悪役令嬢の父親に転生したので、妻と娘を溺愛します

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64 お祝いとお仕事

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サーシャの出産、ミントとバジルが産まれてから2週間が経とうとしていた。サーシャも徐々に体調を戻しつつあり、ミントとバジルも元気に育っている。

そんな中で俺は執務室の隣の部屋の惨状にげんなりしていた。

「ジーク・・・これはなんだ?」
「もちろん、国王陛下に、王妃様、第二王女のセレナ様、各貴族、そしてカリス様のお知り合いからのお嬢様とお坊っちゃまへのご生誕のお祝いの品です」
「それはわかるが、この量はなんなんだ?」

部屋には山積みにされたプレゼントボックスがたくさんある。親しい貴族からの贈り物はわからなくないが・・・こんなに沢山知り合いいたかな?確かにカリスさんは昔からかなり人脈があるし、俺の人格になってからはさらにその人脈が広がったが、しかし誕生祝いを送ってくるほどの仲の人物がこんなにいたのか?

そんな俺の疑問にジークはため息混じりに答えた。

「カリス様のここ最近の働きぶりからすれば当然かと。ちなみに貴族以外ですと、領地の民からのものも多いですね」
「領地の?」
「ええ、カリス様が懇意にしてる孤児院や、領民が集まってお嬢様とお坊っちゃまのご生誕をお祝いしたいと送ってきたようですね」
「マジか・・・」

貴族は想定内だけど、陛下に王妃様、セレナ様からもか。あと、領民からお祝いされるとは思わなかった。確かに孤児院へ寄付やら領地の整備やら色々手を出したけど、貴族として当たり前のことだから評価されることではないと思っていた。まあ、少しは領民から慕われてるってことかな?

それにしても・・・

「ジーク、実際のところ人手は足りているのか?」
「どういう意味ですか?」
「侍女や衛兵なんかは増やしたが、執事の増員だけはお前の要望でしなかっただろ?」

屋敷の人間を一新するにあたって執事の増員だけはジークが頑なに拒んだために行われなかった。ジークとしては執事は自分一人で足りているというか、執事は自分一人でいいという仕事人ならではのプライドがあるようだが、ここ最近俺が仕事を増やしているので心配なのだ。まあ、それに・・・

「もしもの時にせめて一人はジークのフォローが出来る人間がいた方が効率がいいだろ?」
「確かに、後継者の育成は私も考えてはいましたが・・・実際問題、素質がある人間がなかなか見つかりませんからね。それにカリス様もあまり執事の増員は乗り気ではなかったようですし」
「まあ、私としても他の男をサーシャやローリエに近付かせたくかったしな・・・」

自分の小さな嫉妬ではあるが、サーシャやローリエに近寄る男は少ないに越したことはない。特にサーシャはあんなに美人だからいつ誰に襲われるか不安で不安で・・・現に、この屋敷の衛兵も基本的には奥さん持ちの浮気しなそうな男か、百合方面に興味のない女騎士がメインで構成されているからね。まあ、念には念を入れるべきだしね。

「とにかく、そろそろ執事を最低でも一人はいれたいところだな」
「そうですね・・・私としては能力があってカリス様が認めた者なら文句はありませんが、それでもあまり半端な者はいれたくありませんね。いれるなら才覚ある者であるべきです」

執事長ジークさんのお眼鏡に叶う人材か・・・そんなレアな人材いるかなぁと、他人事のように思うのだった。




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