(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅

あかる

文字の大きさ
21 / 166

4歳

しおりを挟む
    今日はとても嬉しい日だ。誕生日もあるけど、遂に炊飯器の魔道具が完成した。
    保温は出来ないけど、収納庫に入れてしまえばいつでも熱々が食べられる。
    見ていたのか、その調子でどんどん料理や魔道具を作って欲しいとアルミネアからメールを貰った。

    何でも、私が作ればこの世界でもあるものだと定義されるとか?ならメスティンは?
    アルミニウムは駄目らしい。

    料理は好きだし、食にうるさい元日本人としては、勿論材料さえあれば何でも作る。
    特に広めなくていいなら、行動を制限される訳でもないし。

    私は食堂を作りたい訳じゃないからね。
    ただ、商業ギルドには登録する事になった。
    怪我人が運ばれた時、偶々ポーションの在庫が切れていて、私がポーションを売ろうとした事を受付のお姉さんが覚えていたみたいだ。
    只の下級ポーションだけど、商業ギルドから卸す物より質が良かったみたいで、治りが良かったみたい。

    単に賞味期限の問題だと思う。私は収納庫に保管してたから効きは百パーセントだ。対して、何の対策もされずに放置されてる物は、半年も置けば効果はゼロに近くなる。
    鑑定があるから知れた事だけど、意外と知られていないみたい。ただ、古い物は効果がない…知られているのはその程度だ。

    そして、鑑定のスキルがあるなら是非商業ギルドにもと、本当は必要な年会費も無料でと、まあ…そこまで言われたら、まあいいかって感じで登録した。
    
    お得な所もある。商業ギルド会員なら、本来閲覧を制限されている魔道具関連の本も閲覧可能になる所だ。
    錬金術自体はおじいちゃんに教わった事にした。オージェをおじいちゃん呼ばわりもどうかと思うけど、私の年齢からすればありだろうし。

    この国ではパンが主食みたいだから、炊飯器の魔道具を売ってもしょうがない。ホッカイロの魔道具は近いのがあるみたいなので、登録は出来なかった。

    薬は薬学台でオート作成出来るけど、なるべくそれに頼らないようにして作っている。
    錬金術の腕前は勿論だけど、ネリーに魔力操作を精密魔力操作にまで高めるように言われているからだ。
    今着ている服はまだサイズ自動調節大に入っている。私も去年よりは大きくなっているし、着られなくなるまでには着心地のいい服を作れるようになりたい。

    付与に関しても、サイズ自動調節大なんて付与はまだ私には無理だし。


    生クリームが手に入らないので、ドライフルーツ入りのパウンドケーキを焼いた。
    人の住む世界に降りて約一年。シュガーやランス、フレイムと出会えて、スマホゲームも確実に進んでいる。
    そうして、実際のダンジョンも。ブレードディアにはもう充分対応できるようになったし、そろそろ先に進んでみようと思う。

    西にある村にも一応行ってみた。モーモーやコッコが飼育されていて、農業中心の村のようだ。
    ここでの収穫は、チーズだ。私にはフレッシュチーズを作る知識はあっても、ハードタイプは無理だし、白カビのカマンベールチーズも無理だ。

    カマンベールチーズは村以外では売れないというから、勿論たくさん買った。
    チーズピザを食べる楽しみが出来た。
    聖域に置いてきたピザ釜だけど、正直遠い。
    町には焼成レンガも売っているし、亜空間内に作ろうかな。
    一々スマホ内のオーブンで焼いてくるのも何だしね。

    スマホ内で使っている調理器具を持ち込めればいいんだけど…出来る、かな?今まで考えもしなかったけど、出来るならオーブンは持ってきたい。

    コンロに関しては、燃焼石があるから不自由はしていない。
    家庭で使う程度なら、一年は余裕だとか。
    ちょっとだけ行ってくるか。
(にゃ?ケーキ食べないのかにゃ?)
(ちょっとスマホ)
    スマホに入ると瞬間的にパスが途絶えるらしく、みんないい顔はしない。
    でもそれこそみんなには時間が経つっていう感覚すらないはずだし、今回は何もしない。
    今日分の収穫は終わっているし、やる事は何もない。
    オーブンは、収納庫に入った。よし。多分大丈夫?

    外に出ると、収納庫にオーブンは入っていた。
   やった!

    色々と確認した結果、オート調理は出来なくなっている。ただ、普通にオーブンとして使うなら問題はない。
    農園にオーブンはなくなる訳だから、新たに買わないとだめだけど、少なくともパンに困る事はなくなるだろう。

    甘かった…膨らまない。農園でやれば何もしなくても美味しいパンが焼けるから忘れていたけど、パンを膨らませるにはイースト菌が必要だ。

    検索。イースト菌    イーストの花の花粉がパンを膨らませる

    えええ…まさかコージと一緒で、花だなんて…。
    でも、コージと違ってこっちは身近にありそうだ。露店に売っているパンは膨らんでいるのだから!

    これ、どうしよう?無発酵だから硬いし、あんまり美味しくない。
    あそこの川で釣りとか出来ないのかな?

    魔物がいる中で呑気に釣りなんてしてる人はいない。でも、川底に罠を仕掛ける位ならいいよね?
    蔓を編み込んだ罠をイメージして、餌を仕込んで仕掛ける。
    名前は思いつかないから蔓の罠だ。

    また後で見に来よう。
    
    いよいよ12階層だ。げっ…巨大ムカデだ。私の身長軽く越えてるよ…赤い足が気持ち悪い。
    甲殻は傷がつきにくい。ムカデの弱点て?
(みんな、頭の触覚を狙って!フレイムは火を)

    ドロップアイテムは甲殻一枚。鎧に加工できるみたいだけど、黒光りする鎧って…嫌な物を思い出してしまった。

    まさか巨大化した奴そのものが魔物として出てきたりしないよね?そんなの出たら泣いちゃうよ?
    この下はきっと食べられる魔物だ。…と思う。今の所奇数階層は全て食べられる魔物だったし。
    嫌な階層の下はご褒美階層だと思うと頑張れる。

(拾わないのか?)
(どうしようかな…)
    持っているのも嫌だけど、どうせ収納庫の中だし、売れるかもしれない。
    それにしても、こんなに美味しいダンジョンなのに、他の冒険者はあまり来ないな。不思議。

    たまに毒の小瓶も落とすけど、それは要らない。毒なんて、売れるもんじゃないよね?
    てか、花の蜜の時も思ったけど、この小瓶はどこから出てくるんだろう?
    陶器の瓶とコルク栓だ。

    とにかく階段だ。次のジビエは何かなー?

    13階層は、ワニ?…いや、ぱっくんされたら怪我だけじゃ済まないんじゃ?
(俺だけで行ってみる。メイはそこから降りるな)
(うにゃ…爪が通らないかもしれないにゃ…)
(シュガーは無理しないで。フレイムもね?)
    ランスはあっさり倒して、肉を咥えて持ってきた。
(ありがとう。無茶はしてない?)
(問題ない)

    凄いな、ランスは。
    ワニ肉は脂ののった鶏肉って聞く。どう料理しようかな?
(ランス、私も魔法で戦わせて?)
    雷魔法で動きを鈍らせつつ、氷で串刺しにする。
    うーん。皮を落とす事もあるんだ。
    ワニ皮の財布なんて、紙幣のないこの世界では却って使いずらいし…丈夫ではあるし、集まったら何か作ってみようかな?
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

神による異世界転生〜転生した私の異世界ライフ〜

シュガーコクーン
ファンタジー
 女神のうっかりで死んでしまったOLが一人。そのOLは、女神によって幼女に戻って異世界転生させてもらうことに。  その幼女の新たな名前はリティア。リティアの繰り広げる異世界ファンタジーが今始まる!  「こんな話をいれて欲しい!」そんな要望も是非下さい!出来る限り書きたいと思います。  素人のつたない作品ですが、よければリティアの異世界ライフをお楽しみ下さい╰(*´︶`*)╯ 旧題「神による異世界転生〜転生幼女の異世界ライフ〜」  現在、小説家になろうでこの作品のリメイクを連載しています!そちらも是非覗いてみてください。

滅びる異世界に転生したけど、幼女は楽しく旅をする!

白夢
ファンタジー
 何もしないでいいから、世界の終わりを見届けてほしい。  そう言われて、異世界に転生することになった。  でも、どうせ転生したなら、この異世界が滅びる前に観光しよう。  どうせ滅びる世界なら、思いっきり楽しもう。  だからわたしは旅に出た。  これは一人の幼女と小さな幻獣の、  世界なんて救わないつもりの放浪記。 〜〜〜  ご訪問ありがとうございます。    可愛い女の子が頼れる相棒と美しい世界で旅をする、幸せなファンタジーを目指しました。    ファンタジー小説大賞エントリー作品です。気に入っていただけましたら、ぜひご投票をお願いします。  お気に入り、ご感想、応援などいただければ、とても喜びます。よろしくお願いします! 23/01/08 表紙画像を変更しました

転生したので好きに生きよう!

ゆっけ
ファンタジー
前世では妹によって全てを奪われ続けていた少女。そんな少女はある日、事故にあい亡くなってしまう。 不思議な場所で目覚める少女は女神と出会う。その女神は全く人の話を聞かないで少女を地上へと送る。 奪われ続けた少女が異世界で周囲から愛される話。…にしようと思います。 ※見切り発車感が凄い。 ※マイペースに更新する予定なのでいつ次話が更新するか作者も不明。

【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】 佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。 新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。 「せめて回復魔法とかが良かった……」 戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。 「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」 家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。 「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」 そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。 絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。 これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです

yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~ 旧タイトルに、もどしました。 日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。 まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。 劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。 日々の衣食住にも困る。 幸せ?生まれてこのかた一度もない。 ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・ 目覚めると、真っ白な世界。 目の前には神々しい人。 地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・ 短編→長編に変更しました。 R4.6.20 完結しました。 長らくお読みいただき、ありがとうございました。

転生令息は攻略拒否!?~前世の記憶持ってます!~

深郷由希菜
ファンタジー
前世の記憶持ちの令息、ジョーン・マレットスは悩んでいた。 ここの世界は、前世で妹がやっていたR15のゲームで、自分が攻略対象の貴族であることを知っている。 それはまだいいが、攻略されることに抵抗のある『ある理由』があって・・・?! (追記.2018.06.24) 物語を書く上で、特に知識不足なところはネットで調べて書いております。 もし違っていた場合は修正しますので、遠慮なくお伝えください。 (追記2018.07.02) お気に入り400超え、驚きで声が出なくなっています。 どんどん上がる順位に不審者になりそうで怖いです。 (追記2018.07.24) お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。 今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。 ちなみに不審者は通り越しました。 (追記2018.07.26) 完結しました。要らないとタイトルに書いておきながらかなり使っていたので、サブタイトルを要りませんから持ってます、に変更しました。 お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!

大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!

古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。 その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。 『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』 昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。 領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。 一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――

貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ

ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます! 貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。 前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?

処理中です...