オケ!うまずたゆまずちんたらと

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2章

出生の秘密   裏

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部屋に帰り、今日の出来事を思い返す。
覚悟を決めなければいけないだろう。
最低5年。
アンと、ソフィーに会えない覚悟を…
やることはいっぱいだ。とにかく休もう。
慌ただしい1日だった。

朝からバタバタと廊下を走り回る音で目が覚めた。何事だ!?
ベッドから降り、身支度を整えていると、部屋のドアをコンコンとノックする音がして扉が開く。
ジニーが入ってきて、
「おはようごさいます。ハロルド殿下。
リビングへおいでください。
ダイアナ王妃、マディソン妃、
アシェル皇子、エイデン皇子、レイラ皇女
様方がお待ちになっております」
「あぁ、ありがとう。
すぐ行くよ」
おー、案外早かったが弟、妹との初対面だ。
すぐ、リビングに移動する。

「おはようございます」
と、リビングに入り空気の悪さにびっくりする。
マディソン妃なんて、すんごい顔で俺のこと睨んでるし。
エイデンは、バカにしたように手を広げてソファの背もたれに置き脚を組み深々と座っている。
レイラは、どこ吹く風だ。知らんぷりで1人用のソファに座っている。
マディソン妃と、エイデンの向かいに母上と、アシェルが行儀よく座っている。
あぁ、エイデンは甘やかされて育った典型的なバカ皇子だな。
1人の子を持つ親としては叱ってやりたいがここでは今俺は独身なのだ。
そんなことをすればアンとソフィーのことがバレてしまうかも知れない。慎重に行動しなければ。
叱るというが小さい子供ではない。
アシェルと、エイデンは48歳
レイラは40歳だ。
竜人は、50歳で成人する。
平均寿命は、500歳ってところだろうか。
10歳くらいまでは、人間とほぼ同じような育ち方をするがそれからは、50歳までゆっくりと成長していく。
「おはよう、ハロルド」
「初めまして、ハロルド兄様
アシェルと申します」と、ソファを立ちこちらをしっかりと見て挨拶をする。
「おはようございます。母上。
おはよう、アシェル。よろしくな」
「お久しぶりね。ハロルド」
「エイデンです。よろしく」
「レイラです。お兄様」
と、無愛想な奴らだ。
「あぁ、よろしく」と負けじとそっけなく返してやった。
すると、それが気に食わなかったのかエイデンは、すごい剣幕で俺に対し
「お前、何様!?
よろしくってなんだ!?
俺に対して言ってんの!?」と捲し立てる。
「エイデン、あなたこそ何様なのですか!?その喋り方はなんです。キチンとなさい」
と母上が言い返す。
すると、エイデンはあろうことか母上に対し
「なんだ!?あなたがしゃしゃり出る必要はないんだよ。むしろ、邪魔だ。なんであなたが王妃で母上が側妃なんだ!?早く出ていけばいいものを。いくら、こいつが帰ってきたってお前の子じゃないのはわかりきってるじゃないか。ツノもない、出来損ないが」
コイツ、バカだな本当に。
そんな暴言を吐いてる息子をよそに知らぬ存ぜぬを通すマディソン妃とレイラ。
「何ですって!?」
と、母上は悔しそうにエイデンを睨んでいる。
そうか、マディソン妃は、俺のこと出来損ないだと思っていたんだな。
アシェルだけが陛下の子だと確信してるんだな。勘違いも甚だしい。
「エイデン、言い過ぎだよ。何でそんな捻くれた考えしかできないのさ。出来損ないなんて多分エイデンと僕2人でかかっていってもハロルド兄様には勝てないよ」
うん、そうだろうがそこは母上のフォローではないのか!?
「えっ、そんなに強いか!?
それこそ言い過ぎだぜ。アシェル」
























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