(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅

あかる

文字の大きさ
125 / 166

温泉

しおりを挟む
    久しぶりの泥温泉。泥パックで、顔もすべすべになるかも?
    以前来た時は白猫だったシュガーも今は黒猫。保護色でちゃんと浸かれているか分からない。

「あれ?アロカシア、鱗の一部が金色だよ?…ああ、でもエルドさんが金色の竜だから、アロカシアも大人になったら金色になるの?」

(そうではないが…ふむ。だがあり得る事だな)
「…ふうん?」
(ふふっ。案外己では分からぬものなのだな)

「まあ…確かにその位置だと、自分では見えないね」
    そうか…シルバードラゴンじゃなくなっちゃうのか。だとしても名前は変えられないけど。

「鱗が生え変わって、また大きくなるんだね…」
    初めて会った時は、小さくて可愛いかったのに、今は縦にも横にも倍以上に大きくなってる。それでもまだ、エルドさんよりは小さいけど。

    私は、身長は伸びたけど、まだ子供体型だ。まだ7歳だし、これからだよね?

    寒くなってきたから、余計に温泉が気持ちいい。スマホ農園はいつでも春の陽気だし、お湯もさらっとしてる。また違った魅力があるけど、メタルとしか一緒に入れないのが残念だ。

    みんなにクリーンをかけると、もふもふが超もふもふになった…辛抱堪らん!
    抱きついて、思いっ切りもふもふを堪能する。

(ここはまだ、外なのだが)
    そうでした。深淵の森奥地には危険な魔物がいっぱい。

    みんなが出掛けて、残ったのは私とシュガー。シュガーはお気に入りのもふもふクッションの上でふみふみしながら眠そうにしている。

    私は錬金術。命の花はまた採れるかは分からないけど、ダンジョンだし、多分またいつかは生えると思う。
    慎重に魔力を込めて調合すると、薬がキラリと光った。
「よし!」

    看破    エクスポーション    死亡以外の状態を全て治す。効果100%

    うん。成功した。小瓶に詰めて、収納庫に入れた。
    
    このエクスポーションの凄い所は、病気さえも治してしまう。医者要らずの薬だ。
    こんな凄い薬作っちゃうなんて、私の錬金術の腕前もいつの間にかかなり上がってるね。

    上には上がいるだろうし、オージェには絶対敵わないから、天狗になったりはしない。

    ふと思いついて、魔晶石2つを取り出して、融合させる…出来た!謎の力を使わなくても魔宝石を創り出せるようになった。
    数字として出る訳じゃないけど、精密魔力操作のレベルも上がっているのだろう。

    みんなに持たせる分を創れば、もう魔力切れを心配する必要はなくなる。

    もしかして、温泉効果もあるのかな?あの温泉に入ると、魔力操作が容易になる気がする。
    それはそれで、実力じゃないって事だから悲しくなるけど。

    メタルの魔宝石の予備に魔力を溜めて、聖域に出る。
    一番初めに作ったピザ釜が、まだ無事に残っている。
    久しぶりにピザにしてもいいな。熟成小屋で簡単にチーズが作れるようになったから、かなり便利になった。

    よし!今晩はピザだ!デザートにチーズタルトも作ろう。

    スマホ農園や、亜空間に入ってしまうと回復が遅くなるから、料理も外でする。
    お昼寝中のシュガーに代わって、メタルが料理を手伝ってくれる。
    ピザなので、そんなにやる事はないけど、芋の皮を剥いて貰った。
    
    あれ…結構空近くまで魔力使ったのに、もう魔力回復してる。これは、泥温泉と、聖域のダブル効果なのかな?
    何にせよ、あっというまに怠さが消えた。嬉しい。

「メタル、魔宝石の予備があるから、足りなくなりそうなら早めに言ってね?」
(ありがとうございます)
    嬉しそう。表情はなくても、メタルの為に何かしてあげると、ちゃんと喜ぶんだ。…メタルも大切な仲間。眷属達と同じように愛おしく思える。

(私に…主様の加護が)
    祝福ではなく、加護。
    創造?
    想像ではなく、創造…良かった。妄想じゃなくて。

    どうして祝福じゃなくて、加護になったんだろう?分からないけど、祝福よりは加護の方が効果が大きい。良いことだ。

    アロカシア達も帰ってきた。シュガーも起きたみたいだ。
「ランス?黒銀色の毛並みが…」
(うむ…以前の銀色に戻るのか?)
    と、いうより、青銀色かな。
「アロカシアの鱗も色が変わったしね。そういうのって、良くあることなの?」

「いや、我は努力の結果だ」
    アロカシアの努力…いっぱい食べて、大きくなった?
「主は呑気だな…いや、それで良いのだ。それより、ミノタウロスキングを見つけた」
「えっ?!倒したの?」
「偶然見かけただけだから、そこが生息地とは限らないが」

「そっか…でも、ありがとう。また絶品牛肉が食べられるんだね!」
「厚切りステーキで頼む!」

    血抜きはしてあるみたいだ。爪で抉った傷痕がついている。意外。いつもは人化したままなのに。それだけ強敵だったのか。

「怪我は…大丈夫みたいだね。やっぱり強かった?」
「そうだな。ランスがいて良かった」
「無理しちゃダメだよ?薬と魔宝石は、ちゃんと準備しておいてね」
「おお…流石主だ」
(メイこそ、無理してないか?)
    そうだね…普通なら、何十年も錬金術師やってても、作れない物だ。何せ国宝級だし。
「ここん所、結構色々上手く作れてるんだ。それがみんなの役に立つなら、それが一番だから」




    
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

神による異世界転生〜転生した私の異世界ライフ〜

シュガーコクーン
ファンタジー
 女神のうっかりで死んでしまったOLが一人。そのOLは、女神によって幼女に戻って異世界転生させてもらうことに。  その幼女の新たな名前はリティア。リティアの繰り広げる異世界ファンタジーが今始まる!  「こんな話をいれて欲しい!」そんな要望も是非下さい!出来る限り書きたいと思います。  素人のつたない作品ですが、よければリティアの異世界ライフをお楽しみ下さい╰(*´︶`*)╯ 旧題「神による異世界転生〜転生幼女の異世界ライフ〜」  現在、小説家になろうでこの作品のリメイクを連載しています!そちらも是非覗いてみてください。

滅びる異世界に転生したけど、幼女は楽しく旅をする!

白夢
ファンタジー
 何もしないでいいから、世界の終わりを見届けてほしい。  そう言われて、異世界に転生することになった。  でも、どうせ転生したなら、この異世界が滅びる前に観光しよう。  どうせ滅びる世界なら、思いっきり楽しもう。  だからわたしは旅に出た。  これは一人の幼女と小さな幻獣の、  世界なんて救わないつもりの放浪記。 〜〜〜  ご訪問ありがとうございます。    可愛い女の子が頼れる相棒と美しい世界で旅をする、幸せなファンタジーを目指しました。    ファンタジー小説大賞エントリー作品です。気に入っていただけましたら、ぜひご投票をお願いします。  お気に入り、ご感想、応援などいただければ、とても喜びます。よろしくお願いします! 23/01/08 表紙画像を変更しました

転生したので好きに生きよう!

ゆっけ
ファンタジー
前世では妹によって全てを奪われ続けていた少女。そんな少女はある日、事故にあい亡くなってしまう。 不思議な場所で目覚める少女は女神と出会う。その女神は全く人の話を聞かないで少女を地上へと送る。 奪われ続けた少女が異世界で周囲から愛される話。…にしようと思います。 ※見切り発車感が凄い。 ※マイペースに更新する予定なのでいつ次話が更新するか作者も不明。

【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】 佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。 新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。 「せめて回復魔法とかが良かった……」 戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。 「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」 家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。 「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」 そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。 絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。 これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです

yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~ 旧タイトルに、もどしました。 日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。 まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。 劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。 日々の衣食住にも困る。 幸せ?生まれてこのかた一度もない。 ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・ 目覚めると、真っ白な世界。 目の前には神々しい人。 地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・ 短編→長編に変更しました。 R4.6.20 完結しました。 長らくお読みいただき、ありがとうございました。

転生令息は攻略拒否!?~前世の記憶持ってます!~

深郷由希菜
ファンタジー
前世の記憶持ちの令息、ジョーン・マレットスは悩んでいた。 ここの世界は、前世で妹がやっていたR15のゲームで、自分が攻略対象の貴族であることを知っている。 それはまだいいが、攻略されることに抵抗のある『ある理由』があって・・・?! (追記.2018.06.24) 物語を書く上で、特に知識不足なところはネットで調べて書いております。 もし違っていた場合は修正しますので、遠慮なくお伝えください。 (追記2018.07.02) お気に入り400超え、驚きで声が出なくなっています。 どんどん上がる順位に不審者になりそうで怖いです。 (追記2018.07.24) お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。 今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。 ちなみに不審者は通り越しました。 (追記2018.07.26) 完結しました。要らないとタイトルに書いておきながらかなり使っていたので、サブタイトルを要りませんから持ってます、に変更しました。 お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!

大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!

古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。 その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。 『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』 昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。 領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。 一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――

貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ

ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます! 貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。 前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?

処理中です...