悪役令嬢は溺愛される

yui

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続編?知るか!俺はエミリーとイチャイチャしたいんじゃ!

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「続編だと?」

何やら面倒な単語に思わず顔をしかめるが・・・ジェシカはそんな俺にはお構いなしに続ける。

「続編・・・というよりはアナザーストーリーかな?ヒロインがジェシカじゃなくて、他国のお姫様っていうストーリーがあるのよ」

「んで、悪役令嬢がまたエミリーか?」

「ご明察」

どこまでも俺の頭にくるストーリーだらけだ・・・なんで皆そんなにエミリーに悪役を押し付けるんだよ!ふざけんな!

あんなに天使のような可愛い素直な子にばかり過酷な運命を押し付けて・・・まあ、半分はアルトが悪いんだけど・・・やべ、前のアルトさんマジで顔以外にいいとこなくね?

まあ、エミリー好みの顔って点においてはありがたいけど・・・中身が残念すぎる前のアルトにはエミリーは勿体ない!

ふふん!前のアルトよ残念だったな!俺はエミリーをお前のように不幸にはしないぞ!必ず守ってみせる!

あぁ・・・ヤバイ目の前の物体ではなくエミリーと話したい!エミリーに触れたい!
さっきわかれたばかりなのに・・・もうエミリー欠乏症になっているのは深刻な問題かもしれない。

ふむ・・・どうせこの騒ぎでしばらくは学園は休みになるだろうし・・・何かエミリーと楽しめるイベントを考えておくべきか?

あとでロインにも相談して仕事の状況を見て次第にはなるが・・・

と、それより目の前の物体との話を終わらせるか・・・

「ま、エミリーの害になるなら潰すだけだ」

何が来ようと・・・いや、何があろうとエミリー全てを守るのが俺の仕事だ。
仕事?いや、使命かな?
まあ、ぶちゃけ、エミリーとのイチャラブを邪魔するなら排除するだけですよ。

そんなギラギラした瞳をしているであろう俺の様子を面白そうに眺めていたジェシカはひとつ息を吐くとくるりと背を向けた。

「ふふ・・・まあ、用件はそれだけよ。あとはご自由にどうぞ」

「・・・・二度と会わないことを祈るよ」

ムカつく奴だが・・・エミリーに今後干渉しないなら特に用事はない。
あちらも無関心を貫く方針のようだし・・・

「じゃあねヒーローさん」

「サヨナラだヒロイン様」

互いに背を向けて別々の方向へと向かうヒーローとヒロイン・・・いや、元ヒロインと元ヒーローかな?

俺にとってあいつは『茨の園』のヒロインのジェシカであり・・・俺にとっての事実上のヒロインはエミリー1択ですよ。
そしてエミリーにとってのヒーローも俺の人格のアルト1択であり続ける・・・これは譲れない。

そんな決意と共に・・・とりあえず原作のヒロインとは決別して、これから始まるのは新のエミリールート・・・俺とエミリーのイチャラブな生活は始まるのだろう。

ある意味ここまでは前哨戦・・・プロローグで、本編はここから・・・俺とエミリーの本当のアマアマな生活にしてみせる!


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