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7話
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思ってもいない、自分の父親に冷たく返事をされたグレン様は、というと
「なんで教えてくれなかったんですか!俺だって教えてくれたらもう少し行動を考えて.......」
と、まさかの両親のせいにし始めましたわ。
私との婚約が白紙になるかも、と知ったら、お姉様の本性を知る前のグレン様なら物凄く喜んだでしょうに、何を言っているんでしょうかね。
思わずグレン様の発言にため息をついていると、これらの話を黙って聞いていた陛下は
「もういい加減にしろ!」
時間が経つにつれて、言っていることがおかしくなっている、ということに気付いたんでしょう。
流石の陛下も我慢の限界だったみたいですわ。
まぁ、このおバカ2人が騒ぐことによって話も進みませんし、時間の無駄ですもの。
仕方ないですわよね。
陛下に怒鳴られて、お姉様とグレン様はやっと言葉を止め、都合の悪そうにそっぽを向いています。
そんな2人に
「自分たちの行いを棚に上げ、人を責めるのはおかしい話ではないか?」
陛下がそう尋ねると、何か言いたそうにしているお姉様ですが、空気を読んで黙っています。
最初からこれほど静かだったら話もスムーズに進みましたのにね。
なんて思いながら陛下の話を聞いていると
「レオンハルトとミーフィア嬢の婚約の白紙は決まったことだ。もう変わることはありえない」
陛下は決定事項だ、ということを強調してお姉様にそう言いました。
まぁ、ハッキリと言われても黙っているようなお姉様ではありませんわよね。
「ですが!」
とまた何か反論しようと口を開きましたわ。
今更何を言っても無駄だと言いますのに。
これには陛下も
「なんだ?自分の婚約者よりも他の男の方が良いんだろう?自分でまいた種だ」
今まで聞いたこともないような冷たい声で、お姉様にそう言いましたわ。
周りで聞いている人達も陛下の言葉に頷いていますし、もうお姉様の居場所はありませんのよ。
そう思いながらチラッとお姉様を見ると、手に力を込めているようで、プルプルと震えています。
この状況、やっと理解したみたいでホッとしましたわ。
すると今度は、お父様が一歩前に出て
「ユースティアとグレン殿の婚約は白紙、という形ではなくグレン殿から破棄されたものだ。こちらはグレン殿の要求を呑むことにしたよ」
そう言ってグレン様を見ました。
お姉様と違ってグレン様は
「そ、それは誤解です!俺はユースティアと婚約破棄なんて.......」
とまだ状況を理解していないようですが
「自分でこんなに大人数の前で言ったことだ。責任を持ちなさい」
というお父様の言葉で、やっと理解したみたいです。
グレン様の意見なんて関係ありませんの。
私との婚約はなくなった。
これは決定事項ですわよ。
そう思ってグレン様を見ると、お姉様と同じように、手に力を込めてギュッと目を閉じています。
はぁ......なんでしょう?
1つの話しかしていないはずですのに、凄く長い時間でしたわね。
グレン様が完全に黙ったのを確認したお父様は
「ミンナルト侯爵も、それでいいか?」
最終確認、ということでグレン様の両親に尋ねていますわ。
これに対して
「はい。まさか自分の息子がこんなにも常識のないバカに育っているとは思いませんでした。本当に申しわけありません」
と私に頭を下げてくれましたが、子供の教育が出来ていなかったことについては我が家、といいますか、お父様も同じですわよね。
だって、お姉様がこんなにおバカさんになってしまったんですもの。
お父様も私と同じことを思ったようで
「いや、ミンナルト侯爵のせいだけではない。我々もミーフィアの教育をしっかりとやってこなかった。本当にすまない」
と頭を下げましたわ。
このおバカさん2人のせいでどれだけの人に迷惑をかけるんでしょうね。
本当に不愉快で仕方ありませんわ。
「なんで教えてくれなかったんですか!俺だって教えてくれたらもう少し行動を考えて.......」
と、まさかの両親のせいにし始めましたわ。
私との婚約が白紙になるかも、と知ったら、お姉様の本性を知る前のグレン様なら物凄く喜んだでしょうに、何を言っているんでしょうかね。
思わずグレン様の発言にため息をついていると、これらの話を黙って聞いていた陛下は
「もういい加減にしろ!」
時間が経つにつれて、言っていることがおかしくなっている、ということに気付いたんでしょう。
流石の陛下も我慢の限界だったみたいですわ。
まぁ、このおバカ2人が騒ぐことによって話も進みませんし、時間の無駄ですもの。
仕方ないですわよね。
陛下に怒鳴られて、お姉様とグレン様はやっと言葉を止め、都合の悪そうにそっぽを向いています。
そんな2人に
「自分たちの行いを棚に上げ、人を責めるのはおかしい話ではないか?」
陛下がそう尋ねると、何か言いたそうにしているお姉様ですが、空気を読んで黙っています。
最初からこれほど静かだったら話もスムーズに進みましたのにね。
なんて思いながら陛下の話を聞いていると
「レオンハルトとミーフィア嬢の婚約の白紙は決まったことだ。もう変わることはありえない」
陛下は決定事項だ、ということを強調してお姉様にそう言いました。
まぁ、ハッキリと言われても黙っているようなお姉様ではありませんわよね。
「ですが!」
とまた何か反論しようと口を開きましたわ。
今更何を言っても無駄だと言いますのに。
これには陛下も
「なんだ?自分の婚約者よりも他の男の方が良いんだろう?自分でまいた種だ」
今まで聞いたこともないような冷たい声で、お姉様にそう言いましたわ。
周りで聞いている人達も陛下の言葉に頷いていますし、もうお姉様の居場所はありませんのよ。
そう思いながらチラッとお姉様を見ると、手に力を込めているようで、プルプルと震えています。
この状況、やっと理解したみたいでホッとしましたわ。
すると今度は、お父様が一歩前に出て
「ユースティアとグレン殿の婚約は白紙、という形ではなくグレン殿から破棄されたものだ。こちらはグレン殿の要求を呑むことにしたよ」
そう言ってグレン様を見ました。
お姉様と違ってグレン様は
「そ、それは誤解です!俺はユースティアと婚約破棄なんて.......」
とまだ状況を理解していないようですが
「自分でこんなに大人数の前で言ったことだ。責任を持ちなさい」
というお父様の言葉で、やっと理解したみたいです。
グレン様の意見なんて関係ありませんの。
私との婚約はなくなった。
これは決定事項ですわよ。
そう思ってグレン様を見ると、お姉様と同じように、手に力を込めてギュッと目を閉じています。
はぁ......なんでしょう?
1つの話しかしていないはずですのに、凄く長い時間でしたわね。
グレン様が完全に黙ったのを確認したお父様は
「ミンナルト侯爵も、それでいいか?」
最終確認、ということでグレン様の両親に尋ねていますわ。
これに対して
「はい。まさか自分の息子がこんなにも常識のないバカに育っているとは思いませんでした。本当に申しわけありません」
と私に頭を下げてくれましたが、子供の教育が出来ていなかったことについては我が家、といいますか、お父様も同じですわよね。
だって、お姉様がこんなにおバカさんになってしまったんですもの。
お父様も私と同じことを思ったようで
「いや、ミンナルト侯爵のせいだけではない。我々もミーフィアの教育をしっかりとやってこなかった。本当にすまない」
と頭を下げましたわ。
このおバカさん2人のせいでどれだけの人に迷惑をかけるんでしょうね。
本当に不愉快で仕方ありませんわ。
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