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115 決意の殿下
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「フォール公爵。お話があるのですがよろしいですか?」
仕事をしているとコンコン、というノックと共にセリュー様の声が聞こえてきた。まだ帰ってなかったことに少しだけ驚きつつも返事をすると何かを決意したような表情のセリュー様が入ってきた。
「どうかなさいましたか?」
「フォール公爵にお願いがあってきました」
「お力になれるかわかりませんが聞きましょう」
そう言うとセリュー様は何度か息を整えてからハッキリと言った。
「僕の味方になってください」
「・・・具体的にはどういうことですか?」
なんとなく展開が予想できつつもそう聞くとセリュー様は真っ直ぐにこちらを見て言った。
「僕とローリエ嬢の関係は婚約者"候補"です。正式には婚約していません。フォール公爵は僕とローリエ嬢が互いに行くべき道が交わるなら婚約を了承すると聞いております」
「ええ。幼い二人には必要なことですから」
「残念ながら僕とローリエ嬢では行くべき道が交わることはないみたいです」
なるほど・・・自分の想いに見切りをつけたか。潔い判断に少しだけ関心する。
「それはセリュー様に想い人が出来たという認識でよろしいですか?」
「はい。僕は侍女のメフィのことが好きです」
「なるほど・・・それで味方になれというのはメフィを私の家で養子として引き取ってからセリュー様の婚約者として送り出して欲しいと?」
「いいえ。少しだけ違います」
そのルートではないと?なら答えは・・・
「僕が早くに王位につけるように協力して欲しいのです」
「・・・なるほど。つまりは陛下を王位から引きずり降ろすと?」
「はい。フォール公爵には僕が作る新しい国のために尽力して欲しいのです」
「自らの父親を相手にして戦えますか?」
その言葉にセリュー様は少しだけ目を瞑ってから何かを決意したように頷いて言った。
「はい。僕はもうメフィみたいな人達が増えるのは嫌なんです。調べると他の貴族も似たり寄ったりなことをして子供に対して酷いことを平気でする人が多いです。だからこの国を変えます。そしてメフィと共に歩んでいける国を作ります」
「過酷になりますよ。何しろ貴族の古狸を廃して新しい時代を作るのですから」
「覚悟は出来ています。そのためならなんでもします」
固い決意に少しだけ驚いてしまう。まさか国を変えると言い出すとは・・・確かに可能性としては考慮していたけど、気弱なこの子がそんなことを言うとは思わなかった。しかし一応俺は父親として聞かなければならない。
「ローリエのことはどうなさるおつもりですか?」
「・・・ローリエ嬢とは今後も良き関係を築きたいです。婚約の方はしばらくは表向きだけ合わせて貰いたいのです」
「なるほど・・・ローリエではなくメフィを取るのですね」
「はい。先ほどローリエ嬢本人にも話しました。そしたら笑顔で応援されました」
我が娘ながら凄いな・・・地味にダメージ受けてそうなセリュー様はそれを見せないようにしながら頭を下げた。
「お願いします。僕に力を貸してください」
さて、どうしたものか。確かに俺もこの国を変えようとしていたが、まさか攻略対象自ら国を変えると言うとはね。全くこれだから子供というのは面白い。忙しくなるのはごめんだけど、確かにサーシャやローリエを守るのならそれなりに力は必要だ。ま、頭を変えても結局大きくは変わらないだろうが、それでも多少はマシになるだろう。
「最低限協力はしましょう。そのあとはご自分で頑張ってください」
まあ、メインでやる気になってるセリュー様と転生者のセレナ様が筆頭になりながら革命をすれば色々楽でいいや。俺は俺で家族を守るだけだしね。そんなことを思いながら俺はこの日からセリュー様を王位につけるために頑張ることになるのだった。
仕事をしているとコンコン、というノックと共にセリュー様の声が聞こえてきた。まだ帰ってなかったことに少しだけ驚きつつも返事をすると何かを決意したような表情のセリュー様が入ってきた。
「どうかなさいましたか?」
「フォール公爵にお願いがあってきました」
「お力になれるかわかりませんが聞きましょう」
そう言うとセリュー様は何度か息を整えてからハッキリと言った。
「僕の味方になってください」
「・・・具体的にはどういうことですか?」
なんとなく展開が予想できつつもそう聞くとセリュー様は真っ直ぐにこちらを見て言った。
「僕とローリエ嬢の関係は婚約者"候補"です。正式には婚約していません。フォール公爵は僕とローリエ嬢が互いに行くべき道が交わるなら婚約を了承すると聞いております」
「ええ。幼い二人には必要なことですから」
「残念ながら僕とローリエ嬢では行くべき道が交わることはないみたいです」
なるほど・・・自分の想いに見切りをつけたか。潔い判断に少しだけ関心する。
「それはセリュー様に想い人が出来たという認識でよろしいですか?」
「はい。僕は侍女のメフィのことが好きです」
「なるほど・・・それで味方になれというのはメフィを私の家で養子として引き取ってからセリュー様の婚約者として送り出して欲しいと?」
「いいえ。少しだけ違います」
そのルートではないと?なら答えは・・・
「僕が早くに王位につけるように協力して欲しいのです」
「・・・なるほど。つまりは陛下を王位から引きずり降ろすと?」
「はい。フォール公爵には僕が作る新しい国のために尽力して欲しいのです」
「自らの父親を相手にして戦えますか?」
その言葉にセリュー様は少しだけ目を瞑ってから何かを決意したように頷いて言った。
「はい。僕はもうメフィみたいな人達が増えるのは嫌なんです。調べると他の貴族も似たり寄ったりなことをして子供に対して酷いことを平気でする人が多いです。だからこの国を変えます。そしてメフィと共に歩んでいける国を作ります」
「過酷になりますよ。何しろ貴族の古狸を廃して新しい時代を作るのですから」
「覚悟は出来ています。そのためならなんでもします」
固い決意に少しだけ驚いてしまう。まさか国を変えると言い出すとは・・・確かに可能性としては考慮していたけど、気弱なこの子がそんなことを言うとは思わなかった。しかし一応俺は父親として聞かなければならない。
「ローリエのことはどうなさるおつもりですか?」
「・・・ローリエ嬢とは今後も良き関係を築きたいです。婚約の方はしばらくは表向きだけ合わせて貰いたいのです」
「なるほど・・・ローリエではなくメフィを取るのですね」
「はい。先ほどローリエ嬢本人にも話しました。そしたら笑顔で応援されました」
我が娘ながら凄いな・・・地味にダメージ受けてそうなセリュー様はそれを見せないようにしながら頭を下げた。
「お願いします。僕に力を貸してください」
さて、どうしたものか。確かに俺もこの国を変えようとしていたが、まさか攻略対象自ら国を変えると言うとはね。全くこれだから子供というのは面白い。忙しくなるのはごめんだけど、確かにサーシャやローリエを守るのならそれなりに力は必要だ。ま、頭を変えても結局大きくは変わらないだろうが、それでも多少はマシになるだろう。
「最低限協力はしましょう。そのあとはご自分で頑張ってください」
まあ、メインでやる気になってるセリュー様と転生者のセレナ様が筆頭になりながら革命をすれば色々楽でいいや。俺は俺で家族を守るだけだしね。そんなことを思いながら俺はこの日からセリュー様を王位につけるために頑張ることになるのだった。
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