる。大丈夫だよサーシャは私が守るからね」
「旦那様・・・でも、私は旦那様にも危ない目にあってほしくないです」
なんとも健気な台詞に内心悶えてしまうが、ゆっくりと痛くないように抱きしめてから耳元で囁くように言った。
「大丈夫だよ。でも心配だったら後でご褒美が欲しいかな。サーシャからキスして欲しい。それがあれば俺は頑張れるから」
真っ赤になるサーシャがこくりと頷いたのを見てからサーシャのことは侍女に任せて外に出ると既に取り押さえられてる賊がそこにはいた。
本当に予想通りなのでため息を漏らしてから近くのリーダーらしき男の髪を掴んで聞いた。
「誰の命令だ?」
「教えると思うのか?」
「まあ、ここで言っても言わなくてもお前らはまとめて始末するが・・・どうせなら俺の理不尽な怒りをお前にぶつけることにしよう」
そう言ってから地面に男の顔面を何度か叩きつける。石もあるので結構痛いだろうけどこれはある意味ストレス発散なので我慢して貰おう。
何故こんな襲撃があったのか・・・まあ、恐らくこれは乙女ゲームの裏側の事情というものも作用しているのだろう。
攻略対象は全部で5人。そのうちローリエが関連するのは王子と義弟くんのルートなのだが・・・俺もてっきり攻略対象の義弟くんは他所から養子として迎えるのだと思っていたが・・・先日の姫様との話でそれが違うことが明らかになったのだ。
どうもストーリー的にはサーシャは本来このくらいの時期に賊に襲われて死を迎えていたようなのだ。そして後妻となった女の子供が義弟くん・・・まあ、要するに俺は下手したら大切なサーシャを失っていた恐れもあるのだ。
本当に胸糞悪いが・・・あの王女様のお陰で気づけたのは感謝しないとな。まあ、それがなくてもサーシャとローリエの外出には細心の注意を払っているので問題はないだろうが・・・一応感謝はしておく。
「カリス様。この者達は如何なさいますか?」
「全員拷問にかけてアジトの所在を吐かせろ」
「畏まりました」
とりあえずストレス発散は軽く出来たので気持ちを切り替える。サーシャを襲った賊はこの後壊滅させるとして・・・とりあえずこれでサーシャが死んで後妻を迎えるなんて最悪な結末は回避出来ただろう。油断は禁物だが襲ってきそうな連中の目星もついているのでさほど問題にはならないだろう。
「サーシャを送り届けたら私が直で出向く。準備をしといてくれ」
そう言ってから表情を優しいカリスさんに戻してから馬車に戻る。
「待たせてすまない。じゃあ行こうか」
「だ、旦那様。ご無事で良かったです」
心底ほっとしているサーシャ。やば、めっちゃ可愛い・・・不謹慎だけどこんな風に心配してくれるサーシャも可愛くて仕方ない。
こんなに可愛い人を失うとか怖くて怖くて仕方ないが・・・本当に守れて良かった。そう思ってそっとサーシャの瞳に溜まっている涙を掬うと微笑んで言った。
「心配かけてすまないね。もう大丈夫だ」
「なら良かったです・・・旦那様がご無事なら私はそれだけで十分です」
・・・あぁ、ヤバいヤバい。今すぐベッドにお持ち帰りしたい!なんなのこの可愛い生き物は。オレの嫁ですが何か?そんな感じでサーシャの無事を喜びながらサーシャを送り届けるのだった。
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