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35話
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皆で情報を共有した後、お兄様とアルフレッド様は2人で話すことがある、とのことなので、エリザベス様と私は先に帰宅することになりました。
2人で馬車に乗り込むと、エリザベス様はやっぱり強がっていたみたいで、座るなり顔色を悪くさせているので
「大丈夫ですの?」
と私が背中をさすると
「え、えぇ.......」
何とか返事をしてくれますが、力はありませんね。
「なるべく急いで家に帰りましょう。それまで馬車で横になってくださいな」
そう言って急いで家に向かいます。
相当急いでくれたんでしょう。
いつもより10分以上も早く家に到着しましたわ。
ただ、どうしましょう........。
なるべく歩かせない方が良いとは思いますが、私が担ぐには力が足りませんわ。
一旦家に入って人を呼んでくる?
でもこういう時は1人にしない方が良いと思いますし.......。
せっかく家に到着したのにどうすることも出来ず、ただただ戸惑っていると
「マリアンヌ?」
と馬車の外から声が聞こえてきましたわ。
とってもいいタイミングですわね!
急いで馬車の戸を開けると、そこにいたのはお父様で
「お父様!エリザベス様をっ!」
とだけ言うと、状況を理解したのかお父様は素早くエリザベス様を抱えてくれました。
はぁ......とりあえず一安心ですわね。
エリザベス様を客室のベットに寝かせてもらって、近くにはお母様がいてくれるということなので大丈夫でしょう。
なので私はお父様に今日わかったことを伝えるために執務室に向かいます。
お父様も私が来ることがわかっていたので、仕事をせずに待っていてくれましたわ。
執務室に入るなり
「お父様、今日はありがとうございました。お父様が来なかったらずっとあの場で動けませんでしたわ」
私がそうお礼を言うと、お父様は苦笑しながら
「ルイスから急ぎの連絡があったんだよ。多分エリザベス嬢がそうなるだろう、と」
まぁ......お兄様が........。
「そうだったんですのね。後でお兄様にもお礼を言っておかなければ......」
でも確かにあの時間にお父様が外に出るなんてあり得ませんからね。
流石お兄様ですわ。
そう思っていると、お父様は真剣な表情で
「それで?何があったんだ?」
と私に尋ねてきました。
なので
「実は........」
とりあえず、犯人の目星がついたこと。
お兄様には別件の方の犯人捜しをお願いすることになったこと。
エリザベス様は犯人であろう人があの人だとは、と酷くショックを受けてしまったということをお父様に伝えました。
すると
「そうだったのか........確かにそれはエリザベス嬢にとっては傷ついただろうな」
とても悲しそうな顔をしていますわ。
「えぇ......学園を出るまではなんとか気力でどうにかなったみたいですが、限界だったみたいですわ」
私がそう言うと
「そうじゃなくても今回の件で今まで感じたことのないストレスがあるだろうからな。私も揉めている場合じゃないのかもしれないな」
お父様の言ったことが何となく理解できなくて首を傾げてしまいましたわ。
でもお父様はそんな私にただ苦笑するだけでした。
2人で馬車に乗り込むと、エリザベス様はやっぱり強がっていたみたいで、座るなり顔色を悪くさせているので
「大丈夫ですの?」
と私が背中をさすると
「え、えぇ.......」
何とか返事をしてくれますが、力はありませんね。
「なるべく急いで家に帰りましょう。それまで馬車で横になってくださいな」
そう言って急いで家に向かいます。
相当急いでくれたんでしょう。
いつもより10分以上も早く家に到着しましたわ。
ただ、どうしましょう........。
なるべく歩かせない方が良いとは思いますが、私が担ぐには力が足りませんわ。
一旦家に入って人を呼んでくる?
でもこういう時は1人にしない方が良いと思いますし.......。
せっかく家に到着したのにどうすることも出来ず、ただただ戸惑っていると
「マリアンヌ?」
と馬車の外から声が聞こえてきましたわ。
とってもいいタイミングですわね!
急いで馬車の戸を開けると、そこにいたのはお父様で
「お父様!エリザベス様をっ!」
とだけ言うと、状況を理解したのかお父様は素早くエリザベス様を抱えてくれました。
はぁ......とりあえず一安心ですわね。
エリザベス様を客室のベットに寝かせてもらって、近くにはお母様がいてくれるということなので大丈夫でしょう。
なので私はお父様に今日わかったことを伝えるために執務室に向かいます。
お父様も私が来ることがわかっていたので、仕事をせずに待っていてくれましたわ。
執務室に入るなり
「お父様、今日はありがとうございました。お父様が来なかったらずっとあの場で動けませんでしたわ」
私がそうお礼を言うと、お父様は苦笑しながら
「ルイスから急ぎの連絡があったんだよ。多分エリザベス嬢がそうなるだろう、と」
まぁ......お兄様が........。
「そうだったんですのね。後でお兄様にもお礼を言っておかなければ......」
でも確かにあの時間にお父様が外に出るなんてあり得ませんからね。
流石お兄様ですわ。
そう思っていると、お父様は真剣な表情で
「それで?何があったんだ?」
と私に尋ねてきました。
なので
「実は........」
とりあえず、犯人の目星がついたこと。
お兄様には別件の方の犯人捜しをお願いすることになったこと。
エリザベス様は犯人であろう人があの人だとは、と酷くショックを受けてしまったということをお父様に伝えました。
すると
「そうだったのか........確かにそれはエリザベス嬢にとっては傷ついただろうな」
とても悲しそうな顔をしていますわ。
「えぇ......学園を出るまではなんとか気力でどうにかなったみたいですが、限界だったみたいですわ」
私がそう言うと
「そうじゃなくても今回の件で今まで感じたことのないストレスがあるだろうからな。私も揉めている場合じゃないのかもしれないな」
お父様の言ったことが何となく理解できなくて首を傾げてしまいましたわ。
でもお父様はそんな私にただ苦笑するだけでした。
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