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2章
出生の秘密
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チェイスは、続けた。
「2人とも、無事だ。身の危険はない。
アン、大丈夫だ。3人とも、身の危険はない。絶対にだ。ただ、厳しい監視下に置かれててな、自由のない状態なんだそうだ。マチルダの家族が、竜人国に訴えてはいるんだが中々交渉はうまくいっていない」
「3人の安全がわかってるなら、あとは交渉次第ってことね。
ところでそのマチルダさんってエルフさんはかなりのとばっちりではなくて!?」
私は、マチルダさんのことを聞いてみた。
「覚えてないのね。小さかったものねぇ。
マチルダは、ルークのお嫁さん。2人は2人で世界をまわる行商人をしているの」
「そもそもの問題は、そこじゃないんじゃ。ハリーなんだよ。わしの口からは言いたくなかったんじゃが仕方なくな。仕方なく」
何が問題なのか!?
仕方なく2回言ったし!
パパが原因なんだったらルーク達は解放されて然るべきだわね。うん。
「で、なんで、ハリーなの!?
あの人とは15年のつきあいになるわ。その間
5年は囚われの身の人になんらあやしいところはないじゃない。まして、竜人国との繋がりなんてないわ」
「アン、落ち着いてきいておくれ。
俺とハリーは、人間の歳で言えば50年の付き合いなんじゃ」
ママと私は開いた口が塞がらない。顎が外れそうなほど大きな声ではぁ~ッと叫んでいた。
どういうことだ、どういうことだ???
「あの人は、竜人!?なの!?」
小さな声で信じられないとばかりに下を向いて大きく息をするママ。
「あぁ」
少しずつ落ち着いたママがゆっくりと口を開く。
「私、何も知らなかったわ。ハリーはなぜ話してくれなかったのかしら」
「アン、お主は孤児だと言っておったな。
その出生もまた、絡んでおる」
「私の、出生!?」
「あぁ、不思議に思わなんだか!?
自分の育ちの遅さに、そしてお主今年何歳になる!?」
「!?私の歳‥‥‥29歳です」
「そうじゃな。お前の見た目はどう見ても、17.8の娘さんじゃ」
確かにうちのママはとても綺麗。初めて見た時からほとんど変わらないその容姿、今の私とじゃどう見ても、親子には見えない。
今まで比べる人がいなかったから、気にしたことなかった。私も、きっと同じ年頃の子達と並ぶと小さいのだろう。
8歳になったのに、見た目は幼女のまま。
少しお姉さんになったとはいえ、まだ身長も1メートルないくらい。
ママは困惑した表情で、また口を開く。
「私の見た目がとうだというのですか!?
異常だからハリーは秘密を話してくれなかったの!?」
また、ママの顔が下を向く。
それと同時に大きな呼吸へと変わっていく。
「2人とも、無事だ。身の危険はない。
アン、大丈夫だ。3人とも、身の危険はない。絶対にだ。ただ、厳しい監視下に置かれててな、自由のない状態なんだそうだ。マチルダの家族が、竜人国に訴えてはいるんだが中々交渉はうまくいっていない」
「3人の安全がわかってるなら、あとは交渉次第ってことね。
ところでそのマチルダさんってエルフさんはかなりのとばっちりではなくて!?」
私は、マチルダさんのことを聞いてみた。
「覚えてないのね。小さかったものねぇ。
マチルダは、ルークのお嫁さん。2人は2人で世界をまわる行商人をしているの」
「そもそもの問題は、そこじゃないんじゃ。ハリーなんだよ。わしの口からは言いたくなかったんじゃが仕方なくな。仕方なく」
何が問題なのか!?
仕方なく2回言ったし!
パパが原因なんだったらルーク達は解放されて然るべきだわね。うん。
「で、なんで、ハリーなの!?
あの人とは15年のつきあいになるわ。その間
5年は囚われの身の人になんらあやしいところはないじゃない。まして、竜人国との繋がりなんてないわ」
「アン、落ち着いてきいておくれ。
俺とハリーは、人間の歳で言えば50年の付き合いなんじゃ」
ママと私は開いた口が塞がらない。顎が外れそうなほど大きな声ではぁ~ッと叫んでいた。
どういうことだ、どういうことだ???
「あの人は、竜人!?なの!?」
小さな声で信じられないとばかりに下を向いて大きく息をするママ。
「あぁ」
少しずつ落ち着いたママがゆっくりと口を開く。
「私、何も知らなかったわ。ハリーはなぜ話してくれなかったのかしら」
「アン、お主は孤児だと言っておったな。
その出生もまた、絡んでおる」
「私の、出生!?」
「あぁ、不思議に思わなんだか!?
自分の育ちの遅さに、そしてお主今年何歳になる!?」
「!?私の歳‥‥‥29歳です」
「そうじゃな。お前の見た目はどう見ても、17.8の娘さんじゃ」
確かにうちのママはとても綺麗。初めて見た時からほとんど変わらないその容姿、今の私とじゃどう見ても、親子には見えない。
今まで比べる人がいなかったから、気にしたことなかった。私も、きっと同じ年頃の子達と並ぶと小さいのだろう。
8歳になったのに、見た目は幼女のまま。
少しお姉さんになったとはいえ、まだ身長も1メートルないくらい。
ママは困惑した表情で、また口を開く。
「私の見た目がとうだというのですか!?
異常だからハリーは秘密を話してくれなかったの!?」
また、ママの顔が下を向く。
それと同時に大きな呼吸へと変わっていく。
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