(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅

あかる

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空気飴と、コンブー

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    空気飴の製作は、錬金術が出来ないとだめだから、フレイムに手伝ってもらった。
    ある程度教えたら、あとはスマホ内で作ってもいいかな。
    あんまり出来るのが速いと、変に思われそうだけど、優秀な弟子もいる事だし、やらなきゃいけない事はそれだけじゃない。

    所謂おやつ系が、ダンジョン攻略している間にごっそり無くなっていた。アロカシアも食べる量が増えているから、そのせいかも?

    アロカシアにとっては串焼きもおやつで、トンカツも、唐揚げもおやつだ。
    成長期の竜の食欲は天井知らずだ。

    私用のおやつも作ろう。最近のお気に入りは、プリンにカラメルではなく、メープルシロップをかけて食べる。
    楽チンで、意外とはまる。
    勿論出荷もしているし、図鑑に載ったのも確認済みだ。

    頑張ってくれているフレイムにも何か作ろう。
    サツマイモを取り出して、ふとランスもサツマイモが大好きだと思い出した。

    芋羊羮は定番だから押さえておきたい。前に試した米粉を使ったサツマイモのケーキも美味しかったな…犬って何故かサツマイモ好きだよね。鳥は虫…いやいや。

    取り敢えず今回は、サツマイモを使ったお菓子作りにしよう。

    私用のはまだショートブレッド系が残っている。
    うん…いつものハチミツ飴も作ったし、戻ろう。

    戻ると、空気飴を作っているフレイムがいた。
「そっか…時間は経ってないんだもんね」
    今更ながら、まだ朝だと気がつく。
「お帰り、メイ。一度見て欲しいの」
    フレイムは、相変わらず丁寧な手つきで空気飴を作り出す。

「もう、一人前の錬金術師を名乗ってもいいと思う」
「ううん。ボクはメイの弟子で充分なの」
    作り出した飴を瓶に詰めて、私が作った物と混ぜる。
「メイが作った方の飴が、美味しそうなの」
「味は一緒だよ。他の人には魔力の味なんて分からないからね」

    五感強化で味覚が強化されても、魔力の味は分からない。

    フレイムと二人でのんびりと空気飴を作って、明日には纏まった量を卸せそうだ。

    新たなダンジョンの噂はあっという間に広がり、みんな空気飴を求めて商業ギルドや、錬金術のお店に詰めかけていた。
    
    みんな張り切ってるな。もう秋だし、冬になったら流石にダンジョンに入れなくなるからかな?

(にゃー達も行くにゃ?)
(今日だけね。みんな5階層位ならすぐに行けちゃうと思うから)

    私達は冬場に何度も行くつもりだ。もう、王都海岸ダンジョンみたいなトラブルは嫌だからね。
    ギルドでは、調査した2階層までの情報しか公開していないが、一応魔物の情報は公開されている。普通、少しずつ強くなっていく魔物が急に強くなったら危険だもんね。

    そう。もう秋なのだ。収穫の秋!殆どは農園で収穫出来るとはいえ、魔物肉を収穫しながら山菜も収穫したい。
「明日は深淵の森散策にしようか」
「ヤブランと一緒にミノタウロスキングを探すにゃ?」

「それもいいけど…コースを変えた方が色々見つかると思うんだよね」
    それに、ヤブランは多分山菜はスルーすると思う。
    秋といえばむかご。栗は農園で育てているからいいとしても、むかごは見つけるしかない。

    そうそう。泥温泉にも行きたいよね!ランスも行きたがってたし…そうすると、全員一緒がいいな。ヤブランがいないと、魔物が寄ってくるし。

    それと、大切なのがコンブーだ。結界を纏っても冬には入りたくない。
    この聖域の湖に入るのも久しぶりだ。
    フレイムは亜空間に残り、空気飴を作ってくれているので、シュガーとランスが一緒に来た。

「シュガーは、亜空間の中で待っててくれて良かったのに」
「泳げなくても、護衛するのにゃ」
    ここが聖域だと、シュガーは忘れているのだろうか?

    寒さに強いランスは、水の冷たさも気にならないみたいだ。私と二人で泳げて楽しいみたい。

    コンブーを食べる魔物がいないし、採りに来るのも私位なので、コンブーは増える一方だ。
    というか、冒険者も来ないのかな…コンブーに水晶石。町に持って行けば売れそうなのに。

    ランスと二人で、春まで持ちそうな位、採取した。

    満足して岸に上がると、シュガーが近寄ってきた。
    ランスがぶるぶるっと体を振って水分を飛ばす。
(にゃっ?!…ランス、酷いにゃ…)

    慌てて空中に逃げるも、結構濡れた。
(済まない…ドライで乾かせばいいと分かってはいるんだが)
    習性は仕方ないよね。

    蔓を這わせてコンブーを干して、二人におやつを渡した。
「鍋にするにゃ?」
「久しぶりにいいね!ミルフィーユ鍋にしようか」
    白菜は確か残っていたはずだし、オーク肉もあった。

「豚肉にゃー!」
    シュガーがあっという間にいなくなってしまった…そして、私がつい豚肉って言ってるから、シュガーも間違えて覚えてしまったようだ…気をつけよう。

    今更だ。ぶた玉はいいよね?料理名だし。

    収納庫からフライングディスクを出して、思い切り投げる…っと。湖の方に投げてしまった。けど、空を駆けてランスが咥えて持ってくる。
「よーし、よし」
    わしゃわしゃと撫でてやると、嬉しそうにしながらも一瞬遠い目をした。

    俺は進化前もサンダーウルフ。そして、今も神話級の…狼だ。主の俺に対する扱いは、話しに聞いた、犬という生き物に対する物にそっくりだ…魔物ではなく、生き物…主は俺に何を求めているのか。…だが、可愛い命令も、この遊びも俺は嬉しく感じる。

    犬にはなれないが、俺を構ってくれるのは嬉しい。
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