201 / 264
やっぱりこの学校は
どうすることも
しおりを挟む
白斗は立ち上がった。立ち上がって、階段を上がって行ってしまった。俺に呼び止めるための勇気を持ち合わせていなかった。
「ッ。」
俺はソファを叩いた。
「あちゃー。離れ離れになるかもね。」
「真斗さん・・いつから聞いていたんですか?」
「んー、白斗と直也君がリビングに来た時ぐらいかな?」
「最初から聞いていたんですね・・。白斗が、直也君に嘘ついてたことも聞いたよ。でも、まぁ、校長側ってのは知ってた。」
「いつ知ったんですか?」
「七宮君だっけ?その子のことを先生に話に行った時の帰りにね。」
「・・・白斗はこれからどうすると思いますか?」
「校長の元に戻る。」
「・・・意外ですね。真斗さんならお金払って、自分のものにするって言うと思っていました。」
「俺でも、白斗の『ごめんなさい』は辛い。白斗が俺に『ごめんなさい』を言う時、俺は何をやってるのか分からなくなる。なんで目の前の息子は俺に謝ってるんだろうって。でも、だんだん自覚していくんだ。俺が白斗に謝らせてること。そしたら俺の中にある自尊心がどんどん削られていく。俺は、また白斗に謝らせる羽目に陥る。」
真斗さんが力を込めて手を握った。悔しそうな顔だった。
「真斗さん・・変わったんですね。」
「いや、俺は何も変わっちゃいない。多分、今白斗と2人で暮らせばまた俺は暴力で白斗を支配する。それだけさ避けたかった。だから、白斗が直也君を選んでくれ俺は心から安心した。でも・・・今の2人を見ていると脆い。」
真斗さんはそう、結論付けた。
「そう、ですね。白斗は俺の元には残ってくれない。」
白斗の部屋を見る。とても静かだ。
「ッ。」
俺はソファを叩いた。
「あちゃー。離れ離れになるかもね。」
「真斗さん・・いつから聞いていたんですか?」
「んー、白斗と直也君がリビングに来た時ぐらいかな?」
「最初から聞いていたんですね・・。白斗が、直也君に嘘ついてたことも聞いたよ。でも、まぁ、校長側ってのは知ってた。」
「いつ知ったんですか?」
「七宮君だっけ?その子のことを先生に話に行った時の帰りにね。」
「・・・白斗はこれからどうすると思いますか?」
「校長の元に戻る。」
「・・・意外ですね。真斗さんならお金払って、自分のものにするって言うと思っていました。」
「俺でも、白斗の『ごめんなさい』は辛い。白斗が俺に『ごめんなさい』を言う時、俺は何をやってるのか分からなくなる。なんで目の前の息子は俺に謝ってるんだろうって。でも、だんだん自覚していくんだ。俺が白斗に謝らせてること。そしたら俺の中にある自尊心がどんどん削られていく。俺は、また白斗に謝らせる羽目に陥る。」
真斗さんが力を込めて手を握った。悔しそうな顔だった。
「真斗さん・・変わったんですね。」
「いや、俺は何も変わっちゃいない。多分、今白斗と2人で暮らせばまた俺は暴力で白斗を支配する。それだけさ避けたかった。だから、白斗が直也君を選んでくれ俺は心から安心した。でも・・・今の2人を見ていると脆い。」
真斗さんはそう、結論付けた。
「そう、ですね。白斗は俺の元には残ってくれない。」
白斗の部屋を見る。とても静かだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
37
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる