3 / 6
写真部の日常2
しおりを挟む
「じゃあ、今週のお題を決めましょうか」
そう言って全員が席についてから部長である理恵先輩が本日のメインの部活動である内容を切り出した。
ちなみにお題っていうのは、写真部では週の初めにテーマを皆で決めて、そのテーマに添って写真を撮るための土台のことをお題と呼んでいる。
「はいはい!」
「な、何よ新吾。そんなに元気に・・・」
新吾先輩は立ち上がると物凄いいい笑顔で言った。
「『不倫の証拠写真』がお題でいいと思う!」
「アホか!」
すぐさまそれに突っ込む理恵先輩。
僕は『不倫』という単語の意味がわからずに首を傾げてから隣の結香さんに聞いてみた。
「結香さん。不倫って何?」
「純くんは知らなくていいことよ」
「そうなの?」
ならいいのかな?なんか凄く迫力のある笑顔で結香さんにそう言われたしいいのかな?
そんことを考えている間もいつものように二人の言い合いは続く。
「だいたい、そんなもの撮ってどうするのよ!」
「そんなの勿論・・・『奥さん。これをみてもまだ旦那がいいのかい?俺にしなよ。俺に全部を預けなよ(キラリン)』って人妻に迫るだけだ!文句あるか!」
「文句しかないわ!」
「はぁ・・・お二人とも夫婦漫才はいいのでそろそろお題を決めましょうよ」
「「夫婦じゃない!!」」
結香さんが嘆息混じりに二人にそう言うとほぼ同時に同じ答えが返ってきた。凄い。
結香さんは二人を無視して僕に視線を向けてきた。
「純くんは何かありますか?」
「「スルー!?」」
こっちに来てしまった。うーん思い付かないけど・・・
「僕?うーん・・・そろそろ桜も終るし『桜』とか?」
「流石ですわ、純くん。ではそれで決定ですね」
「「いやいや、ちょっと待てよ(待ってよ)!」」
あっさりと笑顔でそれに頷く結香さんに待ったをかける先輩二人。
僕と結香さんはキョトンとしながら二人を見た。
「どうかしましたか?」
「いやいや、少しはこっちの意見を聞こうよ!」
「僕のアイディアではダメですか?」
結構無難でいいと思ったのに・・・
しゅんとしていると結香さんが「お二人とも?」と少しいつもより迫力のあるトーンの声で二人に声をかけた。
「あ、ああ・・・いや、悪くはないがな・・・皆の意見は必要だろ?」
「そ、そうそう。決して純の意見がダメとは言ってないのよ?ただ、皆で話し合おうと言っただけなの?」
なにやら怯えるような二人にフォローされる僕。
でも、確かにその通りかもしれない。
「そうですね・・・すみません。ではお二人の意見をどうぞ」
「俺のは勿論『不倫の証拠写真』だ!」
「私は『消える魔球の写真』よ!」
あんまり参考にはならなそうだ。
新吾先輩のは意味がわからないし、理恵先輩は・・・これもよくわからない。
二人の意見に結香さんは嘆息して言った。
「お二人とも酷すぎますが・・・副部長のそれは趣味でどうぞ。部長のは・・・もはや意味が分かりません」
「趣味ではやってるからこそ、皆でやろうぜ!」
「最近練習して消える魔球出来るようになったからお披露目もかねて」
「やってるんですか・・・しかも、部長のはもはや人間技ではありませんよね?」
僕もそう思う。
あの伝説の魔球を普通に投げられる高校生は理恵先輩くらいだろう。
そういえば・・・
「結香さんは何か意見ないの?」
「私ですか?そうですね・・・では、『純くんの寝顔』でどうでしょう?」
「はは、結香さんもたまに冗談言うよね」
そんなもの誰が喜ぶのだろうか。
「あれが冗談ならな・・・」
「隠し撮りとかしてそうだし、寝顔もあながち冗談ではないような・・・」
先輩二人は何やら内緒話をしているご様子だ。
結局、話はまとまらず、テーマは僕のアイディアの『桜』になった。
そう言って全員が席についてから部長である理恵先輩が本日のメインの部活動である内容を切り出した。
ちなみにお題っていうのは、写真部では週の初めにテーマを皆で決めて、そのテーマに添って写真を撮るための土台のことをお題と呼んでいる。
「はいはい!」
「な、何よ新吾。そんなに元気に・・・」
新吾先輩は立ち上がると物凄いいい笑顔で言った。
「『不倫の証拠写真』がお題でいいと思う!」
「アホか!」
すぐさまそれに突っ込む理恵先輩。
僕は『不倫』という単語の意味がわからずに首を傾げてから隣の結香さんに聞いてみた。
「結香さん。不倫って何?」
「純くんは知らなくていいことよ」
「そうなの?」
ならいいのかな?なんか凄く迫力のある笑顔で結香さんにそう言われたしいいのかな?
そんことを考えている間もいつものように二人の言い合いは続く。
「だいたい、そんなもの撮ってどうするのよ!」
「そんなの勿論・・・『奥さん。これをみてもまだ旦那がいいのかい?俺にしなよ。俺に全部を預けなよ(キラリン)』って人妻に迫るだけだ!文句あるか!」
「文句しかないわ!」
「はぁ・・・お二人とも夫婦漫才はいいのでそろそろお題を決めましょうよ」
「「夫婦じゃない!!」」
結香さんが嘆息混じりに二人にそう言うとほぼ同時に同じ答えが返ってきた。凄い。
結香さんは二人を無視して僕に視線を向けてきた。
「純くんは何かありますか?」
「「スルー!?」」
こっちに来てしまった。うーん思い付かないけど・・・
「僕?うーん・・・そろそろ桜も終るし『桜』とか?」
「流石ですわ、純くん。ではそれで決定ですね」
「「いやいや、ちょっと待てよ(待ってよ)!」」
あっさりと笑顔でそれに頷く結香さんに待ったをかける先輩二人。
僕と結香さんはキョトンとしながら二人を見た。
「どうかしましたか?」
「いやいや、少しはこっちの意見を聞こうよ!」
「僕のアイディアではダメですか?」
結構無難でいいと思ったのに・・・
しゅんとしていると結香さんが「お二人とも?」と少しいつもより迫力のあるトーンの声で二人に声をかけた。
「あ、ああ・・・いや、悪くはないがな・・・皆の意見は必要だろ?」
「そ、そうそう。決して純の意見がダメとは言ってないのよ?ただ、皆で話し合おうと言っただけなの?」
なにやら怯えるような二人にフォローされる僕。
でも、確かにその通りかもしれない。
「そうですね・・・すみません。ではお二人の意見をどうぞ」
「俺のは勿論『不倫の証拠写真』だ!」
「私は『消える魔球の写真』よ!」
あんまり参考にはならなそうだ。
新吾先輩のは意味がわからないし、理恵先輩は・・・これもよくわからない。
二人の意見に結香さんは嘆息して言った。
「お二人とも酷すぎますが・・・副部長のそれは趣味でどうぞ。部長のは・・・もはや意味が分かりません」
「趣味ではやってるからこそ、皆でやろうぜ!」
「最近練習して消える魔球出来るようになったからお披露目もかねて」
「やってるんですか・・・しかも、部長のはもはや人間技ではありませんよね?」
僕もそう思う。
あの伝説の魔球を普通に投げられる高校生は理恵先輩くらいだろう。
そういえば・・・
「結香さんは何か意見ないの?」
「私ですか?そうですね・・・では、『純くんの寝顔』でどうでしょう?」
「はは、結香さんもたまに冗談言うよね」
そんなもの誰が喜ぶのだろうか。
「あれが冗談ならな・・・」
「隠し撮りとかしてそうだし、寝顔もあながち冗談ではないような・・・」
先輩二人は何やら内緒話をしているご様子だ。
結局、話はまとまらず、テーマは僕のアイディアの『桜』になった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
アルファポリスであなたの良作を1000人に読んでもらうための25の技
MJ
エッセイ・ノンフィクション
アルファポリスは書いた小説を簡単に投稿でき、世間に公開できる素晴らしいサイトです。しかしながら、アルファポリスに小説を公開すれば必ずしも沢山の人に読んでいただけるとは限りません。
私はアルファポリスで公開されている小説を読んでいて気づいたのが、面白いのに埋もれている小説が沢山あるということです。
すごく丁寧に真面目にいい文章で、面白い作品を書かれているのに評価が低くて心折れてしまっている方が沢山いらっしゃいます。
そんな方に言いたいです。
アルファポリスで評価低いからと言って心折れちゃいけません。
あなたが良い作品をちゃんと書き続けていればきっとこの世界を潤す良いものが出来上がるでしょう。
アルファポリスは本とは違う媒体ですから、みんなに読んでもらうためには普通の本とは違った戦略があります。
書いたまま放ったらかしではいけません。
自分が良いものを書いている自信のある方はぜひここに書いてあることを試してみてください。
陰キャの俺が学園のアイドルがびしょびしょに濡れているのを見てしまった件
暁ノ鳥
キャラ文芸
陰キャの俺は見てしまった。雨の日、校舎裏で制服を濡らし恍惚とする学園アイドルの姿を。「見ちゃったのね」――その日から俺は彼女の“秘密の共犯者”に!? 特殊な性癖を持つ彼女の無茶な「実験」に振り回され、身も心も支配される日々の始まり。二人の禁断の関係の行方は?。二人の禁断の関係が今、始まる!
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる