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千年前の伝承
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「ワシもすべてを聞かされているわけでは無いのじゃが………。」
そう言って、じいちゃんは話始めた。
「まず、英雄たちが使うとされる能力じゃが、火水雷風土氷木の7つらしい。知っての通り、我が一族は雷。そして、先ほどテレビで呼び掛けてきた消防士はおそらく水の一族。そして、7体の敵もまた同じ能力を使うそうじゃ。さっきテレビに映った使者は火の能力を使っておった。」
「なるほど。火の使者の相手は、水の能力者が適任だったってことか。」
「そうじゃな。そして、ここからがとても大切なんじゃが、7体の使者を倒すことができれば、時空の歪みが生じ戦いが起こる前、つまり、昨日に時間が戻るそうじゃ。」
「ん?つまり、この戦いで死んだ人達もみんな生き返るってこと?」
「そう伝えられておる。実際にワシは経験したことがないから、本当かどうかはわからん。」
「ちょっと待って。じゃ、じゃあさ、もしだよ?もし、俺らが全滅したら?」
「7体の使者を倒さない限り時空の歪みが生じることはない。7人の英雄の末裔達が全滅した後でも、使者を全員倒すことができれば、時空の歪みが起こるかもしれん。じゃが、さっきの映像を見てわかったじゃろ。警察でも太刀打ちできん。おそらく末裔が全滅した時点で、人類には勝ち目がない。じゃから、お前達が頼りなんじゃ。」
じいちゃんは、すごく悲しそうな顔をしていた。それもそうだよな。孫が死ぬかもしれないって言うのに……。俺は元気なフリをした。
「なるほどねー!けど、分からんことばっかりだなー。まぁ、俺が全員倒してくるよ!!……って、もうこんな時間じゃん!会社行かなきゃ!」
そう言って、急いで身支度をして、俺は家を出た。
「行ってきまーす!」
会社に向かう道中、いきなり後ろから背中を叩かれた。
「よっす!将太!あれー?元気ないじゃーん。」
こいつの名前は土井雅人。小学校からの幼馴染。中学、高校も同じで、大学は違ったが、入社した会社のオフィスが偶然にも同じビル内という腐れ縁だ。
「おー、雅人。おはよう。お前が元気すぎるだけだろ。朝のニュース見た?」
ヘラヘラしていた雅人の表情が一瞬強張ったように見えた。
「あー、凄かったなー。なんか、夢かと思ったんだけど……現実なんだよなー。」
いつもはヘラヘラしている雅人だが、今日は何だか真面目に思えた。
「ま、俺らがどうにかできる訳じゃないし、とりあえず仕事頑張ろーぜ!うぇーい!」
いつものようにヘラヘラした感じの雅人だったが、目は一切笑っていなかった……。
その後、いつものようにくだらない会話をし、会社に着いた。自分の席に向かう途中、聞こえてくる会話は今朝のニュースで持ちきりだった。みんなすごく怯えていた。そりゃそうだろうな。敵の正体もわからなければ、いつ襲ってくるかわからない。とてつもない恐怖感が伝わってきた。
朝礼が終わると、オフィス全体に放送が流れた。事件が解決するまでの間、当面、会社を休みにするとのこと。今日も絶対にやらなければならない仕事が終わったら速やかに帰宅するようにと全社員に命令が下った。
俺は、じいちゃんのことも心配だったので、午前中に仕事を終わらせて、昼過ぎには帰宅した。集合は明日の正午。そこから使者との戦いが始まる。だが、俺は不安しかなかった。俺は、火おこし以外で雷の能力を使ったことがないのだ。
そう言って、じいちゃんは話始めた。
「まず、英雄たちが使うとされる能力じゃが、火水雷風土氷木の7つらしい。知っての通り、我が一族は雷。そして、先ほどテレビで呼び掛けてきた消防士はおそらく水の一族。そして、7体の敵もまた同じ能力を使うそうじゃ。さっきテレビに映った使者は火の能力を使っておった。」
「なるほど。火の使者の相手は、水の能力者が適任だったってことか。」
「そうじゃな。そして、ここからがとても大切なんじゃが、7体の使者を倒すことができれば、時空の歪みが生じ戦いが起こる前、つまり、昨日に時間が戻るそうじゃ。」
「ん?つまり、この戦いで死んだ人達もみんな生き返るってこと?」
「そう伝えられておる。実際にワシは経験したことがないから、本当かどうかはわからん。」
「ちょっと待って。じゃ、じゃあさ、もしだよ?もし、俺らが全滅したら?」
「7体の使者を倒さない限り時空の歪みが生じることはない。7人の英雄の末裔達が全滅した後でも、使者を全員倒すことができれば、時空の歪みが起こるかもしれん。じゃが、さっきの映像を見てわかったじゃろ。警察でも太刀打ちできん。おそらく末裔が全滅した時点で、人類には勝ち目がない。じゃから、お前達が頼りなんじゃ。」
じいちゃんは、すごく悲しそうな顔をしていた。それもそうだよな。孫が死ぬかもしれないって言うのに……。俺は元気なフリをした。
「なるほどねー!けど、分からんことばっかりだなー。まぁ、俺が全員倒してくるよ!!……って、もうこんな時間じゃん!会社行かなきゃ!」
そう言って、急いで身支度をして、俺は家を出た。
「行ってきまーす!」
会社に向かう道中、いきなり後ろから背中を叩かれた。
「よっす!将太!あれー?元気ないじゃーん。」
こいつの名前は土井雅人。小学校からの幼馴染。中学、高校も同じで、大学は違ったが、入社した会社のオフィスが偶然にも同じビル内という腐れ縁だ。
「おー、雅人。おはよう。お前が元気すぎるだけだろ。朝のニュース見た?」
ヘラヘラしていた雅人の表情が一瞬強張ったように見えた。
「あー、凄かったなー。なんか、夢かと思ったんだけど……現実なんだよなー。」
いつもはヘラヘラしている雅人だが、今日は何だか真面目に思えた。
「ま、俺らがどうにかできる訳じゃないし、とりあえず仕事頑張ろーぜ!うぇーい!」
いつものようにヘラヘラした感じの雅人だったが、目は一切笑っていなかった……。
その後、いつものようにくだらない会話をし、会社に着いた。自分の席に向かう途中、聞こえてくる会話は今朝のニュースで持ちきりだった。みんなすごく怯えていた。そりゃそうだろうな。敵の正体もわからなければ、いつ襲ってくるかわからない。とてつもない恐怖感が伝わってきた。
朝礼が終わると、オフィス全体に放送が流れた。事件が解決するまでの間、当面、会社を休みにするとのこと。今日も絶対にやらなければならない仕事が終わったら速やかに帰宅するようにと全社員に命令が下った。
俺は、じいちゃんのことも心配だったので、午前中に仕事を終わらせて、昼過ぎには帰宅した。集合は明日の正午。そこから使者との戦いが始まる。だが、俺は不安しかなかった。俺は、火おこし以外で雷の能力を使ったことがないのだ。
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