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第五章 マシュマロの破壊力
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「で、どうやって寝るんだよ」
夜が更け、見ていたニュース番組が終わると、ずっと黙りこくっていたキキが口を開いた。
そうか、勢いで由愛を泊まらせると言ってしまったが、寝る場所までは考えていなかった。
「先輩はいつもどこで寝ているんですか?」と由愛が聞く。
「そこ」
テレビの前に置いてあるソファは三人掛けと二人掛けでL字型になっている。キキは三人掛けの方を指さした。
「じゃあ、私はこっちで寝ます」
由愛は二人掛けの方に移動した。長身のキキはとても無理だが、小柄な由愛なら二人掛けでもなんとか寝られるかもしれない。
「それなら、俺はみさをさんとベッドで寝るよ」
キキはそう言って、みさをの肩に手をまわしてきた。
「つまらない冗談言わないの」
みさをは乱暴にキキの腕を振りほどいた。今日のキキは本当におかしい。
しかしここで大学生の男女が二人きりというのは、みさをも賛成できなかった。
キキは今のところ由愛に興味がないようだが、それでも一晩中隣で寝ていたらどうなるか分からない。由愛の恋を邪魔するつもりはないが、自分の家でいかがわしい行為をされるのはさすがに抵抗がある。
結局みさをと由愛が寝室で寝ることになった。
明かりを消すと、由愛はすぐにすうすうと寝息を立て始めたが、みさをはなかなか寝つけなかった。
自分で言い出したこととはいえ、まさか今日初めて会った女の子と一つのベッドで寝ることになるとは。
暗闇で天井を見つめながら、「キキは絶対に落とせない男」と由愛が言っていたことを思い出した。
由愛みたいな可愛い子に言い寄られたら、普通の男は一も二もなく承諾すると思うが。なぜキキは誰とも付き合わないのだろう。恋愛に興味がないのかな。
夜が更け、見ていたニュース番組が終わると、ずっと黙りこくっていたキキが口を開いた。
そうか、勢いで由愛を泊まらせると言ってしまったが、寝る場所までは考えていなかった。
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「そこ」
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「じゃあ、私はこっちで寝ます」
由愛は二人掛けの方に移動した。長身のキキはとても無理だが、小柄な由愛なら二人掛けでもなんとか寝られるかもしれない。
「それなら、俺はみさをさんとベッドで寝るよ」
キキはそう言って、みさをの肩に手をまわしてきた。
「つまらない冗談言わないの」
みさをは乱暴にキキの腕を振りほどいた。今日のキキは本当におかしい。
しかしここで大学生の男女が二人きりというのは、みさをも賛成できなかった。
キキは今のところ由愛に興味がないようだが、それでも一晩中隣で寝ていたらどうなるか分からない。由愛の恋を邪魔するつもりはないが、自分の家でいかがわしい行為をされるのはさすがに抵抗がある。
結局みさをと由愛が寝室で寝ることになった。
明かりを消すと、由愛はすぐにすうすうと寝息を立て始めたが、みさをはなかなか寝つけなかった。
自分で言い出したこととはいえ、まさか今日初めて会った女の子と一つのベッドで寝ることになるとは。
暗闇で天井を見つめながら、「キキは絶対に落とせない男」と由愛が言っていたことを思い出した。
由愛みたいな可愛い子に言い寄られたら、普通の男は一も二もなく承諾すると思うが。なぜキキは誰とも付き合わないのだろう。恋愛に興味がないのかな。
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