悪役令嬢は溺愛される

yui

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強烈な・・・

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翌日・・・俺はエミリーと夜会までイチャイチャ・・・したかったが、残念ながら現在は残りの仕事をサクッと片付けている。

エミリーは旅行の準備をするために久しぶりに実家へと一度戻っている。

まあ、本当なら俺もついて行きたかったが・・・流石に家族の団欒を邪魔するほどに無粋ではない。

一時的にでもエミリーの側を離れるのは不本意・・・というか、寂しいが、ここで多少は度量の深い大人な対応をしないとかっこよく・・・なくはないが、お義父様とお義母様に対して「公私のケジメのつけられないダメ男」認定されそうなので耐える。

それに、明日の夜会の日に迎えに行けるのでそれまでは頑張ってが・ま・んーーーーー。

「アルト様・・・お顔が酷くなってますよ?」

「・・・うるさいジークフリード」

手を動かしながら、いつの間にか側にいたイケメン執事を睨み付ける。

多分、俺は今エミリーに会えないことで、血涙を流しているくらいに必死な表情なのだろう。

うん。理性ではわかっていても、納得出来ないことなどこの世にいくらでもあるよね。

エミリー欠乏症で死なないか不安になってきたが・・・あぁ・・・早くエミリーに会いたい・・・あの華奢で柔らかい体を抱き締めて、少し顔を赤らめながら控えに微笑んで「アルト様・・・」と呼ばれたい・・・・

「でしたら早く仕事を終わらせることですね」

「心を読むなイケメン執事」

毎度のことだけど、なんでこいつは俺の心を読めるんだ?
やっぱり執事という職業は、万能+イケメン+人外=無敵というのがデフォルトでついてるのか?

そんなことを考えていると「それよりも・・・」とイケメン執事は少し声を潜めて言ってきた。

「例の件で監視にあたらせていた者からの報告で気になるものがありまして・・・」

「・・・言ってみろ?」

「先日アルト様が陛下と話した後に件の方も陛下と話したそうなのですが・・・どうにも、その後で外部へと使いを出したようなのですが、その動きがかなりーーー率直に言って穏やかではなさそうなのです」

「というと?」

「まだ未確認の情報なのですが・・・最近、他国でも問題視されている、とある山賊集団がいるのですが、その幹部らしき男と件の方が接点がありそうなのです」

「山賊ねぇ・・・」

件の方=ヒロイン候補の姫様のこと。
不審な動きがないか見張らせていたら偉いもんと関わってるみたいだ。

「あの女の国・・・アスター王国との繋がりはあるのか?」

「断言はできませんが、ないと思います。あの国の国王は根っからの善人気質で、山賊や盗賊を嫌っているらしいですので」

つまり・・・ヒロイン候補様の独断か個人の繋がりってことか?
にしても、仮にも姫様が山賊とつるむとは・・・

「・・・とにかく、何かしらするつもりなのは間違いないだろう。もう少し調査を続けてくれ」

俺のその言葉に頭を下げて一瞬で消えるジークフリード。あいつは本当になんなんだろう?

そんなことを考えていたら何やら外が騒がしくなって、バン!という激しい扉が開く音と共に、見知らぬ青髪の少女が止める衛兵と共に入室してきた。

その少女は室内を見回してから俺に視線を向けると止める衛兵を華麗に無視して不適に微笑んだ。

「アルト様ですね。お会いしたかったです」

・・・・なんだ、この女・・・
いきなりの事態に、しかし面倒なので俺はチラリと視線を一度向けてから仕事をしながら答えた。

「仕事中なのだが・・・どちら様か伺っても?」

「あら?私?私はシル・アスター・・・アスター王国の第二王女です」

・・・ヒロイン候補様かよ。
噂をすればなんとやらとはよく言ったものだ・・・にしても・・・

「突然の訪問はこちらとしても都合があるので困るのですが?」

「アルト様にお会いしたかったのです」

てへりと言うヒロイン候補・・・なんだろ・・・かなりの美少女なはずなのにまったく関心を抱けない。

エミリーの可愛いさに慣れてしまうと、他の女を見ても何も思わなくなるようだ・・・これが悟りか・・・否、エミリーが可愛いすぎて、他の女が女に見えなくなってきているみたいだ。

まあ、可愛いエミリーと比べればヒロイン候補や前ヒロインのジェシカなどゴミ同然の価値しかない。当然の結果だな!

それにしても、こいつは何しにきたんだ?

「それで・・・ご用件は?」

「私・・・婚約者を探してます。なのでアルト様にお会いしたかったのです」

上目づかいでそう告げてくるヒロイン候補・・・ふむ。なるほど。

「そうですか。では私は婚約者がいるのでお引き取りを」

関係ないな。
というか、エミリーという可愛い婚約者がいるのに何故お前なんぞと会わなきゃならんのじゃ。

意味がわからん。

しかし、そんな俺の返事にヒロイン候補はニッコリと頬笑んでから言った。

「ではその婚約者がもし、いなくなったらどうですか?」

・・・・・今なんて言ったこいつ?

「一体何を・・・」

「その婚約者が不慮の事故とかで亡くなったらどうしますか?例えばそう・・・山賊に襲われて命を落としたりしたらーーー」

ドン!
俺は机に拳を思いっきり打ち付けてからヒロイン候補を睨み付けた。

「お前・・・!」

「ふふ・・・不幸・・にも、出先で山賊にたまたま・・・・襲われて命を落としたりしたら・・・私を婚約者にしますか?」

その言葉を聞くと同時に俺はすでにヒロイン候補を視線からはずして駆け出していた。

エミリー・・・・!















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