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君のために
トラウマ
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「先生・・・俺は理解が」
困惑した表情で担任を見る。
「神瀬君。ヤヨちゃんにとって幼馴染ってこの世で一番守らないといけない存在なんだよ。」
「??」
「困惑するのは分かるけど・・・ヤヨちゃんは昔、幼馴染をうらぎっちゃったことがあってね。その時のことをヤヨちゃんは悔いているから今、その立場にいる神瀬君と都瀬君に話し合って欲しいと思うの。」
「弥生さんには何かあったんですか?」
「ごめんね。そこまで僕は知らないの。裏切ってショックだったことしか聞いてない。ごめんね。」
「いいえ、ありがとうございます。失礼します」
担任にお礼を言って会議室から出た。
「やあ、待っていたよ」
「帰ったんじゃ」
「神瀬君と話がしたかったんだ」
「なら、あの時担任を残さなければ」
「コウを残していなければ君たちの婚約破棄は進んでいた。コウに感謝した方がいい。」
「それもそうですね。それでお話とは?」
「ここじゃあれだから来い」
弥生は辺りを見渡して校舎裏に進んだ。
「・・・私にはトラウマがある。」
校舎裏に来て第一声がそれだった。
「な・・
喋ろうとした直也を手で制し続ける。
「そのトラウマは30年経った今も忘れられない。」
そう言ってぽつりポツリ過去を語る。
困惑した表情で担任を見る。
「神瀬君。ヤヨちゃんにとって幼馴染ってこの世で一番守らないといけない存在なんだよ。」
「??」
「困惑するのは分かるけど・・・ヤヨちゃんは昔、幼馴染をうらぎっちゃったことがあってね。その時のことをヤヨちゃんは悔いているから今、その立場にいる神瀬君と都瀬君に話し合って欲しいと思うの。」
「弥生さんには何かあったんですか?」
「ごめんね。そこまで僕は知らないの。裏切ってショックだったことしか聞いてない。ごめんね。」
「いいえ、ありがとうございます。失礼します」
担任にお礼を言って会議室から出た。
「やあ、待っていたよ」
「帰ったんじゃ」
「神瀬君と話がしたかったんだ」
「なら、あの時担任を残さなければ」
「コウを残していなければ君たちの婚約破棄は進んでいた。コウに感謝した方がいい。」
「それもそうですね。それでお話とは?」
「ここじゃあれだから来い」
弥生は辺りを見渡して校舎裏に進んだ。
「・・・私にはトラウマがある。」
校舎裏に来て第一声がそれだった。
「な・・
喋ろうとした直也を手で制し続ける。
「そのトラウマは30年経った今も忘れられない。」
そう言ってぽつりポツリ過去を語る。
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