2 / 6
写真部の日常1
しおりを挟む
「なあ、純。ナンパしに行かないか?」
放課後、いつものように部室でオセロをやっていると写真部の副部長の水戸部新吾先輩からそんなことを言われた。
「ナンパってなんですか?」
「なっ!?純、お前・・・ナンパを知らないのか!!」
「えっと・・・はい」
正直に分からないと告げると新吾先輩は可哀想なものを見る目でこちらを見てきた。
「そうか・・・よし!俺が今からお前にナンパとは何かを実践を持って教えてーーー」
「させるか!」
新吾先輩が言い切る前にその顔面に見事に拳が入り先輩は勢いよく壁に激突した。
「まったくあのアホは・・・純大丈夫?」
新吾先輩を思いっきり殴った本人ーーーこの部の部長の松崎理恵先輩は心配そうに僕にそう聞いてきた。
「はい。大丈夫ですが・・・そこの壁に埋まってる新吾先輩は大丈夫なんでしょうか?」
特に何かされたわけでもないので素直に答えつつ、さっきの拳の威力からか壁に思いっきりめり込んでる新吾先輩について聞いてみた。
「あー・・・あの馬鹿は放っておいても平気よ」
「そうなんですか」
理恵先輩がそう言うならそうなのだろう。
僕は対戦相手がいなくなってしまったオセロを放置して鞄から読みかけの本を出そうとーーー
「痛いじゃねぇか!暴力女!」
したところで新吾先輩が起きあがった。
凄い。あれだけの威力のパンチを受けて無傷だなんて。
「誰が暴力女よ!この熟女好きが!」
「熟女が好きで何が悪い!お前には分からんのか!あの熟れた女の魅力・・・大人の女が醸し出す雰囲気が!」
「分からないわよ変態が!だいたいあんたが余計なこと純に教えようとしたのが悪いんでしょうが!」
「余計なことじゃない!これはそう・・・保健体育の授業だ!」
「なわけないでしょ!」
いつものように喧嘩する先輩の二人。
最初の頃は少し困ったけど、最近はこれが二人のコミュニケーションなんだと分かったので僕は気にせず読書を始める。
「こんにちは」
二人の喧嘩をBGMに本を読んでいると遅れてきた部員の一人である天王寺結香さんが静かに入ってきて挨拶をした。
「天王寺さん。用事は終わったの?」
天王寺さんとは同じクラスで隣の席なのでいつもは一緒に部活に行くのだけど・・・今日は何やら用事があると言って遅れてきたのだ。
「ええ。ところで純くん・・・部活では私のことは結香と呼んでくださいと何度もお願いしておりますのに・・・」
「あ、ごめん。教室での慣れがつい・・・」
「でしたら普段から呼んでいただいても構いませんのよ?」
「それはちょっと・・・」
昔クラスメイトを名前で呼んでたらからかわれたからあまり人前では名前呼びはしたくないのだけど・・・
「連れないですね・・・まあ、いいですわ」
にっこりと笑ってから部室での定番のポジションである僕の隣の席に腰を下ろす結香さん。
「あら・・・オセロをやっていたのですか?」
「ん?ああ、さっき新吾先輩とね」
そういえば喧嘩してるから放置したままだった。
「邪魔ならどかすけど・・・」
「大丈夫ですわ。それよりも・・・」
そう言って顔を近づけてくる結香さん。
男相手に無謀すぎないかな?
「な、何?」
「純くん・・・シャンプー変えましたか?」
「分かるの?凄いね・・・うん、そうだよ。前に結香さんが教えてくれたシャンプーにしてみたんだけど・・・」
「そうですか・・・素敵な香りですね。ところで純くんは香水とか詳しいですか?」
「香水?ごめんよく知らないや・・・」
僕の言葉に結香さんはふむふむと頷いた後で少し外すと言って部室を出ていった。
「おい。あれはまた何かするつもりだぞ?」
「あぁ・・・純も気づかずに結香好みにされていってるね・・・」
「シャンプーとか細かいな・・・そろそろ部屋のベッドの柄まで指定されそうだよな」
「流石にそれは・・・まあ、結香が犯罪に走らないように見張る必要はあるかもだけど・・・」
いつの間にか喧嘩をやめていた二人は何やら小声で相談しているようだけど・・・本当に仲がいいね。
そうこうしてると結香さんが戻ってきて隣に座る。
こうして今日も部活が始まる。
放課後、いつものように部室でオセロをやっていると写真部の副部長の水戸部新吾先輩からそんなことを言われた。
「ナンパってなんですか?」
「なっ!?純、お前・・・ナンパを知らないのか!!」
「えっと・・・はい」
正直に分からないと告げると新吾先輩は可哀想なものを見る目でこちらを見てきた。
「そうか・・・よし!俺が今からお前にナンパとは何かを実践を持って教えてーーー」
「させるか!」
新吾先輩が言い切る前にその顔面に見事に拳が入り先輩は勢いよく壁に激突した。
「まったくあのアホは・・・純大丈夫?」
新吾先輩を思いっきり殴った本人ーーーこの部の部長の松崎理恵先輩は心配そうに僕にそう聞いてきた。
「はい。大丈夫ですが・・・そこの壁に埋まってる新吾先輩は大丈夫なんでしょうか?」
特に何かされたわけでもないので素直に答えつつ、さっきの拳の威力からか壁に思いっきりめり込んでる新吾先輩について聞いてみた。
「あー・・・あの馬鹿は放っておいても平気よ」
「そうなんですか」
理恵先輩がそう言うならそうなのだろう。
僕は対戦相手がいなくなってしまったオセロを放置して鞄から読みかけの本を出そうとーーー
「痛いじゃねぇか!暴力女!」
したところで新吾先輩が起きあがった。
凄い。あれだけの威力のパンチを受けて無傷だなんて。
「誰が暴力女よ!この熟女好きが!」
「熟女が好きで何が悪い!お前には分からんのか!あの熟れた女の魅力・・・大人の女が醸し出す雰囲気が!」
「分からないわよ変態が!だいたいあんたが余計なこと純に教えようとしたのが悪いんでしょうが!」
「余計なことじゃない!これはそう・・・保健体育の授業だ!」
「なわけないでしょ!」
いつものように喧嘩する先輩の二人。
最初の頃は少し困ったけど、最近はこれが二人のコミュニケーションなんだと分かったので僕は気にせず読書を始める。
「こんにちは」
二人の喧嘩をBGMに本を読んでいると遅れてきた部員の一人である天王寺結香さんが静かに入ってきて挨拶をした。
「天王寺さん。用事は終わったの?」
天王寺さんとは同じクラスで隣の席なのでいつもは一緒に部活に行くのだけど・・・今日は何やら用事があると言って遅れてきたのだ。
「ええ。ところで純くん・・・部活では私のことは結香と呼んでくださいと何度もお願いしておりますのに・・・」
「あ、ごめん。教室での慣れがつい・・・」
「でしたら普段から呼んでいただいても構いませんのよ?」
「それはちょっと・・・」
昔クラスメイトを名前で呼んでたらからかわれたからあまり人前では名前呼びはしたくないのだけど・・・
「連れないですね・・・まあ、いいですわ」
にっこりと笑ってから部室での定番のポジションである僕の隣の席に腰を下ろす結香さん。
「あら・・・オセロをやっていたのですか?」
「ん?ああ、さっき新吾先輩とね」
そういえば喧嘩してるから放置したままだった。
「邪魔ならどかすけど・・・」
「大丈夫ですわ。それよりも・・・」
そう言って顔を近づけてくる結香さん。
男相手に無謀すぎないかな?
「な、何?」
「純くん・・・シャンプー変えましたか?」
「分かるの?凄いね・・・うん、そうだよ。前に結香さんが教えてくれたシャンプーにしてみたんだけど・・・」
「そうですか・・・素敵な香りですね。ところで純くんは香水とか詳しいですか?」
「香水?ごめんよく知らないや・・・」
僕の言葉に結香さんはふむふむと頷いた後で少し外すと言って部室を出ていった。
「おい。あれはまた何かするつもりだぞ?」
「あぁ・・・純も気づかずに結香好みにされていってるね・・・」
「シャンプーとか細かいな・・・そろそろ部屋のベッドの柄まで指定されそうだよな」
「流石にそれは・・・まあ、結香が犯罪に走らないように見張る必要はあるかもだけど・・・」
いつの間にか喧嘩をやめていた二人は何やら小声で相談しているようだけど・・・本当に仲がいいね。
そうこうしてると結香さんが戻ってきて隣に座る。
こうして今日も部活が始まる。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
アルファポリスであなたの良作を1000人に読んでもらうための25の技
MJ
エッセイ・ノンフィクション
アルファポリスは書いた小説を簡単に投稿でき、世間に公開できる素晴らしいサイトです。しかしながら、アルファポリスに小説を公開すれば必ずしも沢山の人に読んでいただけるとは限りません。
私はアルファポリスで公開されている小説を読んでいて気づいたのが、面白いのに埋もれている小説が沢山あるということです。
すごく丁寧に真面目にいい文章で、面白い作品を書かれているのに評価が低くて心折れてしまっている方が沢山いらっしゃいます。
そんな方に言いたいです。
アルファポリスで評価低いからと言って心折れちゃいけません。
あなたが良い作品をちゃんと書き続けていればきっとこの世界を潤す良いものが出来上がるでしょう。
アルファポリスは本とは違う媒体ですから、みんなに読んでもらうためには普通の本とは違った戦略があります。
書いたまま放ったらかしではいけません。
自分が良いものを書いている自信のある方はぜひここに書いてあることを試してみてください。
陰キャの俺が学園のアイドルがびしょびしょに濡れているのを見てしまった件
暁ノ鳥
キャラ文芸
陰キャの俺は見てしまった。雨の日、校舎裏で制服を濡らし恍惚とする学園アイドルの姿を。「見ちゃったのね」――その日から俺は彼女の“秘密の共犯者”に!? 特殊な性癖を持つ彼女の無茶な「実験」に振り回され、身も心も支配される日々の始まり。二人の禁断の関係の行方は?。二人の禁断の関係が今、始まる!
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる