悪役令嬢は溺愛される

yui

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ご両親への挨拶イベント

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「あ、アルト様・・・」

エミリー達のいる部屋に戻ると中にはエミリーと・・・記憶では見知った二人がいた。
俺はいつものイケメンアルトさんの倍率を上げてからエミリーにほほ笑みかけてからそちらに挨拶をした。

「ただいまエミリー。それに・・・お久しぶりです。キャロライン公爵に公爵夫人」

そう・・・ロインとマリーナの他にもう二人・・・エミリーをさらに大人にしたような美人な公爵夫人に、エミリーの父親のキャロライン公爵その人がそこにはいた。つまり俺の義父と義母であり・・・エミリーの次に家族として大切になるはずの存在なのだ。

「お久しぶりですわ殿下・・・ですがもう少し砕けてくださって結構なのですが・・・」

「大切な婚約者の大切な家族ですので、緊張してしまいしまして・・・では、この場ではお義父様、お義母様とお呼びしてもよろしいでしょうか?」

「まぁ!それは素敵ね!」

俺の提案に公爵夫人はお喜びのご様子・・・ちなみに公爵本人はなぜかあんぐりとフリーズしていた。

「あ、私のことも公の場ではないので、是非アルトと呼んでください」

「まぁ・・・いいのかしら?」

「もちろん・・・これから家族になるのに少しは砕けた方が互いに楽かと思いますしね」

「では、アルトさん・・・でよろしいかしら?」

「はい。お義母様」

ニッコリと頬笑む公爵夫人・・・ほんとにエミリーのお姉さんと言われても疑わないくらいにエミリーにそっくりな上に若いな・・・

そんなやり取りをしている間に硬直から解除されたのか公爵も口を開いた。

「殿下・・・いや、アルトくんでいいかね?」

「はい。お義父様」

「・・・・君は本当にアルトくんかね?」

かなり疑問系で訪ねられた。
まあ、違うと言えばそうだし、その通りとも言えるけど・・・

「正真正銘アルト・フォン・クロードですが・・・どこか違うと思うところがありましたか?」

「いや・・・かなり失礼な言い方をするが・・・目つきが違うと思ったのでね」

「目つき?」

俺の問いに公爵は「うむ・・・」と深く頷いた。

「なんというか・・・エミリーを見る視線が率直に言って今までの何倍も甘いというか・・・まるで別人のようで驚いてしまったのだよ」

・・・・アルトさん。あんたは本当に多方面に迷惑かけるキャラなんだから・・・

いや、まあ、仕方ないけどね・・・うん。

「そうですね・・・私に心代りがあったことは認めます。エミリーのことを一人の女性として魅力的に思えて・・・私は率直に言ってエミリーのことを大好きになってしまっただけなのです」

「・・・・そう・・・なのか・・・」

何やら冷や汗を流す公爵・・・いや、お義父様と母上みたいに瞳を輝かせるお義母様・・・うん、女性って、本当に恋話が大好きだよね。

なお、エミリーが俺の視界の隅で顔を赤くして、「大好き・・・私を・・・えへへ・・・」というのがちらりと見えた途端に俺の中の紳士と悪魔がせめぎあってしまったのは仕方ないだろう。

エミリーが可愛いから仕方ない!


「・・・・アルトくん。二人で話をしたいのだが・・・良いか?」

そんなことを考えていたらお義父様にそう提案された。ふむ・・・

「もちろんです。エミリー少しお義父様と話してくるが大丈夫かい?」

「好き・・・えへへ・・・」

うん。まだ逃避の世界にいるみたいだから大丈夫かな?

というか・・・可愛いすぎる!

公爵ーーーいや、お義父様と話してなければ真っ先に抱き締めてキスの嵐・・・まではしないが、愛でるのに・・・残念!

俺はそんなエミリーに微笑んでから公爵夫人ーーー間違えた。お義母様とロイン、マリーナに視線を向けた。

「エミリーのことをお願いします・・・お義父様と男同士で積もる話もありそうなので」

「わかったわ・・・あなた。ほどほどにね」

「別に何もしないさ」

「そうですよ。それに・・・娘を預けるのに相応しいか試されるくらいなら私は別に構いませんから。なんなら一発ぐらいなら殴られても文句は言いませんよ?」

「そこまではしないが・・・えらい覚悟だな」

「可愛いエミリーのためなら私はなんでもしますよ」

俺のその言葉にお義父様は苦笑気味に「まあ、大丈夫だとおもうけどね・・・」と答えたが・・・なんとなく信じては貰えた気がする。

ちなみにマリーナとロインは先程から静かにしているが・・・気を使ってるというよりは・・・・どちからと言えばおれが公爵をお義父様、公爵夫人をお義母様呼びしたあたりから何かを思い出すようにマリーナは顔を赤らめて、ロインは苦笑気味にしていた。

さっき挨拶に行ったらしいし・・・そのときにでも何かあったのかな?

まあ、エミリーが幸せな世界にいるようだし、とりあえず公爵との話は早めに済ますにこしたことはないかな。うん。

そう思い、俺と公爵は別室へと移動した。

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