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146話

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さて、3人とアルフレッド様がしっかりとお話?をしてきたみたいなので、後はすんなりと家に帰ってくれるか、という問題ですわね。

流石にあの3人でもここまでハッキリと断られたら諦める.....と思いたいですが。

そう思いながらアルフレッド様に

「もし自分から家に帰らなかった場合は?」

と聞いてみましたわ。

だって、これで私の命令で追い出して何か言われても面倒ですもの。

でも、そういう面倒なことはアルフレッド様も嫌がりますわよね。

そう思いながらも聞いてみたんですが、意外にも返ってきた答えは

「そうなったら俺が自ら兵士たちに命じて馬車に押し込めるよ」

というものでしたわ。

アルフレッド様が自ら命令ですか。

兵士たちも驚くんじゃないでしょうか?

今まで何も言ってこなかったアルフレッド様が急に命令だなんて。

そう思いながら

「まぁ、それが一番いい方法ですわね」

と微笑むと、アルフレッド様からは苦笑が返ってきましたわ。



ーーーーーーーーーー

兵士たちに頼むのは後2時間後、と時間を決め、とりあえず話がひと段落したので

「お疲れ様ですわ。とりあえず私はメイド長にこの話をしてきますわね」

と席を立つと、なぜかアルフレッド様に腕を掴まれてしまいましたわ。

一体なんですの?

最低限、メイド長には話しておいた方が良いと思いますのに。

そう思いましたが、私のお願いを聞いて疲れているアルフレッド様を無下に扱うことも出来ず

「どうしましたの?」

と尋ねると

「その前にせっかくだから今後の話をしたい」

と言われましたわ。

疲れ切っている今の状況で、今後の話なんてもっと疲れると思うんですが.......わかっているんですかね?

だって、側室の話や跡継ぎの話、それから皇妃反対派の話をするはずですもの。

ですが、アルフレッド様の表情はとても真剣で、流石の私もそんなアルフレッド様に、今は辞めましょう、なんて言えませんわ。

なので、一度たった席にもう一度座り直して

「わかりましたわ」

と頷くと

「今から話すのは全て俺の本心で、誰かに言われたから、とかそういうわけではないからな」

と前置きをして、アルフレッド様の考えを話してくれました。

アルフレッド様が考えていることの1つ目。

まず、側室は私との間に子供が出来ない、となってから考えても良いんじゃないか、ということですわ。

アルフレッド様曰く

「側室候補を選んだ時は、自分も単純な考えしかなかったが、5か月の間で自分の考えも変わった。今のこの状態で側室が決まらなくて良かったと思っている」

とのことでしたわ。

冗談で言っているわけでもなく、本当に真剣な顔をして言っていたので疑いようもありませんわよね。

ただ......考えが変わったのは良いことだと思いますわよ?

でも、変わりすぎではありませんか?

だって、あれほどまでに女性好きのアルフレッド様ですわよ?


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