62 / 79
この温もり・・・プライスレス!
しおりを挟む
その場の処理はジークフリードに任せて俺とエミリーは公爵家にいた。
さて、俺の可愛いエミリーはといえば・・・
「アルト様・・・すみません・・・」
・・・ご覧のようにまたもや申し訳なさそうにしていた。
あれだけ衝撃的な目にあって、最初に出たのはそんな申し訳なさそうな言葉・・・どこまで天使なんだエミリーは!
いや、いかんいかん。落ち着け俺・・・どうにも急いで来たものだからアドレナリンが出まくって普段より興奮しやすくなってる。
・・・・え?エミリーへの気持ちはいつも通り?
仕方ない。なにせエミリーの可愛いさはデフォルトだからね。この美に抗える人間は人間じゃない・・・きっと美醜の感覚がない別の生き物ですよ。うん。
と、そんなことより・・・
俺はエミリーの頭を撫でてイケメンアルトさんスマイルで落ち着かせるように言った。
「エミリーのせいではないさ。それにエミリーが無事で良かったよ」
「でも、私のせいで何人かの人が・・・それにアルト様にも危ない目にあわせてしまって・・・」
どこまで健気なんだエミリー!
「幸い死者は出なかったんだから大丈夫だよ。怪我をした者も後遺症が残るほど大きい者もいないし・・・私としてはエミリーの無事が一番だよ」
そう・・・あれだけ熾烈な戦いなのにこちらは死者は出なかった。
大怪我した者は多かったが・・・人外イケメン執事のジークフリードがどこからか入手してきたプレミアつきの防具のお陰で致命傷は避けたようだったのだ。
素材が何かは聞かない。
ドラゴンの鱗とか言われてもきっと信じるレベルだよ。あの防具。
「ですが・・・」
それでもやはりさっきのことがショックなのかシュンとするエミリーに俺は無理矢理気味に抱き締めて言った。
「エミリー・・・あまり一人で抱え込まないでいいんだよ」
「あ、アルト様?」
「エミリーはなんでも背負い込むから改めて言うけど・・・私とエミリーは婚約者だ。いずれ夫婦になる。なら、一人でなんでも背負い込まないで、二人で歩いていこうよ」
「で、ですが・・・それではアルト様ばかりに寄りかかってしまいます・・・」
・・・他人の心配ばかりする。
本当に優しくて・・・純粋なエミリーのその姿が俺には眩しくて・・・・可愛いすぎる!
と、いかんいかん。落ち着け・・・・
「それでいいんだよ。それに・・・私もエミリーに頼ることもあるしね」
「わ、私に?」
「そう・・・エミリーにしか出来ないこと・・・私はエミリーに甘えて欲しいんだよ」
俺のその言葉にキョトンとしてからエミリーは顔を赤くした。
「な、そ、それはどういう・・・」
「私がエミリーに求めるのは愛情・・・これではダメかい?」
「だ、ダメです・・・それじゃあ、私が一方的に幸せでアルト様が大変ーーー」
続けようとした言葉は俺が唇で押さえつけた。
端的に言えばキスして黙らせた。
一瞬の・・・短いキスだが、エミリーはその行為に今までの思考を忘れてぽーとする。
そんなエミリーに俺は・・・微笑んで言った。
「それ以上言うなら・・・今度は大人のキスで黙らせるからね?」
ぼふん!そんな効果音が似合いそうなほどに真っ赤になるエミリー・・・うん。可愛いすぎる!
さて、俺の可愛いエミリーはといえば・・・
「アルト様・・・すみません・・・」
・・・ご覧のようにまたもや申し訳なさそうにしていた。
あれだけ衝撃的な目にあって、最初に出たのはそんな申し訳なさそうな言葉・・・どこまで天使なんだエミリーは!
いや、いかんいかん。落ち着け俺・・・どうにも急いで来たものだからアドレナリンが出まくって普段より興奮しやすくなってる。
・・・・え?エミリーへの気持ちはいつも通り?
仕方ない。なにせエミリーの可愛いさはデフォルトだからね。この美に抗える人間は人間じゃない・・・きっと美醜の感覚がない別の生き物ですよ。うん。
と、そんなことより・・・
俺はエミリーの頭を撫でてイケメンアルトさんスマイルで落ち着かせるように言った。
「エミリーのせいではないさ。それにエミリーが無事で良かったよ」
「でも、私のせいで何人かの人が・・・それにアルト様にも危ない目にあわせてしまって・・・」
どこまで健気なんだエミリー!
「幸い死者は出なかったんだから大丈夫だよ。怪我をした者も後遺症が残るほど大きい者もいないし・・・私としてはエミリーの無事が一番だよ」
そう・・・あれだけ熾烈な戦いなのにこちらは死者は出なかった。
大怪我した者は多かったが・・・人外イケメン執事のジークフリードがどこからか入手してきたプレミアつきの防具のお陰で致命傷は避けたようだったのだ。
素材が何かは聞かない。
ドラゴンの鱗とか言われてもきっと信じるレベルだよ。あの防具。
「ですが・・・」
それでもやはりさっきのことがショックなのかシュンとするエミリーに俺は無理矢理気味に抱き締めて言った。
「エミリー・・・あまり一人で抱え込まないでいいんだよ」
「あ、アルト様?」
「エミリーはなんでも背負い込むから改めて言うけど・・・私とエミリーは婚約者だ。いずれ夫婦になる。なら、一人でなんでも背負い込まないで、二人で歩いていこうよ」
「で、ですが・・・それではアルト様ばかりに寄りかかってしまいます・・・」
・・・他人の心配ばかりする。
本当に優しくて・・・純粋なエミリーのその姿が俺には眩しくて・・・・可愛いすぎる!
と、いかんいかん。落ち着け・・・・
「それでいいんだよ。それに・・・私もエミリーに頼ることもあるしね」
「わ、私に?」
「そう・・・エミリーにしか出来ないこと・・・私はエミリーに甘えて欲しいんだよ」
俺のその言葉にキョトンとしてからエミリーは顔を赤くした。
「な、そ、それはどういう・・・」
「私がエミリーに求めるのは愛情・・・これではダメかい?」
「だ、ダメです・・・それじゃあ、私が一方的に幸せでアルト様が大変ーーー」
続けようとした言葉は俺が唇で押さえつけた。
端的に言えばキスして黙らせた。
一瞬の・・・短いキスだが、エミリーはその行為に今までの思考を忘れてぽーとする。
そんなエミリーに俺は・・・微笑んで言った。
「それ以上言うなら・・・今度は大人のキスで黙らせるからね?」
ぼふん!そんな効果音が似合いそうなほどに真っ赤になるエミリー・・・うん。可愛いすぎる!
1
あなたにおすすめの小説
モブなのに、転生した乙女ゲームの攻略対象に追いかけられてしまったので全力で拒否します
みゅー
恋愛
乙女ゲームに、転生してしまった瑛子は自分の前世を思い出し、前世で培った処世術をフル活用しながら過ごしているうちに何故か、全く興味のない攻略対象に好かれてしまい、全力で逃げようとするが……
余談ですが、小説家になろうの方で題名が既に国語力無さすぎて読むきにもなれない、教師相手だと淫行と言う意見あり。
皆さんも、作者の国語力のなさや教師と生徒カップル無理な人はプラウザバック宜しくです。
作者に国語力ないのは周知の事実ですので、指摘なくても大丈夫です✨
あと『追われてしまった』と言う言葉がおかしいとの指摘も既にいただいております。
やらかしちゃったと言うニュアンスで使用していますので、ご了承下さいませ。
この説明書いていて、海外の商品は訴えられるから、説明書が長くなるって話を思いだしました。
【完結】悪役令嬢はおねぇ執事の溺愛に気付かない
As-me.com
恋愛
完結しました。
自分が乙女ゲームの悪役令嬢に転生したと気付いたセリィナは悪役令嬢の悲惨なエンディングを思い出し、絶望して人間不信に陥った。
そんな中で、家族すらも信じられなくなっていたセリィナが唯一信じられるのは専属執事のライルだけだった。
ゲームには存在しないはずのライルは“おねぇ”だけど優しくて強くて……いつしかセリィナの特別な人になるのだった。
そしてセリィナは、いつしかライルに振り向いて欲しいと想いを募らせるようになるのだが……。
周りから見れば一目瞭然でも、セリィナだけが気付かないのである。
※こちらは「悪役令嬢とおねぇ執事」のリメイク版になります。基本の話はほとんど同じですが、所々変える予定です。
こちらが完結したら前の作品は消すかもしれませんのでご注意下さい。
ゆっくり亀更新です。
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
モブが乙女ゲームの世界に生まれてどうするの?【完結】
いつき
恋愛
リアラは貧しい男爵家に生まれた容姿も普通の女の子だった。
陰険な意地悪をする義母と義妹が来てから家族仲も悪くなり実の父にも煙たがられる日々
だが、彼女は気にも止めず使用人扱いされても挫ける事は無い
何故なら彼女は前世の記憶が有るからだ
なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。
婚約者を奪い返そうとしたらいきなり溺愛されました
宵闇 月
恋愛
異世界に転生したらスマホゲームの悪役令嬢でした。
しかも前世の推し且つ今世の婚約者は既にヒロインに攻略された後でした。
断罪まであと一年と少し。
だったら断罪回避より今から全力で奪い返してみせますわ。
と意気込んだはいいけど
あれ?
婚約者様の様子がおかしいのだけど…
※ 4/26
内容とタイトルが合ってないない気がするのでタイトル変更しました。
モブ転生とはこんなもの
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
あたしはナナ。貧乏伯爵令嬢で転生者です。
乙女ゲームのプロローグで死んじゃうモブに転生したけど、奇跡的に助かったおかげで現在元気で幸せです。
今ゲームのラスト近くの婚約破棄の現場にいるんだけど、なんだか様子がおかしいの。
いったいどうしたらいいのかしら……。
現在筆者の時間的かつ体力的に感想などを受け付けない設定にしております。
どうぞよろしくお願いいたします。
他サイトでも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる