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第69話・言葉より、暮らしが近づく
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土曜日の朝。
いつものように崇雅の運転で、澪は会社近くの整形外科へ向かっていた。
助手席では、澪がギプスをかばうように腕を抱え、小さく息をつく。
「……今日で、取れるといいな」
「前回、順調だと言われていたから、取れる可能性は高い」
「でも、サポーター生活もあるって聞いているので……まだ完全に終わりじゃないんですよね」
「その分、無理をしなくて済む。俺がついている」
静かに、そして当然のように言われて、澪は少しだけ微笑んだ。
(……この1ヶ月、本当にたくさん支えてもらったな)
寝起きも、食事も、通院も――恋人って、こういう存在なのかもしれない。
そう思えるほど、いつもそばにいてくれた。
病院に到着すると、前回と同じように崇雅は待合室へ向かおうとした。
けれど、澪はさりげなく彼の袖をつかむ。
「……一緒に来てほしいです」
「……ああ」
ただそれだけで、何も言わず隣に並んでくれる。
その在り方が、何より嬉しかった。
診察室に入ると、担当医がぱっと明るい声で迎えた。
「お、結城さん、今日でちょうど4週間ですね。調子はどうですか?」
「痛みは、ほとんどなくなりました」
「いいですね。ちょっと見せてください。——はい、腫れも引いてますね。よし、レントゲン撮りましょう」
手際よく検査が進み、モニターを見ながら医師が頷いた。
「経過は非常に良好。骨のつきもきれいです。……今日でギプス、外しましょう」
「ほんとに……?」
思わず、澪は隣の崇雅を見上げた。
崇雅は淡々と頷きながらも、どこか目元が柔らかかった。
「外してからは、しばらくサポーターでの固定になりますが、日常生活には支障ないでしょう」
「はい、ありがとうございます……!」
ギプスが外された瞬間、澪は腕がすっと軽くなったように感じた。
診察後、サポーターの装着方法や注意点を聞き終えた頃には、
澪は腕をぐるりと回して、思わず声をこぼす。
「……なんか、自由だ……!」
「すぐに無理をするな」
「はい……でも、嬉しいです」
歩きながら、澪は崇雅の袖を軽く引いた。
「崇雅さん。……いろいろ、本当にありがとうございました」
「まだ終わりじゃない。完治まで、あと少しだ」
その一言に、澪の胸の奥が温かくなる。
今日という日は、ふたりが「乗り越えた」と思えた、小さな記念日だった。
帰り道、崇雅は少しだけ遠回りして、おしゃれなベーカリーカフェに立ち寄った。
澪のギプスが外れた“記念”だと、何も言わないけれどその行動だけで伝わってくる。
「ケーキでも買って帰るか」
「え……!」
「甘いもの、欲しくなるだろう」
「……さっき私が言おうとしたのに、先に言われました」
澪は小さく笑って、ショーケースに目をやる。
小さなショートケーキと、ベリーのタルト。
どちらも可愛くて、美味しそうだった。
「……選べません」
「両方でいい」
「えっ……!」
「今日は特別だからな」
その言い方がなんだか照れくさくて、澪は思わず目を伏せた。
(こういうところ、ずるいんだよな……)
帰宅後、簡単な昼食を済ませ、紅茶を淹れてケーキをテーブルに並べた。
右手でフォークを持てる――そのことに、澪はしばらく感慨に浸る。
「……何も考えずに右手を使えるの、こんなに嬉しいとは思いませんでした」
「当たり前が戻っただけだ」
「でも……当たり前が、どれだけ大事か、よくわかりました」
崇雅は何も言わず、澪の前に小さなティーカップをそっと置いた。
「お疲れだったな」
その一言に、澪は胸の奥がじんわりと熱くなる。
「ありがとうございます」
フォークを持ったまま、澪はぽつりとつぶやく。
「これで、洗い物とか……お風呂とか、髪とか、自分でできるようになりますね」
「それは残念だ」
「え?」
「澪に触れる理由が、減る」
「っ……な、なにそれ……」
冗談とも本気ともつかないその言葉に、澪は顔を赤らめながら、ケーキに視線を落とした。
でも心の中は、あたたかくて、満たされていて――どうしようもないほど嬉しかった。
夕方、ソファでくつろいでいた崇雅に、澪は少しだけ緊張した声で問いかける。
「……崇雅さん、今夜は……一緒に、夕飯作りませんか?」
このひと月、何もできなかった。
だからこそ、自分の手で何かしたい。感謝の気持ちを伝えたい。
崇雅はわずかに目を細めて言う。
「……もう平気なのか?」
「包丁はお願いしたいけど、野菜を洗ったり炒めたりくらいはできます。……ギプス外れたら、やりたかったこと…です」
「……ああ、わかった」
そう言って立ち上がる姿に、澪の胸が少しだけじんとした。
キッチンには、湯気と香りと、穏やかな空気が満ちていく。
澪はレタスをちぎりながら、崇雅が手際よく鶏肉を切る姿を見つめた。
「やっぱり崇雅さん、包丁の扱い、慣れてますよね……」
「一人暮らしが長いだけだ」
「でも、包丁って……結構性格出ますよね。真っ直ぐ、迷いなく切るというか……」
「澪の分析は、時々鋭いな」
「時々……?」
くすっと笑い合いながら、二人で料理を進める。
今日のメインは、鶏と野菜の黒酢炒め。
ソースを加えると、甘酸っぱい香りがふわりと漂った。
「……うん、いい匂い」
「腹減ったな」
「あと少しです」
盛りつけを終え、食卓に並べた料理を前に、ふたりは手を合わせる。
「——いただきます」
ささやかだけど、確かな温もりに満ちた食卓だった。
食後、澪は静かに言葉をこぼす。
「……改めて崇雅さん、本当に、ありがとうございました」
「何度も言うが、当然のことをしただけだ」
「でも、私には……すごく、心強かったです。それに今日、一緒にご飯が作れて……嬉しかったです」
崇雅は少しだけ視線を伏せ、ぽつりと言う。
「……なら、これからも時々、一緒に作るか」
「え?」
「澪の料理も、俺の料理も、同じ食卓に並べればいい」
その言葉が、深く、あたたかく澪の胸に染み込んでいく。
(“ふたりの暮らし”って、こういうことなのかもしれない)
これから、少しずつ。
ふたりでできることを、増やしていければいい。
そう思えた、穏やかでやさしい夜だった。
いつものように崇雅の運転で、澪は会社近くの整形外科へ向かっていた。
助手席では、澪がギプスをかばうように腕を抱え、小さく息をつく。
「……今日で、取れるといいな」
「前回、順調だと言われていたから、取れる可能性は高い」
「でも、サポーター生活もあるって聞いているので……まだ完全に終わりじゃないんですよね」
「その分、無理をしなくて済む。俺がついている」
静かに、そして当然のように言われて、澪は少しだけ微笑んだ。
(……この1ヶ月、本当にたくさん支えてもらったな)
寝起きも、食事も、通院も――恋人って、こういう存在なのかもしれない。
そう思えるほど、いつもそばにいてくれた。
病院に到着すると、前回と同じように崇雅は待合室へ向かおうとした。
けれど、澪はさりげなく彼の袖をつかむ。
「……一緒に来てほしいです」
「……ああ」
ただそれだけで、何も言わず隣に並んでくれる。
その在り方が、何より嬉しかった。
診察室に入ると、担当医がぱっと明るい声で迎えた。
「お、結城さん、今日でちょうど4週間ですね。調子はどうですか?」
「痛みは、ほとんどなくなりました」
「いいですね。ちょっと見せてください。——はい、腫れも引いてますね。よし、レントゲン撮りましょう」
手際よく検査が進み、モニターを見ながら医師が頷いた。
「経過は非常に良好。骨のつきもきれいです。……今日でギプス、外しましょう」
「ほんとに……?」
思わず、澪は隣の崇雅を見上げた。
崇雅は淡々と頷きながらも、どこか目元が柔らかかった。
「外してからは、しばらくサポーターでの固定になりますが、日常生活には支障ないでしょう」
「はい、ありがとうございます……!」
ギプスが外された瞬間、澪は腕がすっと軽くなったように感じた。
診察後、サポーターの装着方法や注意点を聞き終えた頃には、
澪は腕をぐるりと回して、思わず声をこぼす。
「……なんか、自由だ……!」
「すぐに無理をするな」
「はい……でも、嬉しいです」
歩きながら、澪は崇雅の袖を軽く引いた。
「崇雅さん。……いろいろ、本当にありがとうございました」
「まだ終わりじゃない。完治まで、あと少しだ」
その一言に、澪の胸の奥が温かくなる。
今日という日は、ふたりが「乗り越えた」と思えた、小さな記念日だった。
帰り道、崇雅は少しだけ遠回りして、おしゃれなベーカリーカフェに立ち寄った。
澪のギプスが外れた“記念”だと、何も言わないけれどその行動だけで伝わってくる。
「ケーキでも買って帰るか」
「え……!」
「甘いもの、欲しくなるだろう」
「……さっき私が言おうとしたのに、先に言われました」
澪は小さく笑って、ショーケースに目をやる。
小さなショートケーキと、ベリーのタルト。
どちらも可愛くて、美味しそうだった。
「……選べません」
「両方でいい」
「えっ……!」
「今日は特別だからな」
その言い方がなんだか照れくさくて、澪は思わず目を伏せた。
(こういうところ、ずるいんだよな……)
帰宅後、簡単な昼食を済ませ、紅茶を淹れてケーキをテーブルに並べた。
右手でフォークを持てる――そのことに、澪はしばらく感慨に浸る。
「……何も考えずに右手を使えるの、こんなに嬉しいとは思いませんでした」
「当たり前が戻っただけだ」
「でも……当たり前が、どれだけ大事か、よくわかりました」
崇雅は何も言わず、澪の前に小さなティーカップをそっと置いた。
「お疲れだったな」
その一言に、澪は胸の奥がじんわりと熱くなる。
「ありがとうございます」
フォークを持ったまま、澪はぽつりとつぶやく。
「これで、洗い物とか……お風呂とか、髪とか、自分でできるようになりますね」
「それは残念だ」
「え?」
「澪に触れる理由が、減る」
「っ……な、なにそれ……」
冗談とも本気ともつかないその言葉に、澪は顔を赤らめながら、ケーキに視線を落とした。
でも心の中は、あたたかくて、満たされていて――どうしようもないほど嬉しかった。
夕方、ソファでくつろいでいた崇雅に、澪は少しだけ緊張した声で問いかける。
「……崇雅さん、今夜は……一緒に、夕飯作りませんか?」
このひと月、何もできなかった。
だからこそ、自分の手で何かしたい。感謝の気持ちを伝えたい。
崇雅はわずかに目を細めて言う。
「……もう平気なのか?」
「包丁はお願いしたいけど、野菜を洗ったり炒めたりくらいはできます。……ギプス外れたら、やりたかったこと…です」
「……ああ、わかった」
そう言って立ち上がる姿に、澪の胸が少しだけじんとした。
キッチンには、湯気と香りと、穏やかな空気が満ちていく。
澪はレタスをちぎりながら、崇雅が手際よく鶏肉を切る姿を見つめた。
「やっぱり崇雅さん、包丁の扱い、慣れてますよね……」
「一人暮らしが長いだけだ」
「でも、包丁って……結構性格出ますよね。真っ直ぐ、迷いなく切るというか……」
「澪の分析は、時々鋭いな」
「時々……?」
くすっと笑い合いながら、二人で料理を進める。
今日のメインは、鶏と野菜の黒酢炒め。
ソースを加えると、甘酸っぱい香りがふわりと漂った。
「……うん、いい匂い」
「腹減ったな」
「あと少しです」
盛りつけを終え、食卓に並べた料理を前に、ふたりは手を合わせる。
「——いただきます」
ささやかだけど、確かな温もりに満ちた食卓だった。
食後、澪は静かに言葉をこぼす。
「……改めて崇雅さん、本当に、ありがとうございました」
「何度も言うが、当然のことをしただけだ」
「でも、私には……すごく、心強かったです。それに今日、一緒にご飯が作れて……嬉しかったです」
崇雅は少しだけ視線を伏せ、ぽつりと言う。
「……なら、これからも時々、一緒に作るか」
「え?」
「澪の料理も、俺の料理も、同じ食卓に並べればいい」
その言葉が、深く、あたたかく澪の胸に染み込んでいく。
(“ふたりの暮らし”って、こういうことなのかもしれない)
これから、少しずつ。
ふたりでできることを、増やしていければいい。
そう思えた、穏やかでやさしい夜だった。
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