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夜会の翌日。昨夜はお楽しみでしたね状態で仕事をしつつ左手のペアリングにニヤケているとジークがこほんと咳払いしてから言った。
「カリス様。お仕事中はその顔はやめてください」
「どんな表情でも仕事はしてるだろ?」
「率直に言って、使用人に示しがつきません。私以外の使用人とご家族はカリス様をカッコいいと思ってるのですからイメージを崩してはなりません」
なんだかなぁ・・・まあ、イケメンカリスさんというイメージは大切かもしれないが、別に俺はサーシャとローリエ、ミントとバジルにイケメンだと思われればあとはわりとどうでもよかったりするからなぁ。
「それより、例の件はどうなってる?」
「先ほど連絡がありました。少々手間はかかるそうですが、問題ないとのことです」
「そうか・・・そうなると、あとは私が当日までに完成できるかによるな」
やることはまだまだ山積みだ。気合いをいれようと思っているとノックとともに声が聞こえてきた。
「カリス様。お嬢様がお見えになったのですが・・・」
「通してくれ」
「はい」
ノータイムで答えたことにジークが呆れているが俺は気にせずに入ってきたローリエに微笑んで言った。
「どうかしたのかい?」
「あの・・・お父様」
ジークがいるからかお姉さんっぽくしようと丁寧な口調をするローリエに微笑んでいるとローリエはしばらく沈黙してからポツリと言った。
「私もお母様にお誕生日のお祝いをしたいの・・・ダメかな?」
「もちろんいいよ」
その言葉にぱぁっと顔を輝かせるローリエ。うん、可愛い。そんなローリエに俺は思わず抱きしめようとする心を抑えて聞いた。
「それで、具体的には何かプレゼントしたいものがあるのかい?」
「えっと・・・それもわからなくて、お父様に相談したかったの」
「そうか・・・なら、その相談からだな」
立ち上がってローリエに近づいてからジークに言った。
「少し抜ける。あとでやるから他の作業を優先してくれ」
「承知しました」
ため息まじりのジークさんだが、仕事では信頼されているからか特に文句はなかった。そうしてローリエと場所を移してお茶をいれると、ローリエは少しだけ不安そうに聞いてきた。
「おとうさま、おしごとだいじょうぶだった?」
俺の前だとやっぱり幼くなるローリエに俺は微笑んで言った。
「もちろんだよ。ローリエは何も心配することはないさ」
ローリエからこうして何かをしたいと自発的に言ってくれるのは親として凄く嬉しい。この子はサーシャと同じで普段我慢してしまうから、特にそう感じるのだろう。
「さて、プレゼントだけど・・・ローリエとしては何かしたいことはあるの?」
「あの・・・おとうさま」
「なんだい?」
「おとうさまみたいに、おかしをつくりたいの・・・だめかな?」
その予想外の台詞に驚くが、ローリエが望むならそれを叶えるのも親の仕事だろう。それに娘に教えながらのお菓子作りというのはなかなか楽しそうだ。こうしてこの日から俺はローリエと時間があるときに一緒にお菓子作りをするようになるのだが、それはそれは楽しい一時だと断言できる。
「カリス様。お仕事中はその顔はやめてください」
「どんな表情でも仕事はしてるだろ?」
「率直に言って、使用人に示しがつきません。私以外の使用人とご家族はカリス様をカッコいいと思ってるのですからイメージを崩してはなりません」
なんだかなぁ・・・まあ、イケメンカリスさんというイメージは大切かもしれないが、別に俺はサーシャとローリエ、ミントとバジルにイケメンだと思われればあとはわりとどうでもよかったりするからなぁ。
「それより、例の件はどうなってる?」
「先ほど連絡がありました。少々手間はかかるそうですが、問題ないとのことです」
「そうか・・・そうなると、あとは私が当日までに完成できるかによるな」
やることはまだまだ山積みだ。気合いをいれようと思っているとノックとともに声が聞こえてきた。
「カリス様。お嬢様がお見えになったのですが・・・」
「通してくれ」
「はい」
ノータイムで答えたことにジークが呆れているが俺は気にせずに入ってきたローリエに微笑んで言った。
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「それで、具体的には何かプレゼントしたいものがあるのかい?」
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「そうか・・・なら、その相談からだな」
立ち上がってローリエに近づいてからジークに言った。
「少し抜ける。あとでやるから他の作業を優先してくれ」
「承知しました」
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