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異変の解決と、ダンジョンの魔物
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ダンジョンに入ると同時に、二人は人化を解いた。シュガーは自身の気配と姿を隠してヤブランの行動に注意しながら進む。
ヤブランが進んでいるだけで、魔物は倒されていく。シュガーはそのドロップアイテムの中から、メイが喜びそうな物だけ拾っていく。
ヤブランが、気ままにブレスを吐くだけで、放射状に魔物が消えていく。
ドロップアイテムを拾うだけのシュガーも結構忙しい。
(やはり、特殊な魔物がいたか。シュガーは下がってくれ)
念話はシュガーに向けてのみ。シュガーも余計な心配を与えない為に、話す時はヤブランだけにすると決めた。
四つ足で闊歩するドラゴン。このダンジョン固有種を倒さなければダンジョンの平穏はないだろう…そして、ヤブラン自身の進化の為にも。
漆黒のドラゴンは、ヤブランの姿を見ると、走ってきてそのままの勢いで体当たりしようとするが、予見で見ていたヤブランは、難なく避ける。
間合いが離れ、追い討ちをかけるようにヤブランが爪で切り裂く。
倒すまでのダメージは入っていない。
漆黒のドラゴンが、振り向きながらのブレスを放つ。が、ヤブランの竜鱗結界に阻まれる。
それを想定していたのか、ブレスを隠れ蓑に、漆黒のドラゴンは勢いよく走る。
(ぐっ…)
(大丈夫にゃ?)
(問題ない!もっと下がれ!巻き込まれても知らんぞ!)
とはいえ、シュガーなら大丈夫だろう。シュガーを連れてきたのはあくまでも保険だ。神格を得たシュガーなら、何があっても自分で対処出来る。
躱しながら、爪を振るう。爪は漆黒の鱗をも切り裂いて、ダメージを与える。
激しく暴れる漆黒のドラゴン。冷静さは欠いているが、怒りに力は上がった。
本来なら同じダンジョンに住む魔物同士が戦う事はない。だが今の漆黒のドラゴンには、それらを気遣う余裕もない。
傷を負いながらも、冷静さを失った相手の動きを見切る事は容易くなった。確実に避け、爪と、時折ブレスでダメージを与え、漆黒のドラゴンはついに倒れた。
ドロップしたのは、頭に生えていた角2本。
そして、異様な空気の中にあったダンジョンも、元に戻る。
下から上がってきた魔物を狩り、増えすぎた魔物を倒していくと、もう異常に増えたりしなくなった。
(ヤブラン、戻るにゃ)
(うむ…先に回復する)
回復しつつ人化すると、シュガーもヤブランの隣で人化した。
「ヤブランはドラゴンがいた事を分かっていたにゃ?」
「いや…だが、我もシュガーのように神格を得ないと、主の元に居られなくなるからな」
「…神格にゃ?」
「まさかの無自覚か…我がどれ程その力に焦がれたか」
拳をぐっと握るヤブランに、シュガーは首を傾げる。
「なんで怒ってるにゃ?!にゃーは何もしてにゃーよ?」
「むしろ、何もしていないから怒ってるのだが…早く戻ろう。主が心配している」
「ヤブラン!シュガー…良かった。無事だね?」
「回復はしたにゃ…ダンジョンも、元に戻るにゃ?」
「ああ。危険は取り除いた」
「そうなの?…レアモンスターがスタンピードを引き起こすタイプだったのか…」
「レアモンスター?」
「あ、ええと…どんな魔物がいたの?」
「漆黒のドラゴンだ。ドロップアイテムは角。軽くて丈夫なので、何にでも使えるだろう」
ヤブラン達が中に入った時はどうなるかと思ったけど、良かった…多少の怪我はあったみたいだけど、ヤブランは最強だもんね!
そして、シュガーが肉をたくさん確保してくれていた。勿論、私もレッドコークと戦ったよ?ダンジョンから出たら丸々1羽手に入るなんて、素晴らしい!
もしかして、他のダンジョンでもそうなのかな?リソースが足りているダンジョンはそうかも?
もやしを水耕栽培している空納になら…それとも、そういう魔法を作る?魔法はイメージだもんね!うん。何とかなるかも!
「えへへ…」
その事をみんなに話したら、危険だと反対された。
「でも、考えてみてよ。苦労しないと捕まえられないシジミーが、確実に手に入るんだよ?それに、相手がシジミーなら危険はないよね?」
「全く…あの表情で、何かまた思い付いたとは思っていたが…だが今はまだ、冒険者が多いだろう。少し待て」
ランスの言葉に、素直に頷く。
「私だって、これは成功したらズルだと思ってるし、他の人に怪しまれる行動は避けたい」
エリー姉様が気を利かせてたくさん料理を出してくれたから、さすがにみんなお腹いっぱいになるだろう…私は、見てるだけでお腹いっぱい。
「主、水を貰えるか?」
(ヤブラン、メイだよ)
コップの中に水魔法で水を注ぎながら、氷も浮かべてやる。
エリー姉様だけならともかく、ここにはもふもふメイドもいる。そのくるりと巻いた、リスのような尻尾…ちょっとだけでいいからもふらせて貰えないかな…
翌日、エリー姉様とヤブランとでダンジョンの最終チェックをして、異変は完全に終息した事を確認した。
「早速ダンジョンに入るのね?本当に気をつけて、絶対に無理しちゃダメよ?」
エリー姉様に手を振って、笑顔でダンジョンに入っていく。
「あのね?魔法の実験したいの。ダンジョンの魔物を捕獲して、外に出してみたいの」
「シジミーで実験するのではないのか?」
「それは…だって、冬まで待てないんだもん」
「レッドコークなら、ボク達ならメイを守れると思うの」
「むぅ…だが、放つ場所は亜空間だ。まだダンジョンの異変が続いていると、誤解させるのも申し訳ないからな…我の亜空間で良いだろう」
「そうだね…火を吐かれたら色々あったら燃えちゃうし」
私の亜空間はメインの生活空間だから、物が多い。
ランスの亜空間も物がないけど、どっちでもいいもんね。
よし!レッドコーク、1羽で向かってきた。相変わらず怖い顔してるなー。殺さないようにダメージだけ与えて…よし!空間捕獲!
僅かな抵抗を見せるも、無事に捕獲された。
空間把握してみても、生きたまま捕らえられた事が分かった。
「やった!成功!」
「良かったな…だがここはダンジョンだ。気を抜くな」
「ふふっ!分かってるよ、ランス」
あとは、どれだけ無傷で3階層に進めるかだ。ドラゴンに挑むのは難しいけど、2階層の魔物に負けたくないな。
ヤブランが進んでいるだけで、魔物は倒されていく。シュガーはそのドロップアイテムの中から、メイが喜びそうな物だけ拾っていく。
ヤブランが、気ままにブレスを吐くだけで、放射状に魔物が消えていく。
ドロップアイテムを拾うだけのシュガーも結構忙しい。
(やはり、特殊な魔物がいたか。シュガーは下がってくれ)
念話はシュガーに向けてのみ。シュガーも余計な心配を与えない為に、話す時はヤブランだけにすると決めた。
四つ足で闊歩するドラゴン。このダンジョン固有種を倒さなければダンジョンの平穏はないだろう…そして、ヤブラン自身の進化の為にも。
漆黒のドラゴンは、ヤブランの姿を見ると、走ってきてそのままの勢いで体当たりしようとするが、予見で見ていたヤブランは、難なく避ける。
間合いが離れ、追い討ちをかけるようにヤブランが爪で切り裂く。
倒すまでのダメージは入っていない。
漆黒のドラゴンが、振り向きながらのブレスを放つ。が、ヤブランの竜鱗結界に阻まれる。
それを想定していたのか、ブレスを隠れ蓑に、漆黒のドラゴンは勢いよく走る。
(ぐっ…)
(大丈夫にゃ?)
(問題ない!もっと下がれ!巻き込まれても知らんぞ!)
とはいえ、シュガーなら大丈夫だろう。シュガーを連れてきたのはあくまでも保険だ。神格を得たシュガーなら、何があっても自分で対処出来る。
躱しながら、爪を振るう。爪は漆黒の鱗をも切り裂いて、ダメージを与える。
激しく暴れる漆黒のドラゴン。冷静さは欠いているが、怒りに力は上がった。
本来なら同じダンジョンに住む魔物同士が戦う事はない。だが今の漆黒のドラゴンには、それらを気遣う余裕もない。
傷を負いながらも、冷静さを失った相手の動きを見切る事は容易くなった。確実に避け、爪と、時折ブレスでダメージを与え、漆黒のドラゴンはついに倒れた。
ドロップしたのは、頭に生えていた角2本。
そして、異様な空気の中にあったダンジョンも、元に戻る。
下から上がってきた魔物を狩り、増えすぎた魔物を倒していくと、もう異常に増えたりしなくなった。
(ヤブラン、戻るにゃ)
(うむ…先に回復する)
回復しつつ人化すると、シュガーもヤブランの隣で人化した。
「ヤブランはドラゴンがいた事を分かっていたにゃ?」
「いや…だが、我もシュガーのように神格を得ないと、主の元に居られなくなるからな」
「…神格にゃ?」
「まさかの無自覚か…我がどれ程その力に焦がれたか」
拳をぐっと握るヤブランに、シュガーは首を傾げる。
「なんで怒ってるにゃ?!にゃーは何もしてにゃーよ?」
「むしろ、何もしていないから怒ってるのだが…早く戻ろう。主が心配している」
「ヤブラン!シュガー…良かった。無事だね?」
「回復はしたにゃ…ダンジョンも、元に戻るにゃ?」
「ああ。危険は取り除いた」
「そうなの?…レアモンスターがスタンピードを引き起こすタイプだったのか…」
「レアモンスター?」
「あ、ええと…どんな魔物がいたの?」
「漆黒のドラゴンだ。ドロップアイテムは角。軽くて丈夫なので、何にでも使えるだろう」
ヤブラン達が中に入った時はどうなるかと思ったけど、良かった…多少の怪我はあったみたいだけど、ヤブランは最強だもんね!
そして、シュガーが肉をたくさん確保してくれていた。勿論、私もレッドコークと戦ったよ?ダンジョンから出たら丸々1羽手に入るなんて、素晴らしい!
もしかして、他のダンジョンでもそうなのかな?リソースが足りているダンジョンはそうかも?
もやしを水耕栽培している空納になら…それとも、そういう魔法を作る?魔法はイメージだもんね!うん。何とかなるかも!
「えへへ…」
その事をみんなに話したら、危険だと反対された。
「でも、考えてみてよ。苦労しないと捕まえられないシジミーが、確実に手に入るんだよ?それに、相手がシジミーなら危険はないよね?」
「全く…あの表情で、何かまた思い付いたとは思っていたが…だが今はまだ、冒険者が多いだろう。少し待て」
ランスの言葉に、素直に頷く。
「私だって、これは成功したらズルだと思ってるし、他の人に怪しまれる行動は避けたい」
エリー姉様が気を利かせてたくさん料理を出してくれたから、さすがにみんなお腹いっぱいになるだろう…私は、見てるだけでお腹いっぱい。
「主、水を貰えるか?」
(ヤブラン、メイだよ)
コップの中に水魔法で水を注ぎながら、氷も浮かべてやる。
エリー姉様だけならともかく、ここにはもふもふメイドもいる。そのくるりと巻いた、リスのような尻尾…ちょっとだけでいいからもふらせて貰えないかな…
翌日、エリー姉様とヤブランとでダンジョンの最終チェックをして、異変は完全に終息した事を確認した。
「早速ダンジョンに入るのね?本当に気をつけて、絶対に無理しちゃダメよ?」
エリー姉様に手を振って、笑顔でダンジョンに入っていく。
「あのね?魔法の実験したいの。ダンジョンの魔物を捕獲して、外に出してみたいの」
「シジミーで実験するのではないのか?」
「それは…だって、冬まで待てないんだもん」
「レッドコークなら、ボク達ならメイを守れると思うの」
「むぅ…だが、放つ場所は亜空間だ。まだダンジョンの異変が続いていると、誤解させるのも申し訳ないからな…我の亜空間で良いだろう」
「そうだね…火を吐かれたら色々あったら燃えちゃうし」
私の亜空間はメインの生活空間だから、物が多い。
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