オケ!うまずたゆまずちんたらと

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1章

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「ソフィー、  ソフィー」
どこからか、ママの叫ぶ声がする。
あれ、ママは家だよね!?
こことは、大分離れてると思うんだけど‥‥
(ママが呼んでる‥)
((えっ、僕には聞こえないよ。
これも、ソフィーの力なのかな!?))
(私の力?)
「多分、無意識に魔法使ってるよ」
「ソフィーは、風の魔法が使えるのね」
妖精さんがそう、解説してくれる。
凄い!そんなことしてるんだ。
私って、何者なの!?て、そんなこと言ってる場合ではない。
ママが泣きそうな声で、私を呼んでる。
早く帰らなきゃ!
「家に帰るの?」
「送ろうか?」
(えっ、どうするの?)
ナッツも驚いてる。
「この扉から、転移できるよ」
「ソフィーのお家に繋げてあげる」
便利だ。空間魔法だよね、きっと。
「明日も来る?」
「来るなら繋いどく」
(あ、でもママもドアは使うし歩いてくるよ。
遠いけど頑張るわ。ナッツもいるし)
「そう。明日も来る」
「帰りは送るわ」
ありがたく、お願いしてしまおう。帰りは、きっと眠気が来てしまう。森の中でお昼寝タイムなんて、冗談でも嫌だもんね。
(お願いします。じゃ、また明日ね。
シャイン、リーフ、バイバイ)
階段下の扉をくぐるとチェイスの鍛冶場の2つ隣の扉に出た。
階段を登る。いつもの廊下。
すると、ちょうどママが私の部屋からでてきた。
「ソフィー、よかった。近くにいないからどこに行ったのかと思ったわ。
まあ、お靴もお洋服も泥だらけだわ。
どこまで遊びに行ってたのかしら」
抱きしめられ、安心したのか急激な睡魔に襲われ目をこする。
「あら、眠たくなっちゃったのね。
お昼寝にしましょう」
そのまま、抱きかかえられ部屋へと運んでもらう。
ベットに寝かせてもらうその前に、しっかりママにクリーンかけてもらいました。


お昼寝から覚めると、横でナッツがスースー寝息をたてて気持ちよさそう。
私がベットを降りると、ナッツも起き出した。そのまま2人でリビングへ移動。
今日も、洗濯物を取り込んだ後、ママがお料理している間、小上がりスペースで秘密の会話。

(今日も初めてのことばかりであっという間に時間が過ぎてたよ)
((僕もびっくりしすぎて、あっという間だったよ。花は予想外すぎておもしろい))
(妖精の家まで、子どもの足で1時間くらいかかるのよね。お昼寝の時間までしかいられないのが勿体無いけど、明日も頑張って歩いて行こう!)
((やる気にみちてるね。楽しそうでなにより!))

本当に、子どもの足で歩いて行くのは凄く大変だった。
今日は、初めての道。初めての森。
初めての試練。初めましての妖精さん。
色々と目まぐるしくきついとは思わなかったけど明日からは歩いて行くのきついんだろうなぁ。
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