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末裔集合
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家に戻ると、じいちゃんとばあちゃんが夕飯を食べていた。
「おぉ、将太。帰ってくるのが遅かったから、先に食べてしもたわ。」
「別にいいよ。お腹すいたから俺も今から食べるよ。」
炊飯器からご飯を茶碗に盛って、席に着くとじいちゃんとばあちゃんが心配そうに俺を見ていた。
「将太……。いつ出発するんじゃ?」
「明日の朝出発するつもり。電車で向かえば2時間くらいで清水寺に着けるはずだから。」
「体に気を付けるんじゃぞ。」
「うん。ありがとう。」
その後は、いつも通り、じいちゃんとばあちゃんと他愛もない話をして、ご飯をお腹一杯食べた。そして、リビングで少し休憩して、自分の部屋に向かった。
「じゃあ、じいちゃんばあちゃん、俺、寝るね。おやすみ。また明日。」
「おやすみ。」
布団に入ってから、俺は白虎と少し話をしていた。
「百年前に戦ったことあるんなら、どの使者にどの英雄が有利か分かってるってことだよな?」
「大体はわかる。けどよー、百年だぜ?敵もおそらく、強くなってる。こっちも百年前と同じって訳にはいかねーよ。」
「そっかー。さすがにそんなに甘くないのか。もうひとつ聞きたいんだけどさー。他の英雄の末裔たちにも白虎みたいな使い魔が寄生してんの?」
「あぁ。それぞれの一族に寄生し、各々能力を使える。まぁ、そいつらも含めて、明日会えるだろうよ。さ、明日に備えて、はやく寝るぞ。」
「そうやな。おやすみ。」
翌朝5時
俺は、携帯のアラームで目が覚めた。じいちゃんとばあちゃんを起こさないように気を付けながら、荷物をまとめた。
水だけ飲んで、出発しようとリビングに向かうと、そこには置き手紙が置いてあった。
「将太へ
夕飯のときの将太の顔を見ていると、朝、ワシらが寝ているうちに出発するような気がしたので、手紙を書きます。いつかはこんな日が来るとは分かっていたけど、とても辛いです。代わりにワシが戦えれば良かったのですが、年で体も思うように動かず、雷の力も年々衰えており、将太に託すしかありません。一族代表として、人類の未来を守ってほしいと思う反面、将太には無事でいてほしいです。どうか、危ないと思ったら気にせず逃げてください。自分の身を最優先にしてください。それでは、お元気で。行ってらっしゃい。」
じいちゃんとばあちゃんから俺への手紙だった。読み終わると頭の中に白虎の声が響いた。
「ハッハッ、朝早くに出発することまでバレてたみたいだな。」
「だな。……じいちゃ、ばあちゃんありがとう。白虎行くぞ。」
俺は、手紙をカバンに入れ、京都へと向かった。京都駅までは電車で約2時間で着いた。時間に余裕があったので、京都駅近くのカフェで朝ご飯をのんびりと食べ、その後付近を散歩した。時計を見るとまだ10時だった。
「うーん。ちょっと早いけど、もう清水寺に向かおうかなー。」
俺は、バスに乗って清水寺に向かった。つい昨日、東京であんな事件が起こったのに、清水寺は観光客で一杯だった。
「すげーなー。こんなに人いるんだなぁ。っていうか、詳しい位置を聞いてないんだけど…………。清水寺のどこに向かえば良いんだ?」
俺は、地図を見ながら、困り果てていた。すると、白虎が語りかけてきた。
「将太。本堂だ。本堂の地下から、『青龍』の気配がする。」
「『青龍』?あぁー、他の使い魔か!それじゃあ、とりあえず本堂に向かってみよう。」
俺は本堂に向かうことにした。門を通過しようとしたそのとき、門の真下にいた白装束に身を包んだ小学生くらいの女の子が話しかけてきた。
「汝は、末裔の一人だな。」
「は、はい。そうです!」
そう答えると、辺りがいきなり霧に包まれた。そして、さっきまであんなに一杯いた観光客が一人もいなくなった。
「何だよ。これ!どういうことだ?」
「あなただけを結界の中に招待しました。こちらへ。道なりに進むと本堂の地下に出ます。そこでお待ちください。」
見ると、門の横にあった岩の壁に洞窟のような穴が開いており、奥の方まで続いているみたいだった。
「なるほど。何かもう何がどうなってんのかさっぱりわからん!とりあえず、向かうか。」
俺は、薄暗い洞窟の中を前へ前へと進んだ。
5分くらい歩いただろうか?前方に扉が現れた。
「ここか?」
俺はノックをして中に入った。
「失礼します。」
中は普通の部屋になっていた。思っていたよりずっと広い。そして、真ん中には、テレビで見た消防士と俺より少し年上のお姉さん、少し離れたところに消防士と同じくらいの年齢の男が寝ていた。
「おぉ。来てくれたか!君が雷の一族の末裔だね?青龍が白虎の気配がするって言ってるよ。」
「は、はい。雷坂将太って言います。25歳です。よろしくお願いします。」
俺が自己紹介していると、男の右手から地面に水が流れ始めた。そして、その水が徐々に形を変えていき、龍の形になった。それを見ていると白虎が語りかけてきた。
「将太。右手を横につき出せ。俺も外に出る。」
右手を横に出すと俺のとなりに白虎が現れた。
「よぉ。白虎。会うのは百年ぶりじゃのう。」
「そうだな。百年前より元気そうじゃねぇか。」
白虎が俺以外と話しているのを初めて見た。何だか、変な感じがする。
「ははは。青龍、何だか嬉しそうだね!雷坂将太くんか。シンプルに将太って呼ぼうかな。そして、隣にいるのが白虎か。雷ってやっぱりかっこいいなぁ!……、あ、ごめんね。俺の自己紹介まだだったね。俺は水田準平。水田でも準平でも好きなように呼んでよ!歳は33歳。テレビで見てくれたと思うけど、消防士してます。水田一族は水の能力を使えて、こいつが使い魔の『青龍』。よろしくね。」
「よろしくお願いします!」
準平さんと話しているとさっきまで準平さんと喋っていた女の人も近づいてきた。
「将太くん。こんにちは!私は氷室楓。年は29。私の一族、氷室家は氷の能力が使えるの。そして、使い魔は…………。」
足元が凍り始め、楓さんの後ろに大きな氷の塊ができた。そして、氷に亀裂が入り、中から大きな牙を持つゾウが現れた。
「でかっ!これって……。」
「そう。私の使い魔はマンモス。……ビックリした?よろしくね!」
「よ、よろしくお願いします。」
楓さんは準平さんの方に向き直った。
「ねぇ準平さん。まだ半分しか揃ってないけど、本当に全員に伝わってるの?あなたがテレビで訴えかけたのって、朝の6時くらいよ?テレビ見てない人がいてもおかしくないわ。」
「大丈夫だよ。俺の映像、お昼も夕方も何回も流れてたから。それに俺たちには不思議な絆がある。あと3人。絶対に来るよ。」
準平さんの自信がどこから来るものなのかわからないが、何だか安心する。時間はまだ11時。約束の時間まで、まだ1時間もある。きっと大丈夫。そう思ってると、準平さんが口を開いた。
「ほらな。これで6人。あと一人だ。」
その言葉を聞いて、俺と楓さんは入ってきた扉の方を見た。すると、そこには二人の人影があった。一人は大学生くらいの男。もう一人は俺と同じ年くらいの女の子だった。二人が俺らの方に歩み寄ってきた。準平さんが二人に優しく話しかける。
「こんにちは。来てくれてありがとう。テレビ見てくれた?俺の名前は水田準平。…………ごめん。最後の一人が来たみたいだ。これで無事に7人揃ったね。みんな揃ったから改めて自己紹介しようか。」
入口に人影は見えない。俺は準平さんに話しかけた。
「準平さん?誰かいます?見えないんですけど。」
「白虎に聞いてみな?」
すると、白虎が語りかけてきた。
「将太。その男の言う通りだ。蟒蛇の気配だ。もう来るぞ。」
次の瞬間、扉が開いた。
「おぉ、将太。帰ってくるのが遅かったから、先に食べてしもたわ。」
「別にいいよ。お腹すいたから俺も今から食べるよ。」
炊飯器からご飯を茶碗に盛って、席に着くとじいちゃんとばあちゃんが心配そうに俺を見ていた。
「将太……。いつ出発するんじゃ?」
「明日の朝出発するつもり。電車で向かえば2時間くらいで清水寺に着けるはずだから。」
「体に気を付けるんじゃぞ。」
「うん。ありがとう。」
その後は、いつも通り、じいちゃんとばあちゃんと他愛もない話をして、ご飯をお腹一杯食べた。そして、リビングで少し休憩して、自分の部屋に向かった。
「じゃあ、じいちゃんばあちゃん、俺、寝るね。おやすみ。また明日。」
「おやすみ。」
布団に入ってから、俺は白虎と少し話をしていた。
「百年前に戦ったことあるんなら、どの使者にどの英雄が有利か分かってるってことだよな?」
「大体はわかる。けどよー、百年だぜ?敵もおそらく、強くなってる。こっちも百年前と同じって訳にはいかねーよ。」
「そっかー。さすがにそんなに甘くないのか。もうひとつ聞きたいんだけどさー。他の英雄の末裔たちにも白虎みたいな使い魔が寄生してんの?」
「あぁ。それぞれの一族に寄生し、各々能力を使える。まぁ、そいつらも含めて、明日会えるだろうよ。さ、明日に備えて、はやく寝るぞ。」
「そうやな。おやすみ。」
翌朝5時
俺は、携帯のアラームで目が覚めた。じいちゃんとばあちゃんを起こさないように気を付けながら、荷物をまとめた。
水だけ飲んで、出発しようとリビングに向かうと、そこには置き手紙が置いてあった。
「将太へ
夕飯のときの将太の顔を見ていると、朝、ワシらが寝ているうちに出発するような気がしたので、手紙を書きます。いつかはこんな日が来るとは分かっていたけど、とても辛いです。代わりにワシが戦えれば良かったのですが、年で体も思うように動かず、雷の力も年々衰えており、将太に託すしかありません。一族代表として、人類の未来を守ってほしいと思う反面、将太には無事でいてほしいです。どうか、危ないと思ったら気にせず逃げてください。自分の身を最優先にしてください。それでは、お元気で。行ってらっしゃい。」
じいちゃんとばあちゃんから俺への手紙だった。読み終わると頭の中に白虎の声が響いた。
「ハッハッ、朝早くに出発することまでバレてたみたいだな。」
「だな。……じいちゃ、ばあちゃんありがとう。白虎行くぞ。」
俺は、手紙をカバンに入れ、京都へと向かった。京都駅までは電車で約2時間で着いた。時間に余裕があったので、京都駅近くのカフェで朝ご飯をのんびりと食べ、その後付近を散歩した。時計を見るとまだ10時だった。
「うーん。ちょっと早いけど、もう清水寺に向かおうかなー。」
俺は、バスに乗って清水寺に向かった。つい昨日、東京であんな事件が起こったのに、清水寺は観光客で一杯だった。
「すげーなー。こんなに人いるんだなぁ。っていうか、詳しい位置を聞いてないんだけど…………。清水寺のどこに向かえば良いんだ?」
俺は、地図を見ながら、困り果てていた。すると、白虎が語りかけてきた。
「将太。本堂だ。本堂の地下から、『青龍』の気配がする。」
「『青龍』?あぁー、他の使い魔か!それじゃあ、とりあえず本堂に向かってみよう。」
俺は本堂に向かうことにした。門を通過しようとしたそのとき、門の真下にいた白装束に身を包んだ小学生くらいの女の子が話しかけてきた。
「汝は、末裔の一人だな。」
「は、はい。そうです!」
そう答えると、辺りがいきなり霧に包まれた。そして、さっきまであんなに一杯いた観光客が一人もいなくなった。
「何だよ。これ!どういうことだ?」
「あなただけを結界の中に招待しました。こちらへ。道なりに進むと本堂の地下に出ます。そこでお待ちください。」
見ると、門の横にあった岩の壁に洞窟のような穴が開いており、奥の方まで続いているみたいだった。
「なるほど。何かもう何がどうなってんのかさっぱりわからん!とりあえず、向かうか。」
俺は、薄暗い洞窟の中を前へ前へと進んだ。
5分くらい歩いただろうか?前方に扉が現れた。
「ここか?」
俺はノックをして中に入った。
「失礼します。」
中は普通の部屋になっていた。思っていたよりずっと広い。そして、真ん中には、テレビで見た消防士と俺より少し年上のお姉さん、少し離れたところに消防士と同じくらいの年齢の男が寝ていた。
「おぉ。来てくれたか!君が雷の一族の末裔だね?青龍が白虎の気配がするって言ってるよ。」
「は、はい。雷坂将太って言います。25歳です。よろしくお願いします。」
俺が自己紹介していると、男の右手から地面に水が流れ始めた。そして、その水が徐々に形を変えていき、龍の形になった。それを見ていると白虎が語りかけてきた。
「将太。右手を横につき出せ。俺も外に出る。」
右手を横に出すと俺のとなりに白虎が現れた。
「よぉ。白虎。会うのは百年ぶりじゃのう。」
「そうだな。百年前より元気そうじゃねぇか。」
白虎が俺以外と話しているのを初めて見た。何だか、変な感じがする。
「ははは。青龍、何だか嬉しそうだね!雷坂将太くんか。シンプルに将太って呼ぼうかな。そして、隣にいるのが白虎か。雷ってやっぱりかっこいいなぁ!……、あ、ごめんね。俺の自己紹介まだだったね。俺は水田準平。水田でも準平でも好きなように呼んでよ!歳は33歳。テレビで見てくれたと思うけど、消防士してます。水田一族は水の能力を使えて、こいつが使い魔の『青龍』。よろしくね。」
「よろしくお願いします!」
準平さんと話しているとさっきまで準平さんと喋っていた女の人も近づいてきた。
「将太くん。こんにちは!私は氷室楓。年は29。私の一族、氷室家は氷の能力が使えるの。そして、使い魔は…………。」
足元が凍り始め、楓さんの後ろに大きな氷の塊ができた。そして、氷に亀裂が入り、中から大きな牙を持つゾウが現れた。
「でかっ!これって……。」
「そう。私の使い魔はマンモス。……ビックリした?よろしくね!」
「よ、よろしくお願いします。」
楓さんは準平さんの方に向き直った。
「ねぇ準平さん。まだ半分しか揃ってないけど、本当に全員に伝わってるの?あなたがテレビで訴えかけたのって、朝の6時くらいよ?テレビ見てない人がいてもおかしくないわ。」
「大丈夫だよ。俺の映像、お昼も夕方も何回も流れてたから。それに俺たちには不思議な絆がある。あと3人。絶対に来るよ。」
準平さんの自信がどこから来るものなのかわからないが、何だか安心する。時間はまだ11時。約束の時間まで、まだ1時間もある。きっと大丈夫。そう思ってると、準平さんが口を開いた。
「ほらな。これで6人。あと一人だ。」
その言葉を聞いて、俺と楓さんは入ってきた扉の方を見た。すると、そこには二人の人影があった。一人は大学生くらいの男。もう一人は俺と同じ年くらいの女の子だった。二人が俺らの方に歩み寄ってきた。準平さんが二人に優しく話しかける。
「こんにちは。来てくれてありがとう。テレビ見てくれた?俺の名前は水田準平。…………ごめん。最後の一人が来たみたいだ。これで無事に7人揃ったね。みんな揃ったから改めて自己紹介しようか。」
入口に人影は見えない。俺は準平さんに話しかけた。
「準平さん?誰かいます?見えないんですけど。」
「白虎に聞いてみな?」
すると、白虎が語りかけてきた。
「将太。その男の言う通りだ。蟒蛇の気配だ。もう来るぞ。」
次の瞬間、扉が開いた。
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