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15話
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「マリアンヌ、直接見たわけじゃない、というのはどういうことなんだ?」
と聞いてきたアルフレッド様に私は家から出る前にお父様からもらっておいた一枚の紙を渡しました。
その紙を見て
「あぁ、なるほど」
とアルフレッド様も納得したみたいです。
私が渡したのはとある過去の新聞です。
しかも隣国で販売されたもの、そう、ハニーア様のいた国ですね。
内容は私が他国との輸出入をしやすくする為に提案したことが可決されましたよ、という記事です。
記事には私の写真が載っていますが、隣にはもちろんアルフレッド様が写っています。
まぁ、この記事のせいで私も少し大変な目に遭いましたのよね。
なんて思いながら
「実は、これを撮ったカメラマンの腕が良かったのか、ハニーア様のお兄様に当たる人から求婚されたことがありましたの」
とその話をすると
「はぁ!?俺は聞いていないぞ!?」
やっぱり驚いていますわ。
ですが、そりゃあ聞いていないに決まっていますわよ。
「だって、陛下達には口止めしましたもの。知らなくて当然ですわ」
私がそう言うとアルフレッド様は呆然とした様子で固まってしまいました。
黙っていたのは、当時のアルフレッド様だったら隣国に乗り込んででも求婚を取り消させようとする、と満場一致で決まったことです。
まぁ、そんなことをしなくても元々断るつもりで話は進んでいたんですけどね。
でも、求婚されたのがハニーア様の兄だというのが引っかかるんですよね。
いや、考えすぎかもしれませんが.......。
そう思っていると
「一旦その話は置いておくとして、マリアンヌ、これから奴にはどんな対応をするべきだと思うか、意見を聞きたいんだ」
とアルフレッド様が急に真剣な顔をして言ってきました。
どんな対応、ですか......。
なんて聞かれてもすぐに思いつきませんが、少し気になることはありますね。
「そういえば、前回のリリアさんの時と、今回のハニーア様の時と、味方につく人って同じような人なんですよね」
ふと私がそう言うと、アルフレッド様は眉をひそめながら
「......というと?」
と聞いてきたので
「ほら、リリアさんの時に謹慎処分を言い渡された人たちがいるじゃないですか。ハニーア様を支持している人の中に紛れ込んでいましたわ」
それも1人だけ、とかならその人は相当懲りない人なんでしょう、くらいで終わるんですが何名も。
私が嫌われているのか、何かしら目的があってやっているのか.......。
どちらにしろ私を敵視していることは明らかですわね。
なので念のためアルフレッド様の耳にも入れておいた方が良いと思って言っただけですし、この話は終わりですわね。
「さて、ハニーア様ですね。とりあえず前回と同じようにしてはいかが?」
もう考えることも面倒なので、それでいいと思いますわ。
あのタイプだと勝手に自滅するでしょうし。
なんて軽い気持ちで言うと、アルフレッド様は思いっきり嫌そうな顔をして
「絶対に嫌だ」
「まぁ.....そこまで強く反対しなくてもいいですわよ」
そこまで嫌がられるようなことをするハニーア様も凄いですわよね。
ですが、そうなると何も打つ手はありませんわね。
そう思っているとアルフレッド様も同じ考えのようで
「......とにかく、どんな手を使ってもマリアンヌと婚約破棄するつもりはない、という意思を伝え続けるしかないか」
そう言いました。
「それくらいしか思いつきませんわね。下手なことをしたら国の問題になりますもの」
と私も頷くと
「はぁ.....厄介な相手だな」
大きなため息をついていますが、誰のせいだと思っているんでしょう。
と聞いてきたアルフレッド様に私は家から出る前にお父様からもらっておいた一枚の紙を渡しました。
その紙を見て
「あぁ、なるほど」
とアルフレッド様も納得したみたいです。
私が渡したのはとある過去の新聞です。
しかも隣国で販売されたもの、そう、ハニーア様のいた国ですね。
内容は私が他国との輸出入をしやすくする為に提案したことが可決されましたよ、という記事です。
記事には私の写真が載っていますが、隣にはもちろんアルフレッド様が写っています。
まぁ、この記事のせいで私も少し大変な目に遭いましたのよね。
なんて思いながら
「実は、これを撮ったカメラマンの腕が良かったのか、ハニーア様のお兄様に当たる人から求婚されたことがありましたの」
とその話をすると
「はぁ!?俺は聞いていないぞ!?」
やっぱり驚いていますわ。
ですが、そりゃあ聞いていないに決まっていますわよ。
「だって、陛下達には口止めしましたもの。知らなくて当然ですわ」
私がそう言うとアルフレッド様は呆然とした様子で固まってしまいました。
黙っていたのは、当時のアルフレッド様だったら隣国に乗り込んででも求婚を取り消させようとする、と満場一致で決まったことです。
まぁ、そんなことをしなくても元々断るつもりで話は進んでいたんですけどね。
でも、求婚されたのがハニーア様の兄だというのが引っかかるんですよね。
いや、考えすぎかもしれませんが.......。
そう思っていると
「一旦その話は置いておくとして、マリアンヌ、これから奴にはどんな対応をするべきだと思うか、意見を聞きたいんだ」
とアルフレッド様が急に真剣な顔をして言ってきました。
どんな対応、ですか......。
なんて聞かれてもすぐに思いつきませんが、少し気になることはありますね。
「そういえば、前回のリリアさんの時と、今回のハニーア様の時と、味方につく人って同じような人なんですよね」
ふと私がそう言うと、アルフレッド様は眉をひそめながら
「......というと?」
と聞いてきたので
「ほら、リリアさんの時に謹慎処分を言い渡された人たちがいるじゃないですか。ハニーア様を支持している人の中に紛れ込んでいましたわ」
それも1人だけ、とかならその人は相当懲りない人なんでしょう、くらいで終わるんですが何名も。
私が嫌われているのか、何かしら目的があってやっているのか.......。
どちらにしろ私を敵視していることは明らかですわね。
なので念のためアルフレッド様の耳にも入れておいた方が良いと思って言っただけですし、この話は終わりですわね。
「さて、ハニーア様ですね。とりあえず前回と同じようにしてはいかが?」
もう考えることも面倒なので、それでいいと思いますわ。
あのタイプだと勝手に自滅するでしょうし。
なんて軽い気持ちで言うと、アルフレッド様は思いっきり嫌そうな顔をして
「絶対に嫌だ」
「まぁ.....そこまで強く反対しなくてもいいですわよ」
そこまで嫌がられるようなことをするハニーア様も凄いですわよね。
ですが、そうなると何も打つ手はありませんわね。
そう思っているとアルフレッド様も同じ考えのようで
「......とにかく、どんな手を使ってもマリアンヌと婚約破棄するつもりはない、という意思を伝え続けるしかないか」
そう言いました。
「それくらいしか思いつきませんわね。下手なことをしたら国の問題になりますもの」
と私も頷くと
「はぁ.....厄介な相手だな」
大きなため息をついていますが、誰のせいだと思っているんでしょう。
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