(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅

あかる

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新しい従魔?

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    ランスは私に最大限配慮して走ってくれてる事が分かる。それでも風に当たっているだけで疲れる。
    時速にして30km位だろうか?ランスの速度を考えるとかなりゆっくりだ。
(待ってにゃ!ここにはカシオブツが繁殖してるのにゃ!)
    え?鰹節?
(ランス、シュガーについて行って)

    道から逸れて木々の間に分け入ると、シュガーがダッシュして木の皮の薄い木にかぶりついた。

    鑑定    カシオブツ    良い匂いの木。食用可

    うわあ…まさか鰹節が木とは。じゃあ海には鰹はいないのか。
    ゲームでも、まだ釣れた事はない。けど釣れる可能性はある。何しろマグロだって釣れるのだ。レアな魚だし、釣竿ももっとグレードアップさせないといけないけど。
(シュガー、カシオブツはこの辺に切っても生えてくるの?)
(大体まとまって生えるにゃ。そういう場所がこの広い森にはいくつかあるにゃ)

    なら、1本位切っても大丈夫だろう。
(シュガー、離れててね?)
    イメージは風の丸ノコ。高速回転させて、少しずつ切っていく。
    大きな木を適当に切り分けて、収納庫に入れる。

    鰹節のいい香りだ。はあ…味噌汁飲みたい。
    カットされた枝の一部を見て思った。これを出荷箱に入れたら農園でもカシオブツが育てられるかも?
    すぐには無理でもいつかは入荷するかもしれない。

    あ、あんな所にアジタケが。歯応えがあって美味しい。
    採取になってしまった。急ぐ旅でもないからいいけど。
    アジタケも結構集まった。

    今日は朝から出掛けたので、スマホ農園に入ってない。
    手早くご飯を作って、中に入る。…うーん。やっぱり朝に入るようにした方がいいな。疲れて眠い。
    道具屋ではやっと小麦の種を売り始めた。それと、やっぱり出た製粉機。小麦を入れれば自動的に袋入りの小麦粉にしてくれる。
    やっぱり高いな、製粉機。買ったら他の種が買えなくなっちゃう。

    とりあえず今日はカシオブツの木と夕食で作ったボアのステーキを一人前、入れた。最初の小麦は売ってしまってもいい。
    ポーションも幾つか作って出荷して、海岸に降りた。砂浜の端の方が岩場になっていて、たまにテングサが取れる。
    おやつ用のゼリーも作れるし、ゲームにはなかったメニューだから出荷額は高い。まあ、ここでは肉が取れないから、肉を使ったメニューは全てオリジナル料理として図鑑に登録される。

   あ、岩牡蠣がへばりついている。あれ…ゲームをやっていると海の中には入れないけど、アサリや牡蠣、それにテングサもゲームにはなかった。もしかして、海にも入れるんじゃ?
    海の中を覗いていると、すぐ側を魚が泳いで行った。
「あっ…!」
    コロリと転がって、海に落ちた。
    
    服を着ているので、上手く泳げない。どうにか風のシャボン玉を思い出したけど、かなり魚に攻撃されている。異世界の魚は魔物も多い。分かってたはずだけど、やっぱり今日は疲れてたのかな?

    私がゲームの中で死んだらどうなるんだろう?スマホは現地の人には使えないと思う。シュガーやランスは野生に戻るのかな?
    折角生き返って神様達も良くしてくれたんだ。そんな事にならないようにしないと。
「げほ…しょっぱい」
    さっさとお風呂に入って寝よう。
  
    この大きなお風呂にシュガーやランスと入りたいな。でも、シュガーはお風呂嫌いかな?ランスはつき合ってくれそうな気がするけど。
    どっちにしろ亜空間の部屋にお風呂、欲しいな。

(んにゃ、メイ。いつもどこ行ってるにゃ?)
(ええとね…)
    私は、二人に説明…はしたけど、多分分かってないよな…使ってる私にも分からないし。
(良く分からないけど、メイが出してる野菜はその板の中で育ててるにゃ?そこに危険はないのにゃ?)
(う…うん)
    さっき溺れかけた事は黙っておこう。
(とりあえず1日一回は入りたいんだ。すぐに戻ってくるからいいよね?)
(分かったにゃ)

    次の日。朝ご飯を食べてからすぐに農園に入った。今日はダンジョンにも入っておこう。
    ほぼ畑いっぱいに種をまいた麦が実っている。
    お金を確認すると、製粉機を買える額だ。
    殆どすっからかんになっちゃうけど、小麦粉は欲しい。

    思い切って買って、収穫した小麦を入れると袋に入った小麦粉になった。不思議だけど、ゲームだからこんなもんだろう。

    苺の種が売っている。苺は植えたままで何回か収穫出来る。それと甘芋。甘芋はさつまいもだ。それを買ったら残金が一桁になってしまった。
    うーん。とりあえず小麦粉の袋と現物は出荷箱に入れて、あとは…そうだ。アジタケも入れよう。

    ダンジョンに入って、鉄、魔鉄を採掘して、思い切って先へ進むと銅が出てきた。
    良かった。アクセサリー台は買えてないからオリジナル作成になるけど、銅で作ったアクセサリーはそこそこの値段で売れる。
    そうすれば宝石ダンジョンも解禁になるし、より出荷額が高くなる。
    
    とりあえず主食を道具屋で買わずに済む。うどんもすいとんも作れる。
    パンはオーブンがまだだから無理だけど、ピザ…ピザ釜は自作しようかな…
    
    魚も釣って、ムニエルにすればオリジナル料理として登録されるだろう。
    よし。シャケが釣れた。
    釣りは餌なしで釣れて、そんなに待たなくても次の獲物がかかる。
    釣りレベルも上がってきたかも。あんまり木の枝とか長靴が釣れなくなってきてる。

    リフレッシュをかけて、外に出る。町に向けて出発だ。
    
    ランスに乗って進むと、二足歩行の豚みたいなのが出た。多分ファンタジーで有名なオークだろう。
    剣を持ってる奴もいる。

    ランスが足元を凍らせて、シュガーがソニックウェーブからの爪攻撃。私も、魔法で剣先を伸ばして袈裟がけに切る。
    生命力が高いな。特に剣を持ってる奴が結構強い。凍らせた足元が、崩れ落ちそうだ。
「ガウッ!」
    ランスの咆哮。魔物の動きが止まる。
   私の雷が剣を持った奴を狙い打つと、音を立てて倒れた。
    ランスの爪と噛みつきで、残りの奴らも倒れた。

    鑑定    ソルジャーオークの死体    肉は脂身が少なく筋肉質だが美味

    鑑定    ハイオークの死体    オークの上位種

    全部普通のオークじゃなかったんだ。
    ソルジャーオーク一匹と、ハイオークが三匹。豚肉ゲット!
    大きさは大人よりも若干身長が高い位。全体的にがっしりとした食べ応えがありそうな体格。
    魔法で蔓のロープを作り、頭を落として太そうな木にくくりつける。

   む…一本折れた。やり直して木を見ると、根元の方が腐っている。
    ふと枝を見て、驚いた。鳥の巣があったみたいで、赤い鳥の雛が潰れている。
「ごめんなさい…あれ?一羽は生きてる!」
    回復魔法をかけると、ピイピイ鳴いた。

    鑑定    炎鳥の雛    雑食だが、雛のうちは固い物は食べられない。

    中途半端に助けたりはしない方がいい。助けるなら、最後まで面倒を見るつもりでいないと。
(シュガー、ランス、どう思う?)
(メイの思うようにするといいにゃ。にゃーもメイに助けられたにゃ)

「そうだね…なら名前はフレイム。まだ小さいから戦うのは無理でも、私の従魔だよ」
  
    ハイオークの肉をミンチにして、嘴の所に持っていくと、結構な量を食べた。

    フレイム(0)
    炎鳥の幼体
     レベル    1

    スキル
    火魔法    時空魔法    風魔法    嘴撃
    炎ブレス    爪攻撃    魔法耐性
    飛翔    遠視


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