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3話
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さて、お姉様が暴走していますが、どうしましょうか。
言っていることはおかしいですし、目は血走っていて、日頃から男性に好意を寄せられていた、あの綺麗なお姉様だとは思えませんわ。
そんなお姉様を一瞥した後に、グレン様に対して
「これがお姉様の本性ですわ。普段からこんなお姉様と一緒にいて、どちらが虐められていただなんて一目瞭然ですわよね」
そう言うと、流石に私が嘘を付いているとはもう思えないようで
「そ.....それは..........」
何を言ったら良いのかわからず、モゴモゴと口を動かすだけですが、お姉様を援護することはありませんでしたわ。
ですが、まだどこか信じられない、という思いがあるようでチラチラとお姉様の様子を窺っていますわね。
それに気付いたお姉様が
「ちがっ!これは違うの!グレン様!」
と必死に縋っています。
.......自分の婚約者を勘違いしているんでしょうか?
なんでこんな状況になっても、グレン様に縋ろうとするのか、私には理解できませんわ。
だって、お姉様のことですから私の婚約者を奪うことで、私が悔しがって、その顔を見たいから、という理由でグレン様に手を出しているとしか思えませんもの。
あ.....もしかして、ここで誤解を解いておかないと周りで聞いていた貴族たちにもお姉様の悪評が広まるからでしょうかね?
そんなことをしても、もう遅いんですけど。
そう思いながら、お姉様に
「大体、自分にも婚約者が.....しかも王太子様ですよ?そんないいお相手がいるにも関わらず、お姉様は色んな子息達と常日頃からイチャイチャして、恥ずかしいとは思いませんの?」
私がそう言うと、まさか私に説教じみたことをされると思っていなかったお姉様は
「うるさいうるさいうるさい!」
と言って髪の毛を振り乱しています。
うーん......今はお姉様が何をしても周りの人達も疑いの目で見ていますわね。
普段ならここでやめる、といいますか、こんなにお姉様に対して強く言いませんからね。
まぁ、今日は容赦なく言いますけど。
私が話すたびにどんどん正気を失っていくお姉様に
「それに、今日が何の日かわかっていますの?お姉様の婚約者であるレオンハルト様の生誕パーティーで、こんなバカげた騒ぎを起こして」
そう言ってわざとらしくため息をつくと
「うるさい!私に説教するんじゃないわよ!」
と言ってきたお姉様の顔は余裕のなさそうな、物凄く怒った顔をしていますわ。
あら、怖いですわね。
なんて思いながら
「お姉様もですが、グレン様だってこの騒ぎをレオンハルト様や陛下の耳に入ったら......ただでは済まないでしょうね」
そう言ってグレン様を見ると、やっと今のこの状況を理解したのか、顔を真っ青にさせていますわ。
王太子の婚約者を奪った人....聞こえは自慢にもなりますし、いいかもしれませんがただでは済まされませんわよね。
お姉様も流石にまずいと思ってきたのか顔を強張らせていますし。
まぁ、今更ですわね。
顔色を悪くさせている2人に
「まぁ、そろそろお見えになる頃だと思いますわ。お2人は先ほどのようにピッタリと体をくっ付けてイチャイチャしていればいいと思いますわよ」
そう言って微笑むと、グレン様は顔を真っ青から真っ赤に。
お姉様はそんなグレン様に
「れ、レオンハルト様は私がこんなことをしてても何も言ってこないわ!だから大丈夫ですわ」
となぜか自信満々みたいですわ。
どこからそんな自信が来るんだか........。
何も言わないのは呆れて言うことを諦めたから、と私は聞いていますが、自分の良い方に解釈しているのはお姉様の得意分野ですわね。
ですが、流石にグレン様もこの状況がまずいことを理解したのか
「いや.....だが........」
とお姉様からじわじわと距離を取っています。
そんな2人を眺めていると
「随分と待たせてしまったな」
低い声ですが、会場中に響き渡る、聞き覚えのある声が聞こえてきましたわ。
言っていることはおかしいですし、目は血走っていて、日頃から男性に好意を寄せられていた、あの綺麗なお姉様だとは思えませんわ。
そんなお姉様を一瞥した後に、グレン様に対して
「これがお姉様の本性ですわ。普段からこんなお姉様と一緒にいて、どちらが虐められていただなんて一目瞭然ですわよね」
そう言うと、流石に私が嘘を付いているとはもう思えないようで
「そ.....それは..........」
何を言ったら良いのかわからず、モゴモゴと口を動かすだけですが、お姉様を援護することはありませんでしたわ。
ですが、まだどこか信じられない、という思いがあるようでチラチラとお姉様の様子を窺っていますわね。
それに気付いたお姉様が
「ちがっ!これは違うの!グレン様!」
と必死に縋っています。
.......自分の婚約者を勘違いしているんでしょうか?
なんでこんな状況になっても、グレン様に縋ろうとするのか、私には理解できませんわ。
だって、お姉様のことですから私の婚約者を奪うことで、私が悔しがって、その顔を見たいから、という理由でグレン様に手を出しているとしか思えませんもの。
あ.....もしかして、ここで誤解を解いておかないと周りで聞いていた貴族たちにもお姉様の悪評が広まるからでしょうかね?
そんなことをしても、もう遅いんですけど。
そう思いながら、お姉様に
「大体、自分にも婚約者が.....しかも王太子様ですよ?そんないいお相手がいるにも関わらず、お姉様は色んな子息達と常日頃からイチャイチャして、恥ずかしいとは思いませんの?」
私がそう言うと、まさか私に説教じみたことをされると思っていなかったお姉様は
「うるさいうるさいうるさい!」
と言って髪の毛を振り乱しています。
うーん......今はお姉様が何をしても周りの人達も疑いの目で見ていますわね。
普段ならここでやめる、といいますか、こんなにお姉様に対して強く言いませんからね。
まぁ、今日は容赦なく言いますけど。
私が話すたびにどんどん正気を失っていくお姉様に
「それに、今日が何の日かわかっていますの?お姉様の婚約者であるレオンハルト様の生誕パーティーで、こんなバカげた騒ぎを起こして」
そう言ってわざとらしくため息をつくと
「うるさい!私に説教するんじゃないわよ!」
と言ってきたお姉様の顔は余裕のなさそうな、物凄く怒った顔をしていますわ。
あら、怖いですわね。
なんて思いながら
「お姉様もですが、グレン様だってこの騒ぎをレオンハルト様や陛下の耳に入ったら......ただでは済まないでしょうね」
そう言ってグレン様を見ると、やっと今のこの状況を理解したのか、顔を真っ青にさせていますわ。
王太子の婚約者を奪った人....聞こえは自慢にもなりますし、いいかもしれませんがただでは済まされませんわよね。
お姉様も流石にまずいと思ってきたのか顔を強張らせていますし。
まぁ、今更ですわね。
顔色を悪くさせている2人に
「まぁ、そろそろお見えになる頃だと思いますわ。お2人は先ほどのようにピッタリと体をくっ付けてイチャイチャしていればいいと思いますわよ」
そう言って微笑むと、グレン様は顔を真っ青から真っ赤に。
お姉様はそんなグレン様に
「れ、レオンハルト様は私がこんなことをしてても何も言ってこないわ!だから大丈夫ですわ」
となぜか自信満々みたいですわ。
どこからそんな自信が来るんだか........。
何も言わないのは呆れて言うことを諦めたから、と私は聞いていますが、自分の良い方に解釈しているのはお姉様の得意分野ですわね。
ですが、流石にグレン様もこの状況がまずいことを理解したのか
「いや.....だが........」
とお姉様からじわじわと距離を取っています。
そんな2人を眺めていると
「随分と待たせてしまったな」
低い声ですが、会場中に響き渡る、聞き覚えのある声が聞こえてきましたわ。
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