(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅

あかる

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4歳

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    今日はとても嬉しい日だ。誕生日もあるけど、遂に炊飯器の魔道具が完成した。
    保温は出来ないけど、収納庫に入れてしまえばいつでも熱々が食べられる。
    見ていたのか、その調子でどんどん料理や魔道具を作って欲しいとアルミネアからメールを貰った。

    何でも、私が作ればこの世界でもあるものだと定義されるとか?ならメスティンは?
    アルミニウムは駄目らしい。

    料理は好きだし、食にうるさい元日本人としては、勿論材料さえあれば何でも作る。
    特に広めなくていいなら、行動を制限される訳でもないし。

    私は食堂を作りたい訳じゃないからね。
    ただ、商業ギルドには登録する事になった。
    怪我人が運ばれた時、偶々ポーションの在庫が切れていて、私がポーションを売ろうとした事を受付のお姉さんが覚えていたみたいだ。
    只の下級ポーションだけど、商業ギルドから卸す物より質が良かったみたいで、治りが良かったみたい。

    単に賞味期限の問題だと思う。私は収納庫に保管してたから効きは百パーセントだ。対して、何の対策もされずに放置されてる物は、半年も置けば効果はゼロに近くなる。
    鑑定があるから知れた事だけど、意外と知られていないみたい。ただ、古い物は効果がない…知られているのはその程度だ。

    そして、鑑定のスキルがあるなら是非商業ギルドにもと、本当は必要な年会費も無料でと、まあ…そこまで言われたら、まあいいかって感じで登録した。
    
    お得な所もある。商業ギルド会員なら、本来閲覧を制限されている魔道具関連の本も閲覧可能になる所だ。
    錬金術自体はおじいちゃんに教わった事にした。オージェをおじいちゃん呼ばわりもどうかと思うけど、私の年齢からすればありだろうし。

    この国ではパンが主食みたいだから、炊飯器の魔道具を売ってもしょうがない。ホッカイロの魔道具は近いのがあるみたいなので、登録は出来なかった。

    薬は薬学台でオート作成出来るけど、なるべくそれに頼らないようにして作っている。
    錬金術の腕前は勿論だけど、ネリーに魔力操作を精密魔力操作にまで高めるように言われているからだ。
    今着ている服はまだサイズ自動調節大に入っている。私も去年よりは大きくなっているし、着られなくなるまでには着心地のいい服を作れるようになりたい。

    付与に関しても、サイズ自動調節大なんて付与はまだ私には無理だし。


    生クリームが手に入らないので、ドライフルーツ入りのパウンドケーキを焼いた。
    人の住む世界に降りて約一年。シュガーやランス、フレイムと出会えて、スマホゲームも確実に進んでいる。
    そうして、実際のダンジョンも。ブレードディアにはもう充分対応できるようになったし、そろそろ先に進んでみようと思う。

    西にある村にも一応行ってみた。モーモーやコッコが飼育されていて、農業中心の村のようだ。
    ここでの収穫は、チーズだ。私にはフレッシュチーズを作る知識はあっても、ハードタイプは無理だし、白カビのカマンベールチーズも無理だ。

    カマンベールチーズは村以外では売れないというから、勿論たくさん買った。
    チーズピザを食べる楽しみが出来た。
    聖域に置いてきたピザ釜だけど、正直遠い。
    町には焼成レンガも売っているし、亜空間内に作ろうかな。
    一々スマホ内のオーブンで焼いてくるのも何だしね。

    スマホ内で使っている調理器具を持ち込めればいいんだけど…出来る、かな?今まで考えもしなかったけど、出来るならオーブンは持ってきたい。

    コンロに関しては、燃焼石があるから不自由はしていない。
    家庭で使う程度なら、一年は余裕だとか。
    ちょっとだけ行ってくるか。
(にゃ?ケーキ食べないのかにゃ?)
(ちょっとスマホ)
    スマホに入ると瞬間的にパスが途絶えるらしく、みんないい顔はしない。
    でもそれこそみんなには時間が経つっていう感覚すらないはずだし、今回は何もしない。
    今日分の収穫は終わっているし、やる事は何もない。
    オーブンは、収納庫に入った。よし。多分大丈夫?

    外に出ると、収納庫にオーブンは入っていた。
   やった!

    色々と確認した結果、オート調理は出来なくなっている。ただ、普通にオーブンとして使うなら問題はない。
    農園にオーブンはなくなる訳だから、新たに買わないとだめだけど、少なくともパンに困る事はなくなるだろう。

    甘かった…膨らまない。農園でやれば何もしなくても美味しいパンが焼けるから忘れていたけど、パンを膨らませるにはイースト菌が必要だ。

    検索。イースト菌    イーストの花の花粉がパンを膨らませる

    えええ…まさかコージと一緒で、花だなんて…。
    でも、コージと違ってこっちは身近にありそうだ。露店に売っているパンは膨らんでいるのだから!

    これ、どうしよう?無発酵だから硬いし、あんまり美味しくない。
    あそこの川で釣りとか出来ないのかな?

    魔物がいる中で呑気に釣りなんてしてる人はいない。でも、川底に罠を仕掛ける位ならいいよね?
    蔓を編み込んだ罠をイメージして、餌を仕込んで仕掛ける。
    名前は思いつかないから蔓の罠だ。

    また後で見に来よう。
    
    いよいよ12階層だ。げっ…巨大ムカデだ。私の身長軽く越えてるよ…赤い足が気持ち悪い。
    甲殻は傷がつきにくい。ムカデの弱点て?
(みんな、頭の触覚を狙って!フレイムは火を)

    ドロップアイテムは甲殻一枚。鎧に加工できるみたいだけど、黒光りする鎧って…嫌な物を思い出してしまった。

    まさか巨大化した奴そのものが魔物として出てきたりしないよね?そんなの出たら泣いちゃうよ?
    この下はきっと食べられる魔物だ。…と思う。今の所奇数階層は全て食べられる魔物だったし。
    嫌な階層の下はご褒美階層だと思うと頑張れる。

(拾わないのか?)
(どうしようかな…)
    持っているのも嫌だけど、どうせ収納庫の中だし、売れるかもしれない。
    それにしても、こんなに美味しいダンジョンなのに、他の冒険者はあまり来ないな。不思議。

    たまに毒の小瓶も落とすけど、それは要らない。毒なんて、売れるもんじゃないよね?
    てか、花の蜜の時も思ったけど、この小瓶はどこから出てくるんだろう?
    陶器の瓶とコルク栓だ。

    とにかく階段だ。次のジビエは何かなー?

    13階層は、ワニ?…いや、ぱっくんされたら怪我だけじゃ済まないんじゃ?
(俺だけで行ってみる。メイはそこから降りるな)
(うにゃ…爪が通らないかもしれないにゃ…)
(シュガーは無理しないで。フレイムもね?)
    ランスはあっさり倒して、肉を咥えて持ってきた。
(ありがとう。無茶はしてない?)
(問題ない)

    凄いな、ランスは。
    ワニ肉は脂ののった鶏肉って聞く。どう料理しようかな?
(ランス、私も魔法で戦わせて?)
    雷魔法で動きを鈍らせつつ、氷で串刺しにする。
    うーん。皮を落とす事もあるんだ。
    ワニ皮の財布なんて、紙幣のないこの世界では却って使いずらいし…丈夫ではあるし、集まったら何か作ってみようかな?
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