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147話

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少しずつですが、アルフレッド様も変わって来たな、とは常々感じていましたが、まさかここまで変わるとは思いませんでしたわ。

そう思ってアルフレッド様を見ると、キョトンとした顔をして首を傾げています。

なんで見られているかわからない、ということでしょうけど.....本当に驚きですわ。

とりあえずアルフレッド様に

「側室の件はわかりましたわ。一般的にも5年ほどは様子を見るものだ、とも言いますし」

と言うと、なんだか複雑そうな顔をしながら

「そうか」

と頷いています。

うーん.......なんでアルフレッド様の提案に頷いたのに、そんな顔をするのか不思議ですわ。

まぁ、それは違うときに聞いてみるとして、ずっと気になっていたことがありますのよね。

「側室の件は良いとして、1つ聞きたいことがあるんですが」

「なんだ?」

アルフレッド様に聞きたいこと、それは

「今まで、お相手の方が妊娠してしまった、という話はありませんの?」

ということですわ。

意外とこの話って跡継ぎの問題で重要になってくると思いますのよね。

しかも、もう産まれている、と言うのであれば特に。

私が来てからのことは、誓約書にもサインしてもらっているので色々と言えますが、その前のことだったら手出しが出来ませんもの。

そう思いながらアルフレッド様を見ると、なんだか顔色が悪いですわね。

嫌な予感がしますわ........。

顔色を悪くさせたアルフレッド様は、しっかりと深呼吸をしてから

「そ......そのことなんだけどな」

と話し始めましたわ。

その話を聞いた私は思わず

「まぁ!それは本当ですの!?」

と大きな声を出してしまいました。

だって、本当にもう......驚きと言いますか、もし本当ならとてつもなく面倒なことになりますわ。

なんと、私がここに来る前に関係を持っていた令嬢が、今現在妊娠中ならしいんですの。

しかも、まだ妊娠しているだけだったら色々と話し合いをして対処できますが、皇妃反対派の家の令嬢らしいですわ。

はぁ.....厄介な令嬢が出てきてしまいましたわね。

しかもアルフレッド様が選んだ令嬢......ということは、またおバカ3人組のような令嬢が来るのでは?と疑ってしまいますわ。

驚いている私に、アルフレッド様は必死に

「い、いや.....ありえないと思っているんだが.......」

となんとか取り繕おうとしていますが

「ですが、アルフレッド様の子供だ、と相手は主張していますのよね?」

と私が言うと

「あぁ......そうだ」

アルフレッド様は力なく頷いていますわ。

子供、ですか。

妊娠の期間は約10か月、と言われていますわよね。

今、その令嬢が何か月に入っているのかわかりませんが、まず半年以下だったらアルフレッド様の子供ではない、と確信できますわ。

だって、王宮には候補以外の令嬢はいませんでしたもの。

ということは、まずはその令嬢に今が何か月目なのか、と聞いてみる必要がありますわね。

それからアルフレッド様と最後に会ったのはいつなのか、も聞いた方が良いですわ。

はぁ......いつの問題が終わったのにまた次ですか。

これでアルフレッド様の子供だったらどうすればいいんでしょうね。
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