(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅

あかる

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シュガーの言葉

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    農園でオレンジを育てられるようになった。そのまま食べても勿論美味しいけど、錬金術でクエン酸、そこから酢が作れる。油は道具屋で売っているし、これでやっとマヨネーズが作れる。
    設備屋でミキサーも買えるけど、寸胴鍋を買ってしまったから、予算が足りない。仕方ない。今回は魔法で頑張ろう。

    結構な時間農園に入っているけど、今の所余分に大きくなる気配はない。
    現実世界での時間分しか日々を過ごした事にならないのか。それはちょっと残念に思う。手足が短いのは戦いで不利だし、頭が重いのはバランスが悪い。転びやすいのもその為だろう。

    農園内ダンジョンで、進むと鉄鉱石の次は銅のはずなのに、何故か魔鉄が出てきた。
    普通の鉄と違って魔鉄は魔力を通す。それもあって魔鉄は魔道具作りには欠かせない金属だ。
    魔鉄そのものと魔鉄を使って簡単な武器を作って、付与の練習もする。斬撃強化と自動回復。鉄よりは付与の容量も多いけど、ミスリルには全く敵わないな。

    付与一つにつき、魔石も一つ使うから練習にも気を使う。魔道具が作れるようになったらもっと使うけど、ダンジョンでは魔石は取れない。

    畑一面はいつも何かしら植えている。食べる分は収納庫にしまい、残りはなるべく調理して出荷箱に入れる。
    牛、もう一頭欲しいな。1日に生産されるのは、紙パック一つ分のみ。毎日撫でていればそのうち量も増えてくるけど、時間は必要。

    ふと思った。色々異世界仕様になっているから、牛と鶏と思って育てているこの子達も、実は違うかも?
    コッコとモーモーだった。同名の魔物でもいたりするのだろうか?

    種も、そろそろ小麦が出てくるはずだ。そうすれば小麦粉を道具屋で買わずに済む。道具屋で買うとかなり割高だからね。
    それにしても、ここはいつでも春の陽気なのに、何でも季節関係なく育ってくれるから嬉しい。
    ついこの前も長ネギを収穫したばかりだ。焼きネギはとっても美味しかった。

    海岸の、砂浜に座ってのんびり海を眺めてたら、何かに指を挟まれた。
「痛っ?!」
    アサリだ。しかも挟まれてちょっと血がでたら、集まってきた。
    以前釣り用にとっておいた狼の肉片を置くと、面白いように集まってきた。
    とりあえずたらいに水を張ってシャベルで掬って入れていく。砂抜きするまでは収納庫には入れられない。
   手に触れていれば収納庫に入れなくても持ち出し可能なのは、こういう時とても便利だ。
    とりあえずは道具屋だ。料理酒を買おう。
    それにしても、大きいな。大アサリかな?

    鑑定    ハマアサリ    肉食。味が良い

    うーん?ハマグリなのか、アサリなのか…どっちでもいいや。

    果物は毎日実る。レベルが上がって身体能力も上がったから、楽々とは行かないけど、地味に資金を上げてくれる。今度からはオレンジもだから、そろそろキッチンの設備を充実させたい。

    スマホから戻ると、ランスがびっくりする。シュガーはさすがに慣れたみたいで、すり寄ってくる。
    たらいの中を覗いて不思議がっている。
(これは海岸で採れる物で、ハマアサリっていうんだよ。後で美味しく料理してあげるね?)

「ニャ…にゃー?」
(うにゃ!ご主人様聞こえるにゃ?)
(シュガー!念話覚えたんだね?)
(にゃーを助けてくれて、従魔にしてくれて、ありがとうございますなのにゃ!)
(シュガー、変に丁寧な言葉使わなくてもいいよ?私の事もメイでいい)
(うにゃ…でもメイはご主人様なのにゃ。とっても感謝してるのにゃ)
(私もシュガーには感謝してるよ?獲物も持ってきてくれるし、シュガーがいると淋しくない)
(にゃ…分かったにゃ獲物を持ってくればメイが美味しく料理してくれるにゃ。メイの料理は幸せの味にゃ)
(美味しく食べてくれるなら、嬉しいよ)

    本当に話せるなんて、私も嬉しい。そして、感謝の気持ちは伝わっていたけど、言葉で聞けてより嬉しく感じる。

    主と従魔。本当なら言葉通り、従属させる物かもしれない。
    でも私にとっては大切な家族だ。だって心が繋がっているんだもん。
(シュガー、大好きだよ。ランスもね!)
(メイの役に立てるように頑張るにゃ!)

    ランスの寝床に皮を敷いてあげたい。
    ベッドに寝られないランスは、亜空間の床に直接寝ている。
    皮は狼や兎から剥ぎ取った物があるけど、獣の脂が付いている。

    検索すると、ミョウバンが必要らしい。
    恐らく町に行けばあるだろう。魔物の皮は利用されてるみたいだし。

    ダンジョンに来た道を反対側に進めば多分町に着く。
    町には冒険者ギルドもあり、年齢制限はない。
    だけど果たして子供一人でやって行けるのか。気軽に考えていたけど、今更ながら不安になってきた。

    ええい!なるようになれだ!
(今日は町に行ってみるよ?)
(遠いにゃ…大丈夫にゃ?)
    ランスが地面に伏せる。乗れと言ってるみたいだ。
(ありがとう、ランス…無理しないでね?それと、他の人には見付からないようにね?)
    魔物に子供が拐われたなんて思われたくないし。

    腰にはウエストポーチ。剣もすぐに取り出せるようにウエストポーチにベルトで留めてある。ウエストポーチはマジックバッグになってるけど、実質ここには何も入っていない。全部収納庫の中だ。

「よおし!出発!」

    シュガーとランスは軽快に走り出した。
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