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フレイムの眷属化
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ヤブランが戻ると、まだ草原は混乱の最中にあった。
「あんた…そう、あんただ。ワイバーンにとどめを刺していただろう?とりあえず今回の討伐に参加した者には報奨金が出るんだ。ギルドに行った方がいいぜ」
「そうか…ところで、獣人親子を見なかったか?」
「それなら、雷の魔法を使っていたとかで、特別報奨が出るらしく、職員に引っ張っていかれたな…そういや、五匹いた筈のワイバーンの死骸が4匹分しかないらしい。何か知らないか?」
「さあな。我は仲間を探しているだけだ」
実は一匹は収納庫に保管してある。倒したメイに何の得もないのは不憫だからな。
ギルドに行くと、ランスとシュガーがいた。こんなに冒険者がいたのかと思うほどごった返していて、近づく事すら困難だ。
あの男の言うように説明しても良かったが、時間がかかり過ぎて主を不安にさせる訳にはいかない。
主を通したパスだが、仲間同士の居場所も大体分かる。シュガーは器用に人混みを抜けてきた。
「メイは大丈夫にゃ?」
「問題ない…ランスも来たな。主のもとへ帰ろう」
良かった…二人は無事だね。
「良かったにゃー!メイは無事にゃ!」
「メイ、頼むから無理はしないでくれ。主に何かあったら俺達は…!」
「ごめんなさい。魔法であいつらを何とかする前にフレイムは影に入れるべきだった。フレイムは無事だから安心して」
「違うにゃ!メイがどうにかなっていたら、にゃー達はどうしたらいいか分からなくなるにゃ」
そうだね…もう人化して冒険者をやる意味もなくなるし、野生に返るしか…主としての責任か。
「ごめんなさい…作戦は、いのちだいじに、だね」
「そうだな…ところで、それは?」
「メタル。新しい仲間だよ。メタルは新しい神器でもあるんだ」
「生物ではなくても仲間だそうだ。野菜を作る手助けが出来るらしいな」
「スマホの中へ入れるにゃ?…羨ましいにゃ」
(未完成の私には、それ位でしかお役には立てませんので)
「フレイムが今は進化中だから、終わったら試してみようね」
本当なら今日はたこパをやる予定だったけど、どうせならフレイムが出てからやりたい。
「たこ飯と、お刺身もあるからそれでご飯にしよう」
「実は一匹、ワイバーンを確保しておいたのだが」
「あの状況で?…ワイバーンて美味しいのかな?」
「虫系魔物以外なら、強い魔物は大概旨い」
おー!それは期待出来そうだ。
「とりあえず、お料理は明日だね!あの巨体だし、可食部はかなり多そうだね」
「皮膜は丈夫で加工もしやすく、魔法防御にも優れている。皮膚は加工しにくいが、かなりの強度がある。骨も軽く、強度がある為、武器を作成すれば良い物が出来るだろう…それと、申し訳ないのだが…主から渡された魔鉄製の大剣が曲がってしまった」
ああ…色々な武器を試しに使ってもらおうと初めに用意した物か…げ!
一体どれだけの力が加わればこんな風になるのか…ワイバーンが相手だったから、手加減なんて考えられないもんね。
「いいよ。元手は只だしね。インゴットに戻して、また何かに加工するよ」
「出来れば同じ物として持っていても良いだろうか?状況によって武器を使い分ける事も重要だろうし」
「でも、魔鉄でいいの?ミスリルも頑張れば出来るかもよ?」
「いや。メインの武器として使う訳でもないし、軽い剣は却って扱い難い」
ランスみたいな事言ってるな…二人共力持ちだもんね。
ヤブランの大剣を整形してやると、ランスも自分の手持ちの長剣を済まなそうに渡した。…ランスも、なのね…
魔鉄は、通常の鉄よりも強度が多少上だ。しかも二人の武器は強度を上げる付与もしてあった。
「ミスリルが軽くて不満なら、オリハルコン製の武器でも探してみる?」
「探す、というのは武器屋でか?そう高価な物でないなら」
「いや、ランス。オリハルコンはミスリル以上の高価な金属だ。しかも希少な金属だから、もしあるなら驚く程高価な武器になるだろう」
「うーん。農園の中のラストダンジョンで採掘出来ると思うけど、まだそこまで行ってないし、私にはまだ加工が難しいかも」
でもメタルと一緒なら、攻略なら出来るかも。
「主…スマホの中の世界は我には全く分からぬが、どうか無理だけはしないでほしい」
「うん。安全第一で進めるよ」
楽しみだけど、フレイムが進化終了するまではお預けだね。こっちの時間ではほんの一瞬だけど、影にいるフレイムが弾き出されたら、どんな影響があるか分からない。
ここは魔素が濃いからか、前回シュガーが進化した時よりはるかに楽だ。
明日はコンブーを採りに行けそうだ。
翌日。シンプルなワンピース一枚で、湖の中に入る。
「え?メタル、泳げるの?」
(泳げませんが、錆びたりしないので、お手伝いできます)
そっか…呼吸の必要がないから出来る事だね。
そのままメタルは、湖の底を歩いてくる。
それなら、スマホ農園内の海でも獲物を取って来られるんじゃ?凄い!
入れ物が必要だな。まずはマジックバッグか。それと、魚を釣った時に入れるたらい。農具一式も別にあった方がいいな。
(コンブーは、根こそぎ採らないようにね)
水中も、地上と同じように動ける。それはかなり便利だな。
んー…重力魔法じゃ、圧をかけても私の体がもたないな。
ダイバーみたく重りを付けて潜るのが現実的だけど…とりあえず、今日の所はこれ位でいいかな?
「ご飯が食べられないメタルに働いて貰うのは気が引けるんだけど…」
(活動する為の魔力は主からパスを通して頂いております)
メタルは魔物を倒してもレベルが上がらない。その経験値は私に来て、みんなに分配される形になる。みんなとはちょっと違うけど、同じ仲間だと思えて嬉しい。
ん?フレイムの進化が終わったみたいだ。ちょっと待っててね…湖から出ないと。
湖から出て、ドライをかけてフレイムを影から出した。
「うわ…おっきくなったね…」
キジバトサイズが孔雀位になっている。赤い色はそのままに、金色やオレンジなどの羽根が増えてゴージャスになっている。
フレイム(2) メイの眷属
レベル51 フェニックス
スキル ホーリーブレス
火炎ブレス 蘇生 再生 魔導
錬金術 嘴撃 翼斬 人化
念話 状態異常無効 高速飛翔
眷属…何故かその言葉がしっくりきた。大切な何かを交換しあったような感覚。今までも可愛いと思っていたけど、もっと大好きに、愛しく思える。
従魔とは違う、より強固な繋がり。
私はフレイムのお陰で火や聖魔法が他の魔法より容易に扱えるようになったし、フレイムも特性関係なく魔法全般を扱えるようになった。あとは錬金術かな。
パスが強固になった事で、私はフレイムの、フレイムは私の収納庫の中身を取り出せるようになったし、亜空間を通して自由に互いの亜空間に行ける。
アロカシアだけでチートはお腹一杯なのに、フレイムまで…
「ずるいにゃ、メイの最初の従魔はにゃーなのに」
(ボクも良く分からないの。でも死にかけたボクをメイの魔力で助けられたからだと思うの)
そういえば、語尾をのばさなくなったな。最後がの、なのはフレイムっぽいけど。それと、あのふわふわの冠羽も健在だ。
「そういえば、スキルの中に人化もあったよね?」
フレイムが…ちょっと待った!
慌ててタオルを出して、手渡す。
「ボクの姿も恥ずかしいの?」
この世界の成人年齢位?完全に大人とは言えない、微妙な年齢だ。赤い髪の後ろ毛がふわふわしてて、フレイムっぽい。
美少年だ…私達パーティーの美形率、半端なくない?
目の保養。そして大きくなったもふもふに、私も満足だ。
「あんた…そう、あんただ。ワイバーンにとどめを刺していただろう?とりあえず今回の討伐に参加した者には報奨金が出るんだ。ギルドに行った方がいいぜ」
「そうか…ところで、獣人親子を見なかったか?」
「それなら、雷の魔法を使っていたとかで、特別報奨が出るらしく、職員に引っ張っていかれたな…そういや、五匹いた筈のワイバーンの死骸が4匹分しかないらしい。何か知らないか?」
「さあな。我は仲間を探しているだけだ」
実は一匹は収納庫に保管してある。倒したメイに何の得もないのは不憫だからな。
ギルドに行くと、ランスとシュガーがいた。こんなに冒険者がいたのかと思うほどごった返していて、近づく事すら困難だ。
あの男の言うように説明しても良かったが、時間がかかり過ぎて主を不安にさせる訳にはいかない。
主を通したパスだが、仲間同士の居場所も大体分かる。シュガーは器用に人混みを抜けてきた。
「メイは大丈夫にゃ?」
「問題ない…ランスも来たな。主のもとへ帰ろう」
良かった…二人は無事だね。
「良かったにゃー!メイは無事にゃ!」
「メイ、頼むから無理はしないでくれ。主に何かあったら俺達は…!」
「ごめんなさい。魔法であいつらを何とかする前にフレイムは影に入れるべきだった。フレイムは無事だから安心して」
「違うにゃ!メイがどうにかなっていたら、にゃー達はどうしたらいいか分からなくなるにゃ」
そうだね…もう人化して冒険者をやる意味もなくなるし、野生に返るしか…主としての責任か。
「ごめんなさい…作戦は、いのちだいじに、だね」
「そうだな…ところで、それは?」
「メタル。新しい仲間だよ。メタルは新しい神器でもあるんだ」
「生物ではなくても仲間だそうだ。野菜を作る手助けが出来るらしいな」
「スマホの中へ入れるにゃ?…羨ましいにゃ」
(未完成の私には、それ位でしかお役には立てませんので)
「フレイムが今は進化中だから、終わったら試してみようね」
本当なら今日はたこパをやる予定だったけど、どうせならフレイムが出てからやりたい。
「たこ飯と、お刺身もあるからそれでご飯にしよう」
「実は一匹、ワイバーンを確保しておいたのだが」
「あの状況で?…ワイバーンて美味しいのかな?」
「虫系魔物以外なら、強い魔物は大概旨い」
おー!それは期待出来そうだ。
「とりあえず、お料理は明日だね!あの巨体だし、可食部はかなり多そうだね」
「皮膜は丈夫で加工もしやすく、魔法防御にも優れている。皮膚は加工しにくいが、かなりの強度がある。骨も軽く、強度がある為、武器を作成すれば良い物が出来るだろう…それと、申し訳ないのだが…主から渡された魔鉄製の大剣が曲がってしまった」
ああ…色々な武器を試しに使ってもらおうと初めに用意した物か…げ!
一体どれだけの力が加わればこんな風になるのか…ワイバーンが相手だったから、手加減なんて考えられないもんね。
「いいよ。元手は只だしね。インゴットに戻して、また何かに加工するよ」
「出来れば同じ物として持っていても良いだろうか?状況によって武器を使い分ける事も重要だろうし」
「でも、魔鉄でいいの?ミスリルも頑張れば出来るかもよ?」
「いや。メインの武器として使う訳でもないし、軽い剣は却って扱い難い」
ランスみたいな事言ってるな…二人共力持ちだもんね。
ヤブランの大剣を整形してやると、ランスも自分の手持ちの長剣を済まなそうに渡した。…ランスも、なのね…
魔鉄は、通常の鉄よりも強度が多少上だ。しかも二人の武器は強度を上げる付与もしてあった。
「ミスリルが軽くて不満なら、オリハルコン製の武器でも探してみる?」
「探す、というのは武器屋でか?そう高価な物でないなら」
「いや、ランス。オリハルコンはミスリル以上の高価な金属だ。しかも希少な金属だから、もしあるなら驚く程高価な武器になるだろう」
「うーん。農園の中のラストダンジョンで採掘出来ると思うけど、まだそこまで行ってないし、私にはまだ加工が難しいかも」
でもメタルと一緒なら、攻略なら出来るかも。
「主…スマホの中の世界は我には全く分からぬが、どうか無理だけはしないでほしい」
「うん。安全第一で進めるよ」
楽しみだけど、フレイムが進化終了するまではお預けだね。こっちの時間ではほんの一瞬だけど、影にいるフレイムが弾き出されたら、どんな影響があるか分からない。
ここは魔素が濃いからか、前回シュガーが進化した時よりはるかに楽だ。
明日はコンブーを採りに行けそうだ。
翌日。シンプルなワンピース一枚で、湖の中に入る。
「え?メタル、泳げるの?」
(泳げませんが、錆びたりしないので、お手伝いできます)
そっか…呼吸の必要がないから出来る事だね。
そのままメタルは、湖の底を歩いてくる。
それなら、スマホ農園内の海でも獲物を取って来られるんじゃ?凄い!
入れ物が必要だな。まずはマジックバッグか。それと、魚を釣った時に入れるたらい。農具一式も別にあった方がいいな。
(コンブーは、根こそぎ採らないようにね)
水中も、地上と同じように動ける。それはかなり便利だな。
んー…重力魔法じゃ、圧をかけても私の体がもたないな。
ダイバーみたく重りを付けて潜るのが現実的だけど…とりあえず、今日の所はこれ位でいいかな?
「ご飯が食べられないメタルに働いて貰うのは気が引けるんだけど…」
(活動する為の魔力は主からパスを通して頂いております)
メタルは魔物を倒してもレベルが上がらない。その経験値は私に来て、みんなに分配される形になる。みんなとはちょっと違うけど、同じ仲間だと思えて嬉しい。
ん?フレイムの進化が終わったみたいだ。ちょっと待っててね…湖から出ないと。
湖から出て、ドライをかけてフレイムを影から出した。
「うわ…おっきくなったね…」
キジバトサイズが孔雀位になっている。赤い色はそのままに、金色やオレンジなどの羽根が増えてゴージャスになっている。
フレイム(2) メイの眷属
レベル51 フェニックス
スキル ホーリーブレス
火炎ブレス 蘇生 再生 魔導
錬金術 嘴撃 翼斬 人化
念話 状態異常無効 高速飛翔
眷属…何故かその言葉がしっくりきた。大切な何かを交換しあったような感覚。今までも可愛いと思っていたけど、もっと大好きに、愛しく思える。
従魔とは違う、より強固な繋がり。
私はフレイムのお陰で火や聖魔法が他の魔法より容易に扱えるようになったし、フレイムも特性関係なく魔法全般を扱えるようになった。あとは錬金術かな。
パスが強固になった事で、私はフレイムの、フレイムは私の収納庫の中身を取り出せるようになったし、亜空間を通して自由に互いの亜空間に行ける。
アロカシアだけでチートはお腹一杯なのに、フレイムまで…
「ずるいにゃ、メイの最初の従魔はにゃーなのに」
(ボクも良く分からないの。でも死にかけたボクをメイの魔力で助けられたからだと思うの)
そういえば、語尾をのばさなくなったな。最後がの、なのはフレイムっぽいけど。それと、あのふわふわの冠羽も健在だ。
「そういえば、スキルの中に人化もあったよね?」
フレイムが…ちょっと待った!
慌ててタオルを出して、手渡す。
「ボクの姿も恥ずかしいの?」
この世界の成人年齢位?完全に大人とは言えない、微妙な年齢だ。赤い髪の後ろ毛がふわふわしてて、フレイムっぽい。
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